豚も杓子も。

私にすれば上出来じゃん!と開き直って、日々新たに生活しています。

受験生の宿

2006年10月20日 | Weblog
来年の大学受験用の宿の手配が本格化しているようです。
人気のある大学近くの宿は、もうあらかた決まってしまって今からでは間に合わないという話も聞きます。

方向音痴かつとっさの判断が苦手な次女の竜子は、来春受験します。まずは、本人に聞いてみました。
「一人で宿に泊まって受験する?それとも、お母さんがついていったほうがいい?」。
こういう質問をする以前に、「受験は一人で」が当然のお宅も多いのだろうと思います。何を甘いことをという話ではあります。
しかしながら、ここまで来てしまったので、このまま走っていくしかありません。

で、既に話は、シングル二つか、ツインを一つか・・?という段階を迎えております。
当初はツインでと思っていましたが、どうもそれは必ずしもベストではないようです。
この春の受験生の経験談の中に、同行したお母さんが「ああ、緊張する・・、ああ、緊張する・・」と一晩中つぶやいていて、ぜんぜん眠れなかったというエピソードが披露されていたそうです。
まあ、寝つきは良いほうなので、それは大丈夫としても、本番前に誰にも邪魔されずに過ごしたいという気持ちもわかります。

どうしようかな・・。シングルか、ツインか?


ここではたと気になることが。
私は、シングルに泊まるのが大嫌いなのでした。
だって、怖くないですか?
何かいたら、どうします?

霊感?なんてまったく無いですし、そういう現象に遭遇したことは無いのですが、よく考えればひとつだけ思い当たることが。

以前、バスで大阪に向かっていたとき、ずっと目を閉じてほとんど仮眠状態の中、突然足元から頭にかけて全身が泡立つような感覚に襲われました。びっくりして目を開けるとそこはトンネルの中。黒い焦げ後や、タイヤのブレーキ痕が目に入りました。
このあたりのトンネル内で事故があったというニュースをそういえば聞いたなあと思いだしながらもひたすら怖かったです。
意識しないで蓄積した脳内の記憶が起こした現象だったのでしょうか?

というわけで、母のためにもツインにしてもらおうかな・・・と考えているところです。
早くしないと、間に合わないなあ。



つばさ

2006年10月19日 | Weblog
偶然見た何かの番組の中で、本当にすごい!と絶賛する人のに熱意にほだされて、初めて買った本田美奈子さんのシングルが「つばさ」
かなり前の話です。
確かに、クラシックの歌唱法を学ばれた後の彼女の力が思う存分発揮された素晴らしい歌でした。

本田美奈子さんは、「1986年のマリリン」などのヒットを飛ばしたアイドルというイメージでしたが、透き通るような、でも力強い歌に意外な驚きを感じました。彼女は、ミュージカル「ミス・サイゴン」の主演を自分の力で勝ち取られたり、ひとつずつ階段を上っていくという努力を怠らない、一人の人間としても素晴らしい人だったようです。
その後「レ・ミゼラブル」では、重要な役エポニーヌもつとめ、そのかたわらクラシックの歌唱法によるアルバムも発売されたりと、とくにファンではない私にもその精力的な活動が伝わるほど熱心にいろいろなことに取り組んで来られた方でした。

しかしながら、彼女は残念なことに、昨年、病に倒れ亡くなられてしまわれました。発病から闘病に至る過程はいろいろなメディアに取り上げられていましたから、ご存知の方も多いでしょう。
エポニーヌは若い娘の役でしたが、昨年の春から「レ・ミゼラブル」の核ともいえる憧れのファンテーヌを演じることが決まり、張り切られていた矢先の突然の発病、そして舞台の降板だったようです。

その彼女の「つばさ」を、同じ「レ・ミゼラブル」の舞台に立ち親交も厚かった岩崎宏美さんがカバーされていることを知りました。
アルバムの制作に先立ち行われたアンケートで一位になった曲、
しかも、広島交響楽団との共演でNHKテレビで先日放送されたのだとか。
見たかったなあ・・。

岩崎宏美さんは、去年のレ・ミゼの2000回記念公演では、この役を演じた歴代の役者を代表する形でファンティーヌ役をつとめられました。その彼女がファンティーヌを演じることを夢見ながら果たしえなかった本田美奈子さんの代表曲を歌われることも何か意味のあることのような気がします。
明日、早速、岩崎宏美さんの新しいアルバムを探してみようと思います。

ファンティーヌが切々と歌う「夢やぶれて」という曲は、それ自体で成り立つ名曲です。これを紅白歌合戦で歌っている岩崎宏美さんの映像を見つけました。二十代、伸びのある高音も健在で、力溢れる歌唱が聞けました。その年のヒット曲ではなくて、ミュージカルの中の曲を披露するというのはかなり異例なことだったようです。


