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宵闇迫れば悩みは尽きせず と言う歌がありましたが、このところ「面白さは尽きせず」の夕空です。
お天道さまが沈んで夕焼けの余韻の残っている南西の空に、細い月と宵の明星・金星と夜半の明星・木星が毎日位置を変えて輝き始めます。
夜が更けるにつれ冬の星座達の大ページェント。冷たく澄んだ空気の中で昴(すばる)の星数も数えられます。
今日のTV・日曜美術館は、日本で初めて世界記録遺産に登録された山本作兵衛さんの炭坑の絵でした。子どもの頃から母親と一緒に筑豊炭鉱で働いていた山本作兵衛さんが炭鉱での仕事、暮らしをすごい表現力で描いています。
YouTubeから概略が見られます。ぜひ見てください。
その前後だったかのニュースで女性のアナウンサーがダボス会議での渡辺謙さんのスピーチを「絆の大切さを訴えた」と報道していました。
26日、東京新聞に掲載されたスピーチの全文(日本語訳)を読むと、
前半は東日本大震災被災地支援への感謝と「絆」の大切さを訴えています。
後半は、
「日本には「足るを知る」という言葉があります。
原子力という人間が最後までコントロールできない物質に頼ることなく、再生エネルギーに大きく舵を取らなければ、子どもたちに未来を手渡すことはかなわないと感じています。
私たちはもっとシンプルでつつましい、あたらしい幸福というものを創造する力があると信じています。
がれきの荒野を見た私たちだからこそ、今までと違う「新しい日本」を作りたいと切に願っているのです。
今までやってきたことを変えるのは大きな痛みと勇気が必要です。
しかし、今やらなければ未来は見えてきません。
心から笑いあい支え合いながら生きていく日本を、皆さまにお見せできるよう努力しようと思っています。
そしてこの「絆」を世界の皆さまともつないで行きたいと思っています。」(要旨)
と結んでいます。
渡辺謙さんが英語で「絆」を訴えるスピーチをしたことはは、マスコミ・ネット上で報道されていました。
後半を紹介する記事はほとんど見当たりませんでしたが、とても大切な内容で、共感しました。