Y田1のトイレは水洗なのに、何故Y田2は汲み取り式なのか、、。掃除当番がなるべく回ってこないようにと願った🙏。しかも二階にトイレがなく、いちいち下に行かねばならないのも面倒だった。夏ならまだしも、冬などは本当になあ、、。夜トイレに行きたくなっても朝まで我慢した事もある。掃除は皆真面目にしていたから、キレイではありましたが。あと、お風呂も、Y田1は、3人でひとつなのに、Y田2は、4人で1つ
下宿のトイレ、で、必ず思い出す出来事がある。未だに時々思い出して、なぜあの時ワタシは、、と悔しがる時がある。
、、入学してまだ間もない頃、大学の教授が何人かの教え子を自宅に招き、寿司を振る舞うと言う何とも素敵な会が催された。その教授は、自分で寿司を握るのが趣味で、寿司屋さんにある“ネタを入れるガラスケース“まで持っていて、そこにマグロや卵、タコ🐙、ハマチなどを入れて、自分で炊いたシャリで寿司を握り、生徒らにご馳走してくれたのだ。まだ入学して間もないから、寿司を食べながら、顔合わせし交流を図って下さいね。と言う教授の粋な計らいだった。美味い寿司をつまみながら、様々な人と話をしたのだが、
その中に一人キラッと輝く人がいて(^ν^)。仮にK田君としておこう。たまたま座ってる席も近かったので、色々話すことができた。北海道出身だという。そして、地元に彼女がいる、という話までもしてくれた。そんな事は言わんでええわ。でも、まあとてもかっこいいし、そりゃ彼女もいるわよね。とりあえず、このようなステキな方と知り合えただけでもめっけもんだぜ。聞けば、サッカー部⚽だという。「で、○原さんは何部なの?」「、、は?私ですか、、。ワタシはですね、こ、公害を研究する、そんな感じのクラブです。」「へえ〜!そんなクラブあるんだあ!真面目なんだね。でも、、それ面白いの?」「いや、面白くはないですよ。ま、
いいじゃないですか、クラブのことは、、(_ _;)。」交流会は大変盛り上がり、無事終了。解散となった。当時はケータイ、スマホなどはないから、アド交換とかラインとか、そーゆーのは一切ない。頭で、必死で名前や顔を記憶するしかないのだ。K田君か。名前覚えたもんね。![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/4a/61cef347e9b609646a83bb5bd67c750e.jpg?1588769535)
それから二週間くらいだった頃、、。
その日は、午後からの講義や実習もなく、珍しく午後から時間ができた。迷いなくクラブはサボる事にしてと、、。まずはユニちゃんと学食でお昼を食べた。「ね、今日うちに来ない?」ユニちゃんからいつものように誘われ「行くいくー、一旦下宿寄ってから、すぐ行くー!」「じゃ私も下宿に付いてくわ」予定も決まり、定食も食べ終わった。ほんじゃそろそろ下宿行くか。そう思った時だった。突然(本当に突然だった)激しく腹が痛みだしたいたい。なんだこれ?!、、(@_@;)わからん。、さらには痛みと共に、強烈な○意が襲ってきた、、。わあ、これはマズい!ユニちゃんに状況を説明する暇さえなかった。急に立ち上がり、、大学のトイレへ!と思いきや、そうはせず、全力疾走で下宿めがけて走り出したのだ💨。十八歳、多感な年頃、あの頃は大学のトイレで💩をするなんてできなかった😭。驚いたのはユニちゃんだ。「サツちゃん!待って!サツちゃん!どうしたの?!待って!待ってー!うちに来るんじゃないの〜?」答えてる場合ではなかった。まさに「非常事態」である。大学から下宿までは走っても十分はかかる。しかも、かなりきつい坂道の頂上にY田下宿はあるのだ。上りきらなければならない。脂汗たらしながら走った。本当にものすごい速さで走っていたと思う😤。坂道の中盤に差し掛かった時、道路の反対側から声がした。「○原さ〜ん!今帰り?○原さーん!」誰だ、うるさいな、こんな非常事態に!!と思いつつ横を見ると、なんと、憧れのK田君ではないか!その時の私の驚きが、わかるだろうか。「なんで、、?なんで横にK田君がいるんだ、よりによってこんな時に、、。だめだ、今返事したら、危険だ⚠」仕方なく無視して走り続けた。しかし、K田君はさらに話しかけてくる。「○原さん、南光台に住んでるの?」そして、話しかけながら、何と自分も走り出したではないか😱。やめろ、なんで一緒に走り出すんだ?!今は何もかも無理だ、やめてくれ!○意も限界に近かった。道路の反対側を走っているK君を引き離す形でラストスパートに入った。
下宿に着いた。「ま、、間に合った。」昼間だから下宿には誰もいないはずだよな、、。ハァハァ、、ト、トイレ🚾、、。命からがら下宿の引き戸を開け、中に入る。何と、まさかの「今まさにトイレに入ろうとしている人」がいた。、、マジマさんだった、、。「あ、○原さん。お帰りなさい。今日は帰り早いですね」だめだ。何も言わずトイレに飛び込んだ。番抜かしだ
。
しかし、マジマさんは、怒るわけでもなく、のんびりした口調で、戸の向こうから話しかけてくる。「今日は私、帰り早かったんです。今から部屋で体操しようかと思ってるんですよ。」「、、あのさ、、トイレさ、水洗じゃないから、中の音、丸聞こえじゃん。できればそこにいないでくれよ、頼むよマジマさん、、」なんて言えるはずない。まあいいや、マジマさんなら、まあいいや。ほどなくしてユニちゃんが下宿にやって来た。「サツちゃん、いる?」いるいるー!さっきはすまない、実はね、あーでこーで、と事細かに説明したのだが、ユニちゃんは涙を流しながらゲラゲラと笑い続け、しばらくは会話にならなかった。「そっかー、💩だったのかー!いや、本当にびっくりしたよ、いきなり何も言わずに走り出すからさー。追いかけようかと思ったけど、あまりにも速かったから、やめたの。いやー、本当に速かったわー」すまんね、ユニちゃん。そんなこんなで、大変ではあったが、一件落着。
ホッとして、一息ついて、冷静になったのち、今度は悔しさが込み上げてきた。坂道でK田君がいて、声をかけてくれたんだ。なのになのに、、そのチャンスを💩のせいで逃してしまった。しかも、向こうとすれば、私が💩のために全力疾走してるなんて知るわけないから、無視して走っていったと思ったに違いない。なんてこったい!悔しさと情けなさで泣きそうになった。何て運が悪いんだろう。あんまりじゃないか。次もし会った時に謝ろう。この間はすみませんでした、実はあの時、、って適当な理由つけて、とにかく謝ろう、、。
しかしその後、坂道でK田君と会う事はなかった。本当にそれ以来一度も会わなかったのだ。、、(;´д`)そんなものね。