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湘南でゆるゆら暮らしココロ赴く先へガシガシ出かけるライター山秋真が更新。updated by Shin Yamaaki

【掲載ご案内】上関町長選・町議補選

2022-10-25 14:07:20 | 書いたもの/など
10月23日に投開票された
山口県上関(かみのせき)町の
町長選挙そして町議補選について
10月28日発売予定の
「週刊金曜日」に寄稿しました。

ぜひお手にとってご一読ください。

原発現地の選挙は
フェアプレイの対極といいますか
一筋縄ではありませんから
(拙著『ためされた地方自治』(桂書房)に詳述)、
「上関原発を建てさせない祝島島民の会」
推薦の候補者が
町長選に当選したことは
過去40年間に一度もなく、
まして今回は
突然に町長選となったので
告示日の9日前に立候補表明、
前日に告示日用のスーツを購入…
といった具合で
何から何まで相当厳しかった
ことと思われますが、
政府が原発回帰色を強めるなか
「黙ってるわけにいかないよねぇ」
という人びとの強い思いを受け、
祝島(いわいしま)の前自治会長さんが
「ワシでよかったら」と決意して、
祝島へ移住10年の珈琲店主さんも
「それならば」と決意して、
原発予定地の対岸・祝島の
意思表示が成ったのでした。

つくづく尊敬。
そして感謝。

祝島の人びとの
不屈の意思表示と
直接行動がなかったら
事業者の計画通り
予定地にはとっくに
原発が立っていたはずだから。

日本では
ワタシの生まれる前も
子ども時代もそれ以降も
原発がガンガンできて、
長じてそれを知ったときは愕然として
しばらく途方に暮れて
毎晩のように泣いてました。
大人に裏切られたとも思った。

核のゴミの後始末を
する術がないまま
いずれ技術が開発されれば
解決できると
根拠のない楽観で
無謀な計画を推し進め
技術開発が進まなくても
いつかきっと…と
無責任な楽観をして
あるいは
見えないふり
知らないふりをして、
自分の寿命のあるあいだは
たぶん事故も地震も津波もないだろう
核のゴミの問題も
将来なんとかなるだろうと
大人たちは
子ども世代そして将来世代に
不可避の負担を押しつけた。
一方的に。
了承を得ることもなく。

だから、
それでも黙認しなかった大人が、
少数とはいえ
祝島とか
日本のあちこちに存在することは
大人への信頼を
かろうじてわずかに保つ
かすかな希望でした。

いつしかワタシも
大人世代になって久しく
ごめんね子どもたち
と思いながら
ちから不足を痛感しながら
できることをコツコツと
やっています。

写真は
上関町長選の告示日に
上盛山(かみさかりやま)から撮った
上関海峡(上)と
長島越しに望む祝島(下)。
写真奥の陸地は
本州は熊毛(くまげ)半島の突端・上関町室津(むろつ)。
手前の陸地は長島(ながしま)の本州側、上関町上関。
写真右手の橋は室津と上関を結ぶ上関海峡大橋。


写真奥に浮かぶ陸地が祝島(いわいしま)。
その対岸から手前へとのびる陸地は長島。
町営の風力発電機が2台、
風を受けてまわっていました。

上盛山、オススメです!

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