豚も杓子も。

私にすれば上出来じゃん!と開き直って、日々新たに生活しています。

きらきら

2007年06月23日 | Weblog
 輝く瞳といえば、阿部サダヲさん!!
彼の初主演作「舞妓Haaaan!!!」は、出演者の多彩な楽しい映画でした。

 柴咲コウちゃんの舞妓さん姿は本当に艶やか。きれいでした~。気の強い女の子の役が多い彼女が、今回はかなり控えめで気弱な女の子というのも新鮮でした。目ヂカラは、サダちゃんに匹敵する彼女ですが、今回は抑え目。それでも時折見せる真の強そうな表情もなかなか舞妓さんの衣装に似合っていました。そのほか、挙げていくときりがないのですが、個人的には、キムラ緑子さんの変幻自在なお姿に深く感銘を受けました。植木等さんの最後の出演作ということで、クレジットには植木さんへの「笑顔と元気をありがとう・・」という言葉も掲げられ、多くの人に愛され尊敬されていたお人柄も偲ばれました。

 もっとハチャメチャに弾けているのかと思っていましたが、まとまりの良い作品になっていました。阿部サダちゃんファンのみならず、幅広い層に受け入れてもらうためには、このくらいの展開が妥当なのかもしれません。
脚本は、クドカンこと宮藤官九郎さん、監督は「花田少年史」の水田伸生さん。
花田少年だった須賀健太君もご出演。北村一輝さんも、前の映画同様の怪演をみせておられました。
見終わっての感想、もっと思い切って突き抜けて欲しかった・・・というのは置いておいて、ずっとこの世界に浸っていたいと思う愉快な作品でした。

 売れっ子の舞妓さん役の小出早織さんとともに映画の宣伝に帰って来られた監督さんによれば、最初は、だれもが知っているようでいて実は知らない世界を丹念に描く伊丹十三監督のような映画を作りたかったのだそうです。が、クドカンさんに脚本をゆだねた時点から、その独特の世界に急傾斜していったようでした。舞台は、京都。主人公は、修学旅行で出会って以来舞妓さんに憧れ続けているサラリーマン。一途な思いは、大きな力を生むという事を実証する彼の並外れた奮闘と成功と挫折が詰まっている童話のようなお話です。

 取材のために京都に行ってお茶屋さん巡りをしましょうという監督の提案を断ったクドカンさん。心配する監督さんには、「るるぶ」を見れば大丈夫!とおっしゃられたそうです。なるほど、舞妓さんのドキュメンタリーを撮る訳ではないのですから、自分の中でイメージを膨らませていった方が、インパクトが強いものができるのかもしれません。(単なる、出不精かしら?)おそるべし!クドカン。

 映画の中で、サダちゃんが開発したラーメンも市販されているそうです。
基本の麺に、自分の好きな具をチョイスして乗せる「あんさんのラーメン」です。
探しに行くだろうなあ・・。