豚も杓子も。

私にすれば上出来じゃん!と開き直って、日々新たに生活しています。

2006年10月18日 | Weblog
鯨がまだ普通に食べられていた頃。
昭和30年代生まれの子どもたちの給食には、「くじらのたつたあげ(鯨の竜田あげ)」という献立がありました。
一口大のやや薄めな鯨のお肉をしょうゆと砂糖に浸して片栗粉をまぶしてあげたものです。カリカリして、美味しかったです。
豚肉や牛肉のお肉の脂身が大嫌いで、飲み込んでも出てきちゃう(失礼)くらいだった私にとって、全部赤身の鯨肉は、安心して食べられるメニューでした。
ほかに、好きだったのは、「ばんさんすう」。
献立表には、材料=春雨と書かれていたような記憶がありますが、春雨ではなくビーフンに近かったような・・。その半透明な細い麺をソーセージとなぜかジャガイモと若干の野菜と一緒に炒めたものだったと記憶しています。
昭和30年代~の給食の献立を収録した本でも、探してみましたが見つかりませんでした。あれは、本当になんだったのでしょう。
ソフト麺というのも、高学年になって登場しました。うどんのようなスパゲティー。二種類の味があって、ミートソース味とカレー味が交替に出てきました。
薄いビニールの袋に入ったほんのり暖かい麺の微妙な感触と匂いは今も鮮明です。
スパゲティーなんて知らなかった頃のハイカラな献立でしたね。
牛乳は、最初の頃は脱脂粉乳。アルマイトの器に生ぬるい粉乳が絶妙・・でした。薄い膜が張ってくるのが好きな子嫌いな子、さまざまでしたね。かなり後になって、テトラパック型の無調整牛乳が給食の牛乳になりました。
運動会の時には、白玉入りのフルーツポンチがついてくるのが楽しみで楽しみで。若干ふやけたおもちもなかなか味わいのあるものでした。

元に戻って、鯨のたつたあげ。
突然再現したくなって鯨を探したことがあります。もちろん、いつも売られているとは限りませんが、最近は時々見かけるようになりました。数が増えているのだそうですね。
見かけないときには、代用としてマグロの赤身という手があります。これを少し厚目に切って、お砂糖とお醤油に漬けておき、片栗粉をまぶしてあげます。なかなか近いけれど、歯ごたえが乏しいのが難点ですね。

なぜに鯨ですかって?
それはですね・・。


ダーリンの高知のお土産。
鯨のさまざまに、びっくりです。
そんなに鯨が好きだったのね・・・あなた。