湘南ゆるガシ日和 ・・・急がず、休まず

湘南でゆるゆら暮らしココロ赴く先へガシガシ出かけるライター山秋真が更新。updated by Shin Yamaaki

サーカスの時間:本橋成一さん写真展@東京・青山

2010-02-23 17:05:42 | 応援告知

今週いっぱい(~2月27日)開催中の写真展をご案内。

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本橋成一さんは、九州や北海道の炭鉱の人びとの姿を撮り
1968年に第5回太陽賞を受賞した写真家。
90年代以降は映画監督としての活動領域もひろげ、
ナージャの村』『アレクセイと泉』などを送りだしておられる。

本橋さんの写真をはじめてみたのは1993年4月末。
何気なくたちよった書店で、
チェルノブイリからの風』(本橋成一,1993)という本と出会った。



わたしは当時、
市長選挙の渦中にあった石川県珠洲市に約2ヶ月滞在して
都会へかえってきたところだった。

原発立地問題にゆれる能登半島の突端・珠洲市で、
おもいもよらぬ不正選挙を目のあたりにしてしまい
途方にくれていた。

珠洲では、国のエネルギー安定供給のためなどと
原発の必要性が声高にいわれていたのに、東京に帰ってくれば
ほとんどの人が珠洲を、原発をめぐって珠洲で不正選挙まで
おきていることを、知らずにすごしている。

このままでいいとは思えない、何かしなくちゃ、
と思いながら
何をしたらいいのか、何ができるかわからない。

そういうときに出会ったのが『チェルノブイリからの風』だった。
ページいっぱいに、原子力や放射能の話を、
日々の暮らしの目線でうつしだす、不思議な写真絵本だ。

とりわけ心に響いたのが「あとがき」の文章。
涙があふれてとまらなかった。
どの言葉が響いたかは、大事すぎて、人にはいえない。
たぶん、あのときに、珠洲にかよう覚悟ができたように思う。

ぜひ、本書を手にして確かめてみてほしい。
ひとりでも多くの方に、こころ震わせるメッセージを感じてほしい。

ちなみに「サーカスの時間」の写真はこんなかんじ。



青山方面においでの方は、ぜひぜひ、足をおはこびください。

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