沖縄の名護(なご)市長選挙で、
米軍の普天間(ふてんま)飛行場を
名護市辺野古(へのこ)へ移すことに異をとなえる
稲嶺進さんが当選した。
新顔・稲嶺氏当選「辺野古に基地造らせぬ」 名護市長選
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題が
争点になった沖縄県名護市の市長選が24日、投開票され、
日米が合意した同市辺野古への移設に反対する新顔の
稲嶺進氏(64)=民主、共産、社民、国民新、沖縄社会大衆、
そうぞう推薦=が、移設を容認する現職の島袋吉和氏(63)
を破り、初当選した。
鳩山内閣は5月末までに移設先を決める方針だが、
辺野古への移設は極めて困難になった。
当日有権者数は4万4896人、
投票率は76.96%(前回74.98%)だった。
2010年1月25日0時32分 朝日新聞
http://www.asahi.com/politics/update/0124/SEB201001240006.html
市長選にあわせて辺野古入りしていた友だちに
さっそく「おめでとう」メールをおくると
「初めてうれしいよ」と速攻で返信があった。
…そうだろうなぁ。
きっと今ごろはまだ祝宴がつづいていることだろう。
みんな、とびきりのいい笑顔をみせているに違いない。
『迷惑施設建設問題の構造と地域社会―
「不正義の連鎖」を生み出す構造的要因の析出―』
(熊本博之、2009)によれば、先の敗戦のあと
アメリカに占領され、日本に返還されたときには
米軍のキャンプ・シュワブの存在がデフォルト状態だったために
「不正義の連鎖」から抜けだすことが困難となった名護市辺野古。
その地で、それでも
「もうこれ以上、基地はいらない」という声が多勢をしめた。
この声が、正当に、聴かれますように。
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