saecotta's blog

折々の感動、思いをスケッチと作文で

パッションフルーツと情熱 

