「CONCERTO PRIMAVERA」と題したコンサートに出かけてきました。
考えてみれば、今年初めての舞台鑑賞です。
二期会で研修中の従兄弟の娘さんが故郷で開く初めてのコンサート。
勉強中の歌手の卵さん達のステージだから、きっと生真面目なおさらい会だろうと思っていましたが、予想に反してとても楽しめる会でした。
久々に生の舞台に接して、かなりリフレッシュ。気持ちの良い時間を過ごしてきました。会場は、コンサートホールの中の小さな会場。二百人ほど収容できるこじんまりした空間でした。
「ふるさと」から始まる唱歌のメドレーが幕開けでした。タイトルにちなんで春の歌が中心です。日本の美しい歌を久々にまとまって聴きました。続く第一部は、オペラの中の曲目を日本語で歌うというものでした。クラシックの発声方法で日本語を歌うのは、ところどころ難しそうなところもありましたが、歌詞を自国語で聞くと楽曲への親しみは増してくるものですね。
「魔笛」の中の有名な曲、子どもをお恵みください、という「パパパの歌」もパパゲーナとパパゲーノの間に誕生したのが、スヌーピーの相棒のウッドストックだったりと、楽しい趣向も凝らされていました。
「曲目紹介」
第一部
☆オープニング ふるさとの四季
モーツアルト/歌劇「魔笛」より パパパの歌
オッフェンバック/歌劇「ホフマン物語」より 舟歌
レハール/オペレッタ「メリーウィドー」より ときめく心に
第二部
ヨハン・シュトラウス2世/春の声
モーツアルト/ドンジョヴァンニより シャンパンの歌
モーツアルト/ドンジョヴァンニより 手を取り行こう
プッチーニ/ジャンニスキッキより 私の優しいお父様
プッチーニ/ラ・ボエームより 私が街を歩くとき
カタラーニ/ラヴァリーより それでは遠くへ行きましょう
ヴェルディ/椿姫より 乾杯の歌
第二部は、原語です。時に三重唱やデュエットなども取り混ぜて、いろいろなオペラから比較的耳になじんだ歌の披露でした。歌の前に、簡単な解説もあったので場面が想像できてより興味深かったです。それにしても、ドンジョバンニさんって、油断も隙もない人だったようですね・・・。
アンコール曲は、「千の風になって」。
秋川雅史さんのような朗々と歌い上げるテノールではなく、幾分抑えたバリトンがむしろしみじみとしていました。また女性の声でも優しく情景がよみがえってきて、生ということも有利なことながら秋川さんご本人よりも心に響いてきたような気がしました。
「よう訓練しちょるよのー。」という親戚筋のおじさんの声も誇らしそうです。
小さなホールは温かい拍手にあふれて、今日の会は無事終了しました。
芸術の道を志しても、なかなかその道の遠く困難なことは容易に想像されます。
大勢の人の前で、自らの技を披露して感動を与えるという域に達するのは、才能や努力もさることながら、運や偶然の巡り合わせも味方につけなければならない世界だと思います。
でも、人間が生み出してきた美しい世界を知り、その世界に身を置き、精進していけるだけでも幸せだと思わなければならないのでしょうね。
真髄のかけらでも獲得できたと自らの力で感じることの出来るかもしれない可能性を持つ彼らが羨ましいと思いました。
考えてみれば、今年初めての舞台鑑賞です。
二期会で研修中の従兄弟の娘さんが故郷で開く初めてのコンサート。
勉強中の歌手の卵さん達のステージだから、きっと生真面目なおさらい会だろうと思っていましたが、予想に反してとても楽しめる会でした。
久々に生の舞台に接して、かなりリフレッシュ。気持ちの良い時間を過ごしてきました。会場は、コンサートホールの中の小さな会場。二百人ほど収容できるこじんまりした空間でした。
「ふるさと」から始まる唱歌のメドレーが幕開けでした。タイトルにちなんで春の歌が中心です。日本の美しい歌を久々にまとまって聴きました。続く第一部は、オペラの中の曲目を日本語で歌うというものでした。クラシックの発声方法で日本語を歌うのは、ところどころ難しそうなところもありましたが、歌詞を自国語で聞くと楽曲への親しみは増してくるものですね。
「魔笛」の中の有名な曲、子どもをお恵みください、という「パパパの歌」もパパゲーナとパパゲーノの間に誕生したのが、スヌーピーの相棒のウッドストックだったりと、楽しい趣向も凝らされていました。
「曲目紹介」
第一部
☆オープニング ふるさとの四季
モーツアルト/歌劇「魔笛」より パパパの歌
オッフェンバック/歌劇「ホフマン物語」より 舟歌
レハール/オペレッタ「メリーウィドー」より ときめく心に
第二部
ヨハン・シュトラウス2世/春の声
モーツアルト/ドンジョヴァンニより シャンパンの歌
モーツアルト/ドンジョヴァンニより 手を取り行こう
プッチーニ/ジャンニスキッキより 私の優しいお父様
プッチーニ/ラ・ボエームより 私が街を歩くとき
カタラーニ/ラヴァリーより それでは遠くへ行きましょう
ヴェルディ/椿姫より 乾杯の歌
第二部は、原語です。時に三重唱やデュエットなども取り混ぜて、いろいろなオペラから比較的耳になじんだ歌の披露でした。歌の前に、簡単な解説もあったので場面が想像できてより興味深かったです。それにしても、ドンジョバンニさんって、油断も隙もない人だったようですね・・・。
アンコール曲は、「千の風になって」。
秋川雅史さんのような朗々と歌い上げるテノールではなく、幾分抑えたバリトンがむしろしみじみとしていました。また女性の声でも優しく情景がよみがえってきて、生ということも有利なことながら秋川さんご本人よりも心に響いてきたような気がしました。
「よう訓練しちょるよのー。」という親戚筋のおじさんの声も誇らしそうです。
小さなホールは温かい拍手にあふれて、今日の会は無事終了しました。
芸術の道を志しても、なかなかその道の遠く困難なことは容易に想像されます。
大勢の人の前で、自らの技を披露して感動を与えるという域に達するのは、才能や努力もさることながら、運や偶然の巡り合わせも味方につけなければならない世界だと思います。
でも、人間が生み出してきた美しい世界を知り、その世界に身を置き、精進していけるだけでも幸せだと思わなければならないのでしょうね。
真髄のかけらでも獲得できたと自らの力で感じることの出来るかもしれない可能性を持つ彼らが羨ましいと思いました。