ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

詩集2冊

2010-12-19 21:40:49 | Weblog
なんとなく、詩集が読みたくなり、
少し前に買って、本棚で眠っていた2冊を取り出した。
ランボーの『地獄の季節』(小林秀雄訳)、ボードレールの『悪の華』(安藤元雄訳)

2人とも19世紀のフランスの詩人。
ボードレールの方が、ランボーより少し早い。

ランボーの言葉は、キラキラ光る宝石の断片を眺めているようだった。
そして、感覚的すぎて、私には少しわかりづらかった。

ボードレールは、笠井潔氏の『群衆の悪魔』を読んでから、
詩を読んでみよう、と思った人。
彼に対する先入観というか、彼が生きた時代背景に対しても、
『群衆の悪魔』のイメージがあるおかげかもしれないけれど、
すごく心に響く、・・・ような錯覚を覚えることができる。
勝手に親近感をもってしまった。

仕事帰りの電車で、すわれても、読んでいるとぜんぜん眠くならない。
こんなに引き込まれる言葉は久しぶりだ。
これまで、詩と言うと、
どちらかというとランボーの言葉のようなイメージがあって、
私には遠いものだと思っていたのだけど、
最近は、なんだか身近に感じられるようになってきた。

今日は、大掃除事始めということで、かれこれ3年ほど使っているお財布を拭いた。
3年も使っていると、オレンジ色がだんだんくすんで、茶色に近くなってくる。
色は変わってきたけれど、本革の手触りは相変わらず気持ちいい。

風水では、お財布は3年くらいで取り替えた方がいいらしいけれど、
本革のお財布を、そんなに頻繁に買い替えるほど、贅沢はできない。
それに、私の性格からしても、10年くらい使いたいと思っている。

土曜日は、母が30歳のころにはいていたスカートが、かなり痛んでいたので、
いよいよ捨てることにした。
40年近くはいたら、スカートも本望だろう。
時間は、長いのか短いのか、ますますわからなくなる。