2006年10月18日 | Weblog
鯨がまだ普通に食べられていた頃。
昭和30年代生まれの子どもたちの給食には、「くじらのたつたあげ(鯨の竜田あげ)」という献立がありました。
一口大のやや薄めな鯨のお肉をしょうゆと砂糖に浸して片栗粉をまぶしてあげたものです。カリカリして、美味しかったです。
豚肉や牛肉のお肉の脂身が大嫌いで、飲み込んでも出てきちゃう(失礼)くらいだった私にとって、全部赤身の鯨肉は、安心して食べられるメニューでした。
ほかに、好きだったのは、「ばんさんすう」。
献立表には、材料=春雨と書かれていたような記憶がありますが、春雨ではなくビーフンに近かったような・・。その半透明な細い麺をソーセージとなぜかジャガイモと若干の野菜と一緒に炒めたものだったと記憶しています。
昭和30年代~の給食の献立を収録した本でも、探してみましたが見つかりませんでした。あれは、本当になんだったのでしょう。
ソフト麺というのも、高学年になって登場しました。うどんのようなスパゲティー。二種類の味があって、ミートソース味とカレー味が交替に出てきました。
薄いビニールの袋に入ったほんのり暖かい麺の微妙な感触と匂いは今も鮮明です。
スパゲティーなんて知らなかった頃のハイカラな献立でしたね。
牛乳は、最初の頃は脱脂粉乳。アルマイトの器に生ぬるい粉乳が絶妙・・でした。薄い膜が張ってくるのが好きな子嫌いな子、さまざまでしたね。かなり後になって、テトラパック型の無調整牛乳が給食の牛乳になりました。
運動会の時には、白玉入りのフルーツポンチがついてくるのが楽しみで楽しみで。若干ふやけたおもちもなかなか味わいのあるものでした。

元に戻って、鯨のたつたあげ。
突然再現したくなって鯨を探したことがあります。もちろん、いつも売られているとは限りませんが、最近は時々見かけるようになりました。数が増えているのだそうですね。
見かけないときには、代用としてマグロの赤身という手があります。これを少し厚目に切って、お砂糖とお醤油に漬けておき、片栗粉をまぶしてあげます。なかなか近いけれど、歯ごたえが乏しいのが難点ですね。

なぜに鯨ですかって?
それはですね・・。


ダーリンの高知のお土産。
鯨のさまざまに、びっくりです。
そんなに鯨が好きだったのね・・・あなた。


最終戦

2006年10月17日 | Weblog
昨夜の広島カープの最終戦、中日VSカープに長女の虎子が出かけてきました。
試合はカープの勝ち。
日本シリーズに向けて軽く流していきたい中日が勝ちを譲ってくれたのでしょうか。余裕ですね・・・くっ。

大学の友達同士男女8人で見に行ったようですが、憧れの外野に陣取り、応援の渦の中でとても楽しかったようです。試合は、先行されたカープが逆転していくという何よりの展開。前田のホームランも見られたと満足していました。ピッチャー永川に代わって、最後はなんと、黒田・・・・。ということは、やはFA宣言して関西方面に行っちゃうのかな・・。昨日外野席で配られた応援グッズ。これで観客席は真っ赤になったのですね。(甲子園の応援みたい・・・。)

 

必死の署名活動も、暖簾に腕押し、ぬかに釘、○のツッパリにもならんのかね~。どうせ、どうせ、うちらは田舎の球団よ~。

今季限りで引退の浅井の公式戦最後の試合でもあったようで、めでたくヒットを放たれたそうです。試合後のセレモニーでは、十数年間のカープでの選手生活をたどる涙交じりのご挨拶もあり、女子四人はもらい泣きした様子。「聞いていたら、だんだん喉の奥が熱くなってきてね・・・」と、話してくれました。

最終戦を見たのは、家族でも初めてです。グラウンドからブラウン監督の今季の報告もあったようで、とても楽しかったとうれしそうでした。監督の来シーズンの目標は、来年の今日、ここで日本語で話すこと・・なのだそう。
選手とのコミュニケーションもさらに深まりそうです。
来年来年来年こそは、せめて、プレーオフに出て欲しいな~!!



