無限の書(G・ウィロー・ウィルソン/創元海外SF叢書)
サイバーパンクと魔術的世界が融合する傑作SFファンタジイ(裏表紙に書かれた宣伝文句)
サイバーパンクといえばウィリアム・ギブスンが思い浮かぶが、そうした雰囲気はあまり感じられず、むしろアラビアンナイト的なファンタジーの要素が強い気がする。
タイトルの「無限の書」は、『千一夜物語』と対をなす名称の『千一日物語』のことで、作中では、精霊(ジン)が人間に伝えた写本、という設定になっている。千一日物語とはたいそうな名前で、作者の創作かと思ったら、実在するようだ。ただし、作中で描かれた内容は実在のものとは別物。
貧富の差が激しく、様々な差別が横行する専制国家が舞台で、物語の展開上、過酷な場面の描写もあるが、全体的には読みやすい。アラブ世界を描いた作品は(子供向けの童話を除いて)まったく読んだ記憶がなく、珍しいものを読ませてもらった、という印象。
今週は、もう1冊、タイトルだけ紹介したい。
『成瀬は天下を取りに行く』(宮島未奈/新潮社)
拝見しているブログで紹介されていたので読んでみた。記事にするのを断念したのは、ぜひ、書いてみたい文章を思いついたが、明らかにネタバレだから。
サイバーパンクと魔術的世界が融合する傑作SFファンタジイ(裏表紙に書かれた宣伝文句)
サイバーパンクといえばウィリアム・ギブスンが思い浮かぶが、そうした雰囲気はあまり感じられず、むしろアラビアンナイト的なファンタジーの要素が強い気がする。
タイトルの「無限の書」は、『千一夜物語』と対をなす名称の『千一日物語』のことで、作中では、精霊(ジン)が人間に伝えた写本、という設定になっている。千一日物語とはたいそうな名前で、作者の創作かと思ったら、実在するようだ。ただし、作中で描かれた内容は実在のものとは別物。
貧富の差が激しく、様々な差別が横行する専制国家が舞台で、物語の展開上、過酷な場面の描写もあるが、全体的には読みやすい。アラブ世界を描いた作品は(子供向けの童話を除いて)まったく読んだ記憶がなく、珍しいものを読ませてもらった、という印象。
今週は、もう1冊、タイトルだけ紹介したい。
『成瀬は天下を取りに行く』(宮島未奈/新潮社)
拝見しているブログで紹介されていたので読んでみた。記事にするのを断念したのは、ぜひ、書いてみたい文章を思いついたが、明らかにネタバレだから。
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