やりたいことや「やらなくちゃ」なことが盛りだくさんで、
妙にいそがしかった2012年。
近くに住んでいる親友のトキさんとも、なかなか会えない日がつづく。
思いたったが吉日で、勢いよく会うしかない。
そんなわけで、ある日突然、夕食はパーティー。
目にも鮮やかなこの一品は、イタリア系のゴンさんにとってクリスマスの定番という。
オレンジのスライスにアンチョビを載せ、黒胡椒をひいたもの。
半分に折るようにして口へいれ、果肉の部分を食す。
口中が爽やかになる。
この日は、いろんなお祝いがあって、何回も乾杯をした。
『原発をつくらせない人びと――祝島から未来へ』(岩波新書)の出版も祝っていただいた。
その乾杯は、このスパークリングワインで。格別の一杯。
かつて、原発をテーマに卒論書くことを、わたしに勧めてくれたのは、トキさんだった。
いつの間にか長いつきあい。いつもありがとう。
ゴンさんが朝から仕込んだという大作も、大皿に盛られ迫力の登場。
この日のパスタは、ペンネを特大にしたような太めの筒型パスタ、リガトーニ。
ミートボールとスペアリブも、いそいそと登場。
スゴイ肉の量・・・誰が食べるんだ・・・わたしたち? 帰りは駅まで歩こう。
イタリア土産の「チーズの王様」パルミジャーノ・レッジャーノをすりおろして
雪化粧のように振りかけて、
ガーリックたっぷりのブロッコリーをそえて、ああ至福。
大量の皿洗いも、みんなでやれば、なんのその。