そして、今日は、もうひとつの最終戦。
9月14日に、初日を迎えたTHE CONVOY SHOW 20周年記念公演「ATOM’06」」の最終日でした。
よっぽど飛行機に乗ろうか・・と迷いましたが、やはり遠かった。
この地からの、熱いエールは届いたでしょうか。

最初に「ATOM」の再演をすると聞いたときには、千秋楽までに怪我人は必至だな・・・少しでも早く見ておかなくちゃ!と不埒な予測を立てておりましたが、全員ご無事でこの日を迎えられたことは感無量、喜びにたえません。いつもより短い公演期間は、体力気力の限界を素直に受け入れられた結果だったのかなぁ、今思えば、そんな気も致します。

一つ一つの舞台を完全燃焼でこなしていく彼らの存在の仕方は、この先演目が変わっても貫かれていかれるでしょう。しかしながら、その内容は、やはり体力的な激しさという点からはスローダウンしていくように見えるのかもしれません。
でも、彼らの歩みに伴ってきた私たちの動体視力も同じように低下しているはず。
絶対的な完璧を目指したりしないで、相対的に素晴らしい舞台を提供して下さいね。
だから、どうかずっと存在していてね・・と願う、ちょっと気弱なファンが一人。

『かりんと工場の煙突の上に』の一節、「いつまでも変わらずにいて」ください。・・・気持ちだけはね。
30周年の記念公演、是非、ぜひ、ゼヒ、zehi 見に行きたいです。


さまざまな秋

2006年10月15日 | Weblog
芸術の秋。

最近の美術館は、面白い企画で展示がされるようになりました。
これもそんな一つでしょう。
ひろしま美術館で「こどものとも」の絵本原画を集めた催しが開かれています。
題して、『「こどものとも」の絵本展』。そのまんま・・・です。
読書の秋に因んだ企画なのでしょう。


子ども達が小さいころ、保育園で定期購読していたこどものとも。
このシリーズで、一番有名なのは、「ぐりとぐら」でしょう。双子のねずみのお話です。
最初のお話は、森へのハイキングに出かけた二人が、大きな卵を見つけて、それでカステラを焼く話です。
一本の線をたどっていく話の展開は、幼い子どもたちを物語の世界に誘うのに最適な手法なのだそうです。
同時にたくさんの状況を把握する必要のない現場進行のお話はすんなり飲み込めるということなのでしょう。子どもたちは、そういうお話が大好きでした。
絵本展のポスターやチラシになっている「ばばばあちゃん」も人気シリーズでした。動物たちを集めて、壊れたベッドでそりを作ってソリすべりを楽しんだりする元気で愉快なおばあちゃんのお話です。

こどものともは、子どもたちももちろん楽しみにしていましたが、一緒にとっていた「大きなポケット」とともに、私の楽しみでもありました。
「こどものとも」で一番好きだったのは、ルーマニアの小さな村、マラムレシュの人たちの生活を紹介した絵本、「ぼくのむらはね、ブン」です。どこかに保存してあるはずなのですが・・・。ブンというのは、良いとか好きという意味で、木造の教会や、天国を模して青く塗られた家の内部の様子などが丁寧に描かれていました。
「大きなポケット」は総合雑誌。良心的な作りで、親子ともどもいろいろ面白いことを教えてもらいました。だんだん判が小さくなっていき心配したものです。いずれも福音館書店の発行です。今もあるのかな?

そう言えば、私も小さいときに、たしか「ひかりのくに」という雑誌を定期購読してもらっていました。それを読んでもらうのが何よりの楽しみでした。

それはともかく、この絵本展では本の中に出てくるお菓子やお料理を再現されているのだそうです。ぐりとぐらのカステラや、ハイジの白パンサンドなどです。
これも、たいへん興味深いです。何とか時間見つけて出かけてみたいなあ・・。
やはり、結局、食欲の秋ですね。


見つけた!

2006年10月14日 | Weblog
新しくできるマンションの広告。


写真の中に、我が家を発見しました。
それだけですが、なぜかうれしかったものですから。

川が流れ込む海の向こうに見えるなだらかな二等辺三角形状の島が、安芸の宮島、厳島です。
三角州の感じがよく現れていますね。


今日はちょっと汗ばむほどの暑い日でしたが、思わぬ早い賞味期限到来に、先日名古屋で買ってきたみそ煮込みうどんを作りました。
だしパックでだしをとってみそを溶いて、具とうどんを煮込むという本格派です。

 


うどんは、乾麺ほどではないにしてもずいぶん固めです。2、3分でよいと書いてあったにもかかわらず、さらに数分煮込んでしまいました。
それでも、かなりの歯ごたえです。
塾長さんにお勧めいただいた海老天は、時間の都合上カット。かわりに○○肉を入れて、卵と油揚げとしいたけも入れました。
かなり濃い目のお味噌汁という雰囲気です。でも、見た目ほどにはからくはありません。

汗をかきながらかみ締めていると、だんだん美味しさがわかるような気がしてきました。麺の小麦具合がとてもいい感じです。
細いお団子でも食べているようなもちもち感。それと濃厚なおつゆがとてもマッチしていました。
最後の阪神戦を見に行っているお父さんと虎子の留守に、うどんの好きな竜子と二人のこじんまりした夕食でした。

