本日発売の週刊金曜日に記事を掲載していただいた。
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民族・宗教・言語の違いを超え「富を分け合うための闘い」を続ける
サラスワティ・ムトゥさん
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1998年のマレーシア社会党たちあげメンバーのひとりで、
現在は副議長のムトゥさんに、インタビューさせていただいた記事。
ぜひお手にとってご高覧ください。
印象的だったことのひとつは、
多民族国家マレーシアの人びとが直面する問題を
民族や宗教や言語の対立とみなす見方をくりかえし否定し、
経済的な問題だと語っていたこと。
北アイルランド紛争について
「宗教や民族の違いによる対立のように語られることが多いけれど
あれは経済的な対立」だと語った、アイルランド人の友人の話をおもわず想起した。
もうひとつ、これは紙幅の事情で記事に書けなかったけど、
「very, very, very alarming」な日本の自殺者数への日本社会の関心の低さに
彼女が驚愕していたこと。
「1年に3万人以上の人が自殺する事態が14年続いているということは
その間に42万人以上もの人が亡くなったということで、先進国でこの事態は衝撃的。
経済的理由による自殺が多いときくが、社会的保護がないから自殺をする。
つまりこれは人災。政府の何かがオカシイのだ。
なぜ日本人はこの事態を放っておくのか?
マレーシアでは、たとえ自殺者が10人でも、私たちは国会へいって叫ぶよ、
”国会よ、なぜだ! 政府がなんだかおかしいぞ!”って」