復活!やまがたの四季と暮らし

東北地方を転勤し現在は仙台勤務の週末山形県人。
前タイトル名「山形弁で青森暮らし」から継続のブログです。

吾妻連邦縦走(二日目)

2006年08月28日 23時43分52秒 | 登山
二日目(8月27日)

つづきです。

またまた朝日から。


山の夜はだいぶ気温が下がました。
小屋では薄手のフリース上下を着てシュラフに寝ましたが丁度良かったです。
シュラフから腕を出して寝てるとスリースをしっかり着てても寒く感じました。

でも今日も朝から快晴。朝日も出て青空が広がってきます。
今日のコースは小屋から滑川温泉までずーっと下り。
ゆっくり目のペースを守り転倒に注意してリズム良く下山します。


途中の登山道は沢を渡河する所がこんな感じで5・6箇所あります。
水量が少ない時期で問題ありませんが、コケの付いた岩は滑るんで注意します。



姥湯分岐
右に行くと姥湯温泉、左を滑川温泉に向かいます。



滑川鉱山跡
分岐を過ぎしばらくすると、登山道にレールの軌道が現れます。
この辺は昭和の中ころまで鉄鉱石を採掘する鉱山があったそうで
所々に痕跡が残ってます。(けっこう山深いとこです)
この笹薮、下刈りされたばっかりですが1週間程前に遭難騒ぎがあって
予定どおり行動出来ず暗くなり、このコース上でビバークしたようです。
そんで明月荘から滑川大滝にかけ全体に渡って下刈りされてました。
おかげで大変歩きやすくなってました。




こんな感じで放置された鉱山の残骸(ケーブル塔の一部でしょうか)



滑川大滝の展望地点
長い下りの登山道もここまで来ると後わずかで滑川温泉です。
が せっかくの大滝の展望もガスが出て見えません。ざんねん
看板には大滝真下まで片道40分とあります。いけません


ガスの中に微かに見える大滝(雰囲気だけ味わって下さい)



滑川温泉到着(温泉手前に架かる吊橋です)


旅館の看板で大滝の雰囲気を味わって下さい。



滑川温泉・福島屋
木造の古い旅館ですが、秘湯ブームで駐車場の車は関東方面が多いです。
廊下沿いの戸も障子戸で趣き満点です。
受付で日帰り入浴を申し込んだら9時からだそうで20分ほど早かったですが
旅館のご主人快く入れてくれました。感謝



ザックと靴を持って旅館の廊下を抜け、再び外へ出ます。
やっと来ました露天風呂
一般の日帰り入浴時間より20分早かったので自分一人、貸切状態です。
旅館のご主人様ありがとうー。感謝、感謝 目の前は滑川が流れてます。



とっても名残惜しいですがまだ下山中です。長湯は出来ません。
旅館を出て峠駅まで1時間。山中の舗装道路をテクテク歩きます。
誰か車に乗っけてくれないかなー。後ろから温泉帰りの車がどんどん来ます。
でも1台も止まってくれません。そりゃそうでしょう、こんな汚い格好して
大きいザックを背負っていれば、まして家族連れなら自分でも乗っけません。
どうぞ皆さん遠慮せずどんどん行ってください。
などと心の中で思いつつ歩くと、丁度60分峠駅に到着しました。
ご苦労様と自分に労わります(明月荘から標高差で1,000m位ありました)

峠駅(巨大な車庫のような建物の中にホームがあります)



旧駅舎に向かう今はレールが撤去された建物の天井


峠駅では普通列車が到着すると峠の力餅を販売します(新幹線は停車しません)
この力餅を製造している店は食堂もやっていて基本的に餅屋さんで納豆、ずんだ、
雑煮、くるみ、あんこ、ごまなどのメニューがあって自分は雑煮を食べましたが
具だくさんで美味しかったです。また庭園には沢水を引いたいけすがあって
イワナを飼っており頼むとその場で取った岩魚料理が味わえるようです。



米沢駅到着
米沢ラーメンを食ってから車で帰宅します。



今回のような8月の最後の日曜日や9月の最初の日曜日などは比較的快適で
静かな山行を味わう事が出来ます。
暑い夏も終り気温が下がって涼しくなるし、秋雨もまだだし紅葉シーズンは
もっと先です。
お盆休みの後でコースによっては登山者がほとんどいない静かな山を味わえます。
実際 今回も天気は安定して下山中は大滝までは1人も会いませんでした。
今回は静かな山小屋を味わうため一泊しましたが、日帰りでも十分歩ける
コースです。

ただし 今回の下山コースは沢を数箇所渡るため時期によっては増水の危険が
あり、登山道も斜面のトラバース箇所は狭く崩れやすいとこも有ったんで
初心者にはおすすめ出来ません。
快適で楽しい登山は安全からといいます。


明月荘から滑川温泉までのルート
等高線の間隔が狭いので険しさが判ると思います。


滑川温泉から峠駅までのルート



今回の教訓

特にありません。
目標にした静かな山小屋や星空と滑川温泉の露天風呂を満喫でき
十分満足できました。



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