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爽やかと言うにはやや強めの風が吹いています。
風の中でいつも試してみたくなることがあります。
それは、子どもの頃読んだ「ハックルベリー・フィンの冒険」でハックが風の方向を知る方法。
人差し指を唾で濡らして立てて見て、冷たく感じた方向から風が吹いているということ。
今は西から東でしょうか・・・。
今日の我が家、真っ盛りなのはタラノキの花。木の頂上で放射状に広がった白い花が風に揺れています。フジバカマの薄紫の花が揺れています。キンモクセイの蕾は樹にしっかり支えられて匂い咲く日を待っています。ルリタテハは蛹から美しい蝶に変身し飛び立っていきました。
ついこのあいだまで暑い暑いと言っていたのに、季節の変わり目は急で、衣服の準備にあわててしまいます。
でも、自然の植物・虫たちはちゃんと対応しているのですね。
人間も叡智を自然に合わせる方向で生かしていかなくては。
人間が自然をコントロールするなんて思い上がらず、自然の威力にいかに合わせて生きのびていくことが出来るかが科学の力と思います。
「地球に優しい」エネルギーと言われていた原発は、自然界に眠る放射性物質をむりやり引きずり出し、制御・後始末の方法も無いまま営利目的で核分裂させた揚句、美しい自然に恵まれた福島を汚染し、そこに住む人々の未来の時間まで破壊してしまいました。
原発は経済発展に不可欠と、政治・経済界では再稼働の動きが活発になっていますが、今回の事故の補償・復旧に充てられる私たちの税金を、再生可能な安全なエネルギー開発に充ててほしいです。
約100年前、足尾鉱山鉱毒問題に取り組んだ田中正造の言葉「真の文明は、山を荒らさず、川を荒らさず、村を破らず、人を殺さざるべし」を重く受け止めたいです。
明日は海を見に行こうかな。