豚も杓子も。

私にすれば上出来じゃん!と開き直って、日々新たに生活しています。

昨日

2007年06月01日 | Weblog
「ATOM」とお別れしてきました。

数日間に渡って行われる大都市の公演と違って、地方では一日限りの上演です。
この作品をここで行うのは最後です、という出演者の気持ちが伝わってくる舞台でした。
時間も流れも無駄なく削ぎ落とされた洗練された舞台。よどみなく進んでいくことが、おざなりではなく完成に向かう形として感じられたことが嬉しかったです。
何度も行われた公演とは思えない、観客からの惜しみない拍手も、舞台の彼らを励ましたような、そんな温かい舞台でした。

「ATOM」とは、THE CONVOY SHOWの代表的作品。北野武監督がそれまで三回泣いたうちの一つという冠付きの舞台です。20周年を記念して、昨年復活しました。そのアンコール上演が、地元で昨日行われたのです。
彼らを知ったのは、東海テレビ制作の「THE CONVOY SHOW 」という番組でした。これが、系列の地元局でも深夜放送されていて、何度か目にするうちに彼らから目が離せなくなったのでした。1997年のことです。その時期に行われていたのが、この「ATOM 」。区民文化センターという小さな会場でその当時行われた広島公演は、残念ながら見にいけませんでしたが、その二年後に「ATOM2」としてバージョンアップした作品を、食い入るように見つめたことを覚えています。1999年のことでした。

物語は、二部構成。一部では、真夜中に行われる詩人の会に乱入する謎の人物の探索が面白おかしく繰り広げられます。二部は、その詩人の会。各自が持ち寄った詩を、朗読だけではなく、伝える手段をいろいろに、様々な方法で表現していきます。
その基本をなしているのが、彼らの卓越したダンスの技術です。
もともと、大きなミュージカルのアンサンブル、すなわち主役を引き立てるその他大勢の集団に属していた彼ら。その確実な技だけで厳しい世界に居残ることを許されていたともいえる存在です。舞台の中心にいることが出来ない彼らがとった手段が、自分達で舞台を作るということでした。ですから、コンボイの舞台は誰もが主役で誰もが脇役。ダンスの時も歌の時も、集団のセンターが次々と入れ替わります。そして、観客の前でただ一人になり、自分だけでアピールする場所も与えられます。
出来ることはすべて見せて、なんとか舞台に存在していたい、そんな気迫が伝わるステージなのです。

その気迫は観客にも伝わり、見ていると熱くなります。例えではなく、本当に身体が燃えてきます。いうならば、出演者と観客の双方向性体脂肪燃焼系の舞台ですね。始まると三時間ノンストップ。トイレ休憩もないので、舞台の前は水分厳禁。朝から体調を整えます。明日は彼らに会える!という前日は、しだいに興奮してきて、夜もたいていは寝付けません。でも、けして居眠りなどはできないことが舞台上で繰り広げられるので、公演後はかなり体力を消耗します。体重も落ちます。しかし、体調はよくなり、次の日は目は輝き、お肌はつやつや。魔法にかけられた様にその後の数日はまことに気分良く過ごせます。・・・・なんてありがたいことでしょう。

昨日は、14番目の月を仰いで、月光浴をしながら帰りました。彼らの別の作品「タイムトンネル」は、月の上のステージでショウが行われると言う設定です。トンネルの先に、光っているのがその舞台。満月を見ているとそんなこともあるかなあと思えるから不思議です。

帰るととたんにお腹が空いて、美味しいふりかけに助けられて、お茶碗に四杯ご飯を食べてしまいました。ついでに、夕食代わりに買っていたパンも二つ食べました。満足、満足。
今は、ダイエットの谷間です。小さなことは、気にしない。
お腹は満腹、どっと襲ってきた睡魔。気が付くと朝でした。


翌朝、つまり今朝ですね。
日課だからしょうがないなあ・・と量ってみた体重ですが。
おお!
ええ?
最高に、減ってる!!!!????
うっそ~~~。

細胞が一つ一つ喜ぶと、代謝率ってあがるのでしょうか。
小さいことからコツコツと。
千里の道も一歩から。
信じられないことですが、今朝、ここ十ヶ月のうちの最軽量記録を達成いたしました。
感涙


ありがとう!「ATOM’06 アンコール公演」。
一つ一つ目に胸に焼き付けてきたよ。
来年は、新作ができるそうですね。
楽しみに楽しみに待っています。
その前に、ねずみさん抜きのミュージカル「RATS」もあるようです。
(その頃、ねずみさんは、草笛光子さんと「6週間のダンスレッスン」で全国公演中。なのに、題名で登場?)
東京公演しかないけれど、これは何とかしなくては!