残ったこのお味噌汁はどうするべきなのでしょうか。しばし考えてしまいました。
おじやにしたいねえ・・・・と、意見は一致しましたが、本当はどうするのでしょうね。




風に吹かれて

2006年10月13日 | Weblog
どうも気になって、また見に行ってしまいました。
例の、あれ。
どうして、そこにあるのでしょう。


お天気がよかったせいもあって、この日は楽しそうに見えました、
でも、いつも一人ぼっちはつまらなくはないでしょうか。
誰か、話し相手が欲しくなることはないのでしょうか。
話しても通じ合わない相手なら、一人で座っているほうが気楽なのかもしれません。


しかし、そもそも、どうして、ここでずっと座っていることになったのか。

このところ、とても空が・・というより雲がきれいです。
しばし、みあげてしまうことも。



何もかも忘れて、雲の行く末をずっと眺めていたいですが、そうもいかないところがつらくもあり、喜ばしくもあり。
一日くらいは、秋の陽の中で、風に吹かれて座っていたいですね。



Harvest Time

2006年10月12日 | Weblog
 みたぽん 、お誕生日おめでとう!

実っちゃって実っちゃって、着るものに困る衣替えの今日この頃。
半年立つ間に、最近のお洋服って縮むのね~。しんじらんない!
お元気かしら?

定番のモーツアルトのザッハトルテで決まり・・・ではちとつまらない。
新しいケーキ屋さんも開拓しなくっちゃね。
そういわけで、今日はHarvest Timeというお店に行ってみました。
あいにく適当なホールは見あたらなかったので、季節のシリーズでまとめてみます。
「く」シリーズですね。

ロールケーキ、ブラマンジェ、ミルクレープです。




どれでもお好きなのをどうぞ。全部でもいいよ。

それと、きれいな色に誘われて、これも季節限定、かぼちゃのロールケーキね。


せっかくだから、バームクーヘンも付けちゃおう!

Happy Happy Birthday to You

長生きしようね~


金木犀

2006年10月11日 | Weblog
金木犀の花が真っ盛りです。

香りに気がついて、周囲を見回すと初めて気がつくような控えめな花です。葉陰に隠れるように咲いていました。



なんと言うか、本当にいい香りです。香りだけで満ち足りた気分にしてくれるって、たいした存在です。

毎年巡ってくる季節の便りをしみじみと味わうのは、それだけ残りの回数が少なくなったせい?
いえいえ、熟成されて人間が味わい深くなった証拠ですね。


えっ!?

2006年10月09日 | Weblog
昨日見たお芝居は「オレステス」。
ギリシア悲劇です。たっぷりじっくり悲劇するんだーと思っていましたら、最後に「えっ!?」という展開だったのです。

予備知識がないとわかりづらいのかなとかなり心配でしたが、去年見た映画「トロイ」が、登場人物の関係についての理解は助けてくれました。いうなれば、後日談?でしょうか。
絶世の美女トロイのヘレンをめぐるあれこれを背景に都市国家が争いを繰り広げる中で起きたある事件。出征中の夫を裏切り、ついには亡き者にした母。その母を殺した罪にさいなまされる息子オレステス。心身を病むまでに傷ついた弟の身を案ずる姉。
姉と弟二人は民衆からも糾弾を受け、身の安全すら風前の灯火です。
彼らが最後の頼りと定めてすがった相手も、自らの保身に走り彼らを見殺しにしようとします。そもそも母殺しすら、天上の神アポロンのご託宣によるものでした。そそのかしておいて見殺しかと、オレステスは嘆きます。それぞれが自分のよりどころになる論理にすがり、なんとか自分の活路を見出そうとした結果、また壮絶な憎しみが増幅されていくという八方ふさがりの状況。
破滅の道を歩むしかないという最後の瞬間に、突然降ってきたアポロンの天の声。
かなり強引な講和の勧めです。なぜか素直にそれに従う関係者。

幕切れは、ある意味まことにあっけなく、それまでの各自の葛藤、すさまじいあがきは何だったの?とさえ思えるほどでした。
ギリシアの物語には、そういえば神々の思いのままに地上が操られているという大前提があったのですね。

最後の場面では、降ってくるという表現では物足りないくらいの驚くべき量の紙片が上空から客席に舞い降りて来ました。紙には中東の三カ国とアメリカの国旗と国歌が印刷してあります。


通路を真っ白になるまでに埋められた紙を踏みながら、また、数枚の紙片を手にしながら、観客は各自の???や!!!を抱きつつその場を後にしたのでした。
願わくば、紙の降らない世界を・・。

「オレステス」って、本当はどういう物語なんでしょう。
ちゃんと学習しなくてはいけませんね。そういう人が多かったのでしょうか?
グッズ売り場の原作は売り切れていました。
仕方がないので、大阪限定!藤原竜也くんの「生写真」付の、来年のカレンダー買っちゃいました。つい・・・ね。


P.S.
「オレステス」のあらすじ
なるほど、もともとそういうお話だったのね、納得!