先日、いもうとが無事に出産。ありがたいことに母子ともに順調だという。
小さな寝息をたてて無心にねむる、ヒナヒナした子どもの写真が送られてきた。
なんだかすごく健気にみえた。
こんな時代でも、懸命に生まれてきて、一刻一刻を生きてゆく。
祝島では極早生(ごくわせ)のミカンがではじめている。
このあいだ寄った先でよばれたミカンが甘酸っぱくおいしかったので
みかん好きの妹に出産の祝いと慰労におくった。
箱いっぱいのミカンをもって歩いていたら
いつもお世話になっている船大工さんと漁師さんがいた。
「みかんをおひとつどうぞ」から妹の出産の話になり、
いつのまにか、こんど妹にオコゼを送ることになった。
できれば祝島の魚を産後の妹に送ってあげたいとは思っていたけれど、オコゼは望外の喜び。
祝島では、オコゼを食べると産後のひだちがいいといわれ、
出産後の女性にオコゼのみそ汁を食べさせるという。
エラと内臓と(好みで)皮をとり、
骨付きのままブツブツっと切って水から煮たて、最後に味噌をいれる。
好みでネギをふってもいい。
オコゼは背びれに毒があり、刺さるとしびれるらしい。
見た目は岩みたいだけれど、味は最高だ。
味噌汁はもちろん、刺身でも唐揚げでも美味い。
今回は写真をとる暇がなかったので、まえに撮った写真でオコゼをご紹介しておこう。
これが、背びれをとった状態のオコゼ。
骨にそって身に切れ目をいれ、唐揚げ用にひらいた状態のオコゼ。
揚げたてのパリパリオコゼ。
このとおり、口がでかい。
祝島のオコゼさん、北関東にいる妹とその子をよろしくお願いします。