豚も杓子も。

私にすれば上出来じゃん!と開き直って、日々新たに生活しています。

美術館・・?

2006年10月22日 | Weblog
無理やり時間を見つけて、竜子と「こどものとも」の絵本展に行ってきました。

美術館前は、どういうわけか車が渋滞。日曜の繁華街は人が多いのかなあ・・。
アッシー・ダーリンくんに送って頂いて、優雅に美術鑑賞と思いながら、目的地に向かうと・・。
あらら、ここはどこ?たしか美術館よねというにぎやかさ。

さすがに、絵本展。
こどもたちの多いこと、多いこと。高校生とその母は、ちょっと異色です。
もちろん、デートコースにしているカップルや、高校生同士の友達連れなど、いろいろな方々がいらっしゃいました。でも、なんといっても多いのが、幼稚園~小学生のこどもを伴ったお父さん、お母さん&おじいちゃん、おばあちゃん。
中庭ではお話会も開かれていて、こどもたちが読み聞かせボランティアの方の熱のこもったお話に熱心に耳を傾けていました。

「竜子ちゃんも、お話聞きますか~?」
「もう、・・・・・。」

売店で特集してある絵本を見定める親子連れの間を縫うようにして、会場にたどり着くと、そこも大盛況。
ベビーカーも何台も連なって、美術館というより、子供服のバーゲン会場の風情。
絵本の原画の横には、お話も一緒に展示してあるので、それをひとつひとつこどもに読んで聞かせているお母さん。お目当ての原画の前にこどもを抱えあげて見せているお母さん。休憩コーナーに置かれている絵本に見入るこどもたち。ぐり・ぐらの衣装を着て写真撮影をする列に並ぶ親子。
お父さんの姿も多いです。
それぞれのさまざまな楽しみ方で、展示場は活気に溢れていました。

懐かしい原画、日本の絵本の初期の作品、現在の「こどものとも」からの作品。いろいろな角度からの展示は、興味深いものでした。印刷されると整いすぎて伝わらない作者の手の跡、タッチの温かさも原画ならではに感じられて、出かけてきて良かったなと思いました。
特にたくさんの原画が展示してあったのが、象のぐるんぱのお話、ぐりとぐらの海水浴と、ばばばーちゃんの雷さまが空から落ちて洗濯をするお話、林明子さんのお姉ちゃんがいなくなった妹を探しに行くお話です。
いずれも、親しんできた作者の皆さんです。
こうして原画で見せていただけるなんてと、感慨深いものがありました。

大きな声では言えませんが、林明子さんの描かれる赤ちゃんが、虎子にそっくりだ!
当時、私たち新米の父母は本気でそう思って絵本を眺めていました・・・親ばかですね、まったくのところ。

一通り、観終わった後に、久々に常設展ものぞいてみました。ここは、銀行が所有している美術館ですが、印象派の所蔵で有名なところなのです。いろんな作家の展示の中で、今日のお気に入りはマチスでした。のっぺりとした表現ながら、色彩や構図に見る人の気持ちを楽しくくすぐるような工夫がされているようです。
少し前に、エルミタージュ美術館展を見に行った竜子には、二つを比べる良い機会でした。感心するのはエルミタージュの緻密な手法の作品の数々だけれど、多少色が自然と違っていても、それなりに納得できるこういう絵もいいよねというのが彼女の感想でした。

さ、次なる目的地は?
もちろん、絵本展にちなんだお菓子をいただかなくては!
ぐりとぐらのカステラとねずみのケーキです。


眼もお腹も満足の竜子ちゃんとおかあさんは、虎子ねえちゃんにぐるんぱのビスケットを買い、気にいった絵本も買ってアッシー父さんのお迎えの車に乗っておうちに帰りましたとさ・・・めでたしめでたし。