サバ奈子

むかし猫ブログ、いま趣味ブログ

北見市 野外彫刻 大江本家

2022-07-21 05:46:15 | 野外彫刻

野外彫刻ではないのですが、タイトルは「市町村名 ブランク 野外彫刻」
で統一しておくことにより、検索がとても楽になるのです。

ホテルのインフォメーションより

アートギャラリーのご案内
館内は芸術の香り漂う「絵心の宿」当館では2階アートギャラリーを中心に、
各フロアや通路などに先々代社長、大江啓二の遺作をはじめ、道内出身作家、
有名作家の絵画作品を数多く展示しております。

大江啓二プロフィール
1927年、大江本家当主の四男として生まれる。54年、大江本家社長に就任。
中学時代から油絵を始め、58年、全道展で初入選。国画会、独立海など入選
多数。道東や自然をテーマに、作品を書き続けた。67年、日本美術家連盟会員。
79年、52歳で他界。71年には遺作展、遺作集も発行された。

作品の一部をご紹介します。

ギャラリーまで行かなくても廊下には普通に作品が飾られています。

今回は母と一緒だったし、お食事とか温泉とか意外と忙しかったので、
もったいなかったけど、館内の作品を全制覇とかは考えていませんでした。

夕食の会場前にあった彫刻。

ポーズをする女
谷口百馬(美幌)
第12回 日本美術展覧会入選作

お風呂に行く途中の廊下。

お風呂のロビーにいた彫刻。

氷海の賦

銘板はないが彫刻の下の方に、1965 H.Taniguti とあり、さっき谷口百馬の
作品を見たばかりだったので、同じ人だと思った。

アザラシに座る女性像。(と子ども)

お風呂のロビーの壁にレリーフあり。

ボケてしまったが、位置関係がわかりやすいので載せる。階段の踊り場です。

これも銘板がないが、谷口百馬かなぁ?と思いながら見ていました。

お風呂の前なので、あんまりカメラを構えていると不審者に思われる。

相当な作品数なので、全部ゆっくり見ようと思ったらもう1泊しないと無理かな。

全部紹介できなくて本当にもったいないです。

マチ子像
1965年 大江啓二
大江本家・三代目当主であった大江啓二は、1927年(昭和2年)7月、ここ
温根湯に生まれた。「52年の生涯を、野鳥のさえずりに耳を傾け、その姿を
見つめ続けた。」と生前親しかった友人が語るように、幼少より自然や野生
動物を愛し、とりわけ野鳥の子飼いの名手であった。
中学の頃から、身近な動植物に興味を持ち、その観察眼と自然への畏敬の念は、
始めたばかりの油絵にも遺憾なく発揮された。以来、原始の面影残すこの温根
湯の地を愛し、自然の音に心を寄せ・・・。

現。大江本家会長である、大江マチ子を描いた作品、啓二は、この才色兼備な
モデルの、特に洗練された物腰を描きたかったと思われる。色彩は黒と白を基
調とし、肌の城さ、雰囲気の透明さを効果的にあらわしている。計画的な絵だ。
顔の表情はよどみなく完成しているが、日常見慣れた愛の対象ゆえに、もう眼
をつぶっても脳裏に焼きつくほど、イメージのデッサンを繰り返していたから
だろう。とにかく一気に筆が運ばれ、いい表情になり得ている。首から襟へか
けての円的構成、肩から手元への直線的構成は、啓二の作画の方法論であり、
この作品を単なるスケッチに終わらせたくないとする意欲をうかがうことがで
きる。描く喜びが素直に現れた作品である。
このとき啓二38歳、妻・マチ子31歳。

自身が「絵小屋」と読んだ、四畳半ほどのアトリエで、生涯書き続けた作品が
1000点あまり。一部、アートギャラリー(飛燕閣2階)をはじめ、客室や宴会
場など、館内に展示されております。

北海道新聞 2021年(令和3年)10月6日(水曜日)
アートさんぽ@オホーツク
雰囲気柔らか 妻への愛情表現

北見市留辺蘂町温根湯温泉の老舗温泉ホテル「大江本家」の3代目大江啓二
(1927~79年)は、社長業の傍ら、画家としても精力的に活動した。その作品
は現在も館内のロビーやギャラリーのほか全客室174室にも飾られ、500点以上
が館内に残る。
中でも印象的な作品が、妻を描いた「マチ子像」だ。65年に当時31歳だった妻
マチ子さん(86)を、黒と白を基調とした油絵で描いた。黒を使った服との対
比で、肌の白さやほほだけに使われた桃色が際立つ。直線的ながらも、柔らか
い雰囲気の人物画に仕上がっている。
右肩の近くには鳥も描かれる。生前、大江は自宅はホテルの敷地内でインコな
どの小鳥に加え、クジャクまでも飼育した鳥好きでもあった。鳥をモチーフに
した抽象画も多く残している。大江の作品は、摩周湖や知床、流氷など道東の
風景を描いた作品が多く、人物画は少ない。大江の次女須藤香織さん(59)は
「父はずっと母のことを描きたかったのではないか。人物画は家族と自画像く
らいしかなかったと思う」と振り返る。大江が絵を通して家族への愛情を伝え
ようとしたとも感じられる。
一方で、香織さんからみた父は「絵小屋と呼んだアトリエでずっと絵を描いて
いた気難しい人だった」。香織さんも公募展でも入賞経験を持つが、徹夜で絵
を描かされることもあったという。大江の絵画への強い思いが感じられるエピ
ソードだ。
(文・沼田麻緒、写真・岩崎勝)

フロントロビーの片隅に彫刻あり。

先代 大江与四方(間違ってたらごめんなさい)

作者不明

バスツアーでたまたま泊ったホテルだったけど、なかなか良かった。

カウンターの上にも大きなレリーフがあった。

私がちょろちょろ写真を撮っている間に、母が清算してしまった。
右側白い服の人物。夕食のビール代くらい自分で払おうと思っていたのに。

美白の湯宿 大江本家
北海道北見市留辺蘂町温根湯温泉466−1

コメント
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