ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

ガツン

2014-05-20 22:07:31 | Weblog
日本人にとって最も居心地が悪い立場とは、
中華人民共和国の人民である上司と部下の間にはさまれ、
彼らが適当に、こそこそとやった仕事の尻拭いをしつつ、
上司からも部下からも責任をなすりつけられる、という図式じゃないだろうか。

つまり、今日は、それだった。

で、猛烈に怒った。
普通程度の怒りだと、相手は逆切れして波状攻撃に出てくるのだけど、
本気で怒ると、たいていの人民はビビる。
そして、ご機嫌取りにくる。

このへんの変わり身の速さと言うか、節操のない感じが面白い。
自分として信じている何かがあるのではなくて、
相手が弱いなら攻撃する、強そうなら顔色を伺うという、
情緒のなかで生きている人たちだと思う。

で、こっちはますます辟易としてくる。

つまり、相手の顔色を見るだけで、
うしろで「あっかんべー」している感じだからだ。

ただ、部下のほうは、
「私のチェックが甘かったからですね」と言っていた。
普通日本人なら「すみませんでした」と言うところだが、
中国人はまず謝らないので、そこはしょうがない。
自分の仕事が甘かったことが最初の原因だと認めただけでも、大きな進歩。

これが上司になると、まず「面子」の問題になるので、
どんなに間違っていて、それに本人が気づいていても、
「ごめんごめん、こっちもうっかりした」とは、決して言わない。
猫なで声で、すりよってくることはあるが。

人民だなあ、と思う。

ということで、人民に対しては、たまにガツンと怒ったほうがいい。

交通規制

2014-05-20 00:32:26 | Weblog
アップルはさすがだなあと思うけど、デフォルトでチベット語入力が入っている。
かなり文字は読めるようになったし、書けるようにもなったのだけど、
なんせ単語を覚えていないので、まだ話せないし書けない。

中国語をやっておいてよかったと思ったのは、
いまのところ、「ra」と「la」の発音ができるという一点につきる。

ramaはヤギだけど、lamaはラマだ。大きな違い。
そういえば、発音ができなくて、ヤギを「ラマさん」って呼んでたって
笑い話も聞いたことあるし。

さて、上海は梅雨に入ったようで、連日雨模様。
今日は上海人男子が「雨のせいで偏頭痛がする」と、女子みたいに顔をしかめていて、
ちょっとおかしかった。
まあ、別に男性でも偏頭痛になっていいんだけど。

上海は水曜日に国賓が来る為に火曜から交通規制があり、
グレートファイアーウォールも普段以上に頑張っているようだ。
ここまでしないと国家の威信が守れないのか、という気持ちになるけど、
中国人民にとっては珍しいことではないらしく、
同僚が平気で水曜午後にアポを入れていた。

「ちょっとそれは、日を改めたほうがいいんじゃないの?」と言ったら、
「え~もうチケットを買っちゃったし~、日をかえてもらうの、めんどうだから~」という返事。

「たぶんいつも以上に地下鉄や長距離列車の駅は、手荷物検査が厳しいし、大混雑だよ。
 アポの時間に間に合わないかもしれないよ」と言ったら、
「え~。だって訪問先も中国企業だよ」という返事とともに、
時間に遅れるのの、どこが悪いの? だってしょうがないじゃん、という顔をされたので、
それ以上は言わないことにした。
人民よ、人民同士で、勝手にしてくれ。

とりあえず、私は身の大事と時間のロスを考え、他部署の人民が予定に入れた
日系企業に対する明日午後のアポは、来週に変更してもらった。