ある日、能登の突端・珠洲(すず)から
蛸島(たこじま)港から直送のフグさん到来。
さざえの刺身まで入っている。
「最後の晩餐に何を食べたいか」と聞かれれば
「さざえの刺身」と答えるほど好き。
こういう到来時には
鼻のきく誰かがひょっこり顔を出すのが常だったけど
めずらしく今回は来訪者なし。
すでに夕飯どきで、お裾わけするにも、ちと遅い。
この一年の . . . 本文を読む
なんと!
能登半島の突端・珠洲(すず)の友人からフグをいただいた。
蛸島港から直送のよう。
蛸島の漁協も、珠洲に原発をつくる計画に反対しつづけた漁協だ。
多額の漁業補償金がからんでくるため
漁協が原発に反対をつらぬくのは、並大抵のことではない。
そのなかにあって、蛸島と祝島は、ともに稀有な存在といっていいだろう。
その蛸島港からとどいた海の幸。…幾重にも、ありがたい . . . 本文を読む
先日、都内での打ち合わせのあと連れていっていただいた 下北沢のとあるバー。 おすすめは「すいかカクテル」ときいて、ためしてみた。 きりりと繊細なグラスを満たす、すいか色のカクテル。 きめの細かい乳白色の泡がいいアクセントだ。 すっきりした味わいのカクテルで喉をうるおしつつ、 グラスのなかに沈む、すいかの果肉をスプーンでつまむ。 味も歯ごたえもびっくりするほど「すいか」なのに、 ウォッカベース . . . 本文を読む
涼風をあじわいたくて、 珠洲(すず)から到来したところてんを食べることにした。 ところてんは、テングサなどの海藻をゆでて煮溶かし、 冷まして固めたものを専用の道具(ところ天突き)で突きだして 細い麺状にした食べもの。 三杯酢をかけてあっさり食べるのも美味しいし、 黒蜜をかければ甘みを味わえる。 同封されていた説明をみると ざるそばのように食べてもいいみたい。 食べ方次第でいろいろ楽しめる . . . 本文を読む
祖母から庭の筍がとどいた。 春の喜びをかんじると同時に、今年は 85歳をすぎた彼女がみずから掘ったというから 例年にも増してありがたみも感じる。 届いたそのときに時間の余裕があれば、わたしは いつも迷わずタケノコ汁をつくる。 まずは竹の子を一口サイズにきって 鍋にいれて油で炒め、 水と酒粕をいれて加熱し、 沸騰したら味噌で味をととのえ、 最後にワカメをいれて、できあがり。 わたしのココ . . . 本文を読む
珠洲にすむ漁師の友だちから届いた荷物。 あけてみると、カニさんがいた。 能登半島の突端から湘南まで、遥々ようこそ、ようこそ。 冬の日本海は毎日がシケのようで、なかなか漁にでられない。 1ヶ月で布団を干せる日は1日か2日だった記憶がある。 沖にでられても、 山のような波に恐ろしい思いをしながら漁をすることも少なくない。 だから、冬の珠洲からとどく海の幸は、ことさら貴重だ。 しかも満月がすぎた . . . 本文を読む
案の定、この正月、おせち料理はほとんど作れなかった。 唯一の正月っぽいことといえば、元旦の朝にお雑煮を食べたくらい。 この10年以上、わたしのお気にいりは、能登半島は珠洲の雑煮。 作り方はつぎのとおり。 1)アゴ(トビウオ)と昆布を年末から水に浸けておく。 それを火にかけて出汁をとり、しょうゆと塩で味を調える。 2)丸餅を焼く。できれば網で、傍についていられないときはトースターで。 3)岩のり . . . 本文を読む
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