Twitterで埋もれた名作と言っている人がいたので読んだ本。
『誰かの見た悪夢』(積木鏡介著)
そして、Amazonのおススメでずっと表示されており、ついに根負けして勝った本。
『趙紫陽 極秘回想録 天安門事件「大弾圧」の舞台裏! 』
いずれも面白かった。
もちろん同列では語れないけど。
『誰かの見た悪夢』は、ミステリーと萌えの両方が好きな男性が読んだら、
たぶん、もっと楽しめる内容なんだろうと思う。
男性のどうしようもないMへの欲求というか、
「ああ、こういう女性たちに振り回されたいんだな」という気持ちが先に立ってしまい、
そんな視点から読んでしまった。
ミステリー作品に対して、という意味では、少し申し訳ない。
ただ、出張中に読むには、内容的にちょうどいい重さだった。
『趙紫陽 極秘回想録 天安門事件「大弾圧」の舞台裏! 』
こちらは、まず天安門事件に興味があること、
あと、天安門事件の少しあとに、
私の周囲の中国人たちが「李鵬はバカだ」とよく言っていたので、
趙紫陽本人には、それほど興味はなかったのだけど、読んでみる気になった。
この本を読んだ印象では、趙紫陽は経済のスペシャリストで、
現実に即した考え方をする人だった。
天安門にすわりこんだ学生たちを軍で制圧することに反対し、
学生と対話し、中国をよりよくしたいと思っていた政治家だった。
人治国家から法治国家への移行が必要だと思っていたし、
すごくすごく「まっとうな人」だったのだろうと思った。
そして、この本の最後のほうで、
鄧小平が求めていたのは、政治改革ではなくて行政改革だった、
しかし、それは単なる理想にすぎない、と言ってのける趙紫陽という人は、
やはりすごいと思う。
この本のもととなった独白は、
軟禁された北京の自宅で、本人により吹き込まれたもの。
しかも、そのテープは巧妙に隠されていたという。
そして語られるのが、非常に透明度が低い中国の政治の
トップレベルの話ともなれば、400ページという厚さもあまり気にならず、
ぐいぐい引き込まれた。
そして、李鵬さんに対する私の友人の辛口コメントも、なんとなく納得できた。
それにしても、中国というのは大きな国だ。
さて次は、自宅でしか読めない分厚い本の続きを読むべきか、
いま密かに欲求が高まっているミステリーを読むべきか。
うむ。環境があり、時間があるというのも悩むものだ。
『誰かの見た悪夢』(積木鏡介著)
そして、Amazonのおススメでずっと表示されており、ついに根負けして勝った本。
『趙紫陽 極秘回想録 天安門事件「大弾圧」の舞台裏! 』
いずれも面白かった。
もちろん同列では語れないけど。
『誰かの見た悪夢』は、ミステリーと萌えの両方が好きな男性が読んだら、
たぶん、もっと楽しめる内容なんだろうと思う。
男性のどうしようもないMへの欲求というか、
「ああ、こういう女性たちに振り回されたいんだな」という気持ちが先に立ってしまい、
そんな視点から読んでしまった。
ミステリー作品に対して、という意味では、少し申し訳ない。
ただ、出張中に読むには、内容的にちょうどいい重さだった。
『趙紫陽 極秘回想録 天安門事件「大弾圧」の舞台裏! 』
こちらは、まず天安門事件に興味があること、
あと、天安門事件の少しあとに、
私の周囲の中国人たちが「李鵬はバカだ」とよく言っていたので、
趙紫陽本人には、それほど興味はなかったのだけど、読んでみる気になった。
この本を読んだ印象では、趙紫陽は経済のスペシャリストで、
現実に即した考え方をする人だった。
天安門にすわりこんだ学生たちを軍で制圧することに反対し、
学生と対話し、中国をよりよくしたいと思っていた政治家だった。
人治国家から法治国家への移行が必要だと思っていたし、
すごくすごく「まっとうな人」だったのだろうと思った。
そして、この本の最後のほうで、
鄧小平が求めていたのは、政治改革ではなくて行政改革だった、
しかし、それは単なる理想にすぎない、と言ってのける趙紫陽という人は、
やはりすごいと思う。
この本のもととなった独白は、
軟禁された北京の自宅で、本人により吹き込まれたもの。
しかも、そのテープは巧妙に隠されていたという。
そして語られるのが、非常に透明度が低い中国の政治の
トップレベルの話ともなれば、400ページという厚さもあまり気にならず、
ぐいぐい引き込まれた。
そして、李鵬さんに対する私の友人の辛口コメントも、なんとなく納得できた。
それにしても、中国というのは大きな国だ。
さて次は、自宅でしか読めない分厚い本の続きを読むべきか、
いま密かに欲求が高まっているミステリーを読むべきか。
うむ。環境があり、時間があるというのも悩むものだ。