先月、 ヘルシンキの住宅地で朝の散歩をしていたとき 住宅の新築工事現場でみた光景。 大きな岩がゴロゴロしていた。 表土のすぐ下の巨岩を砕いて大岩状にしているよう。 おそらく一部は撤去するのだろうけど、 一部はさらに砕いて基礎工事をおこなっているみたい。 地元在住の友によれば、これは、ごくフツーの住宅工事風景という。 そのすぐ横で、 背の高い松の樹が路傍の巨岩にしがみつくように根をはわせ . . . 本文を読む
ラップランドの夏は活動の季節。 外はいつまでも明るいし、 コーヒーでも飲んで勢いづけて、 真夜中のノルディック・ウォーキングもピラティスもヨガも、あり。 そんな毎日にわたしが飲んでいたコーヒーは、これ。 しっぽのないムーミンによれば これがフィンランドでメジャーなものだとか。 ちょっと酸味がきいた味、かな。 . . . 本文を読む
このたびのフィンランドでわたしが滞在したのは 北極圏地方・ラップランドの小さな町にある友だちの家。 はじめて来た冬には一面の銀世界だったのが、 夏には、見わたすかぎりつづく緑へと一変していた。 この緑と、360度ビューの空、それを映しだす海。毎日眺めてくらした。 この、海と空と大地が近い地域に、いま原発計画が浮上している。 フィンランド・ドイツ・スウェーデンの電力コンソーシアムである . . . 本文を読む
人口約540万人のフィンランドから 人口約1億2000万人の日本へかえってきて しばらく自宅に缶詰で仕事をしたあとの初外出が、 1300万人都市・東京だった。 1カ月ぶりの日本の首都、 そのうえ「フィンランド」といっても 具体的には人口約2万人の小さな町で ほとんど人にも会わずに過ごしていたから、 辛うじてもっていた僅かばかりのトーキョー感覚も すでに忘却の彼方だ。 それでなくても夏の . . . 本文を読む
ラップランド暮らしで、見つけた。 カメラにおさまりきらない奔放自在な白樺に、 影がかたどる、やさしげで繊細なその樹形。 塩からくない海に咲く蓮のような華と、 ガスかかる白夜の海辺。 陽ざしを喜ぶリンドウや いま色づこうとする未熟なベリー、そして 照っても降っても干しっぱなし、そのうち乾いた洗濯もの。 ** ** . . . 本文を読む
ラップランドにもイチゴの旬がやってきた。 先日はまだイチゴの実りの季節でなかったため リンゴンベリー(コケモモ)で代用したスープを、 こんどは本家本元・イチゴでやってみようと、 しっぽのないムーミンがイチゴのスープ教室をひらいてくれた。 まず、庭先に生えているルバーブを摘んでくる。 できるだけ若芽がいいみたい。 ルバーブは水で洗い、 ナイフの背で皮をこそげとってから適当なサイズに切り、 水 . . . 本文を読む
ある日の午後、留守中のこの家の主・Tの両親が 大きなキャンピングカーにのってあらわれた。 フィンランド国中を移動し、各地でゴルフをしてまわっているという。 夏を謳歌しているようで、ふたりとも見事なゴルフ焼け。 父上はひろい庭をひととおり見まわるとさっそく芝刈りに精をだし、 母上は「店に行きたいだろうから」とわたしたちのために車を出してくれた。 いちばん近い店まで13kmときいて買い出しはあきら . . . 本文を読む
ラップランド生活が数日もすぎれば白夜にも慣れ、 夜になっても暗くならない生活を満喫。 陽が沈まないながら光のトーンはずっと同じでもないことに じきに気づく。 2010年7月前半は、 曇りの日でも雨が降った日でも、夕方以降はよく晴れた。 19時をすぎるころから空は爽快な青味をまし、 空だけみているとまるで日本の夏の日中を思わせる勢い。 たとえば7月13日午後23時に玄関先から見あげた夜空はこんな感 . . . 本文を読む
ある日の夕方、ボートで海へ。 この家のボートは、サウナ小屋の近くの岸においてある。 この二股の道を左へいくと、いつもサウナの途中で泳ぐ岸辺、 右へいくとボートがある。 みれば、4人が余裕で乗れそうな大きさ。 シッポのないムーミンもフィリヨンカさんもミムラ姉さんも、 わたし以外はみな、ボートを漕いだ経験があるという。 ひとりきりだったら、ボートにのろうとはよもや思わないけれど、 頼 . . . 本文を読む
シッポのないムーミンがシナモンロール教室をひらいてくれた。 映画『かもめ食堂』でみた、フィンランドのシナモンロールだ。 *** *** *** <作り方> 1)強力粉700cc~1L、粗挽きカルダモン適量、 グラニュー糖適量、塩適量、ドライイースト11g、 卵1個弱(つや出し用を少しとっておく)をボールにいれよく混ぜる。 2)1に牛乳250cc(42度くらい)と溶かしバター130g をい . . . 本文を読む
森へ行こう。 ここフィンランドは森と湖の国。行かない手はない。 ネットつき帽にウィンドブレーカーそしてジーンズと、 蚊対策万全のいでたちで出発した。 家のまえの道をわたり数百メートルも歩けば森になる。 足もとには、 地を這うように広がる野生のブルーベリーの樹がみえる。 栽培種と異なり樹高は15センチ程度と低めだ。 シーズンにはまだ早いけれど、赤くなっている実もあった。 すこし摘んで口にほう . . . 本文を読む
フィンランドといえば、やはりサウナ。 ここラップランドの友だちの家では 数年前に庭の片隅にサウナ小屋をつくっていた。 家のなかにあるサウナより広いうえ、目のまえは海と好立地。 ただし水は、家の水道からバケツに汲んで 徒歩数分の距離にあるサウナ小屋までリヤカーで運ぶ。 小屋の扉まえに置かれた青色バケツがその水入りバケツ。 海辺のサウナ小屋にはあえて水道をひきたくないらしい。 そばには、家から . . . 本文を読む
トゥーティッキとヘムレンさんとニョロニョロを見送りに ヘルシンキへ戻っていたシッポのないムーミンが、 数日ぶりにラップランドに帰ってきた。 今回はフィリヨンカさんとミムラ姉さんが一緒だ。 みんな手にたくさんの食材をもっている。 ここは近くのお店まで13キロあるのに車は利用できないし、 路線バスも学校の夏休み中は運休なので、食料持参が基本だから。 おかげで数日ぶりに充実の食卓となった。 これは、 . . . 本文を読む
お気にいりのフィンランドでの朝ご飯をご紹介。 一番好きなのは、ドライフルーツたっぷりのシリアルに 牛乳とヨーグルト、ルバーブジャムをかけたもの。 ルバーブジャムはシッポのないムーミンの手づくり。 庭のルバーブに生姜を少々くわえてつくるのだとか。 下の写真のうぐいす色のトッピングが、それ。 ライ麦パンも、噛みごたえ十分で味わいぶかい。 しかもミネラル豊富なのも嬉しい。 各種サイズ . . . 本文を読む
8年まえは雪のなかにあった友だちの家につくと、 白樺におおわれ、まるで別世界のよう。 冬の白い景色もよかったけれど、夏の緑の風景もかなりいい。 タクシーから降りると、気配をさっして玄関の扉がひらく。 ひと足先に到着していたシッポのないムーミンが 満面の笑みで出迎えてくれた。 懐かしい部屋にはいると、ムーミンのお友だち、 トゥーティッキとヘムレンさんとニョロニョロの姿も。 わたしは初対面のはずな . . . 本文を読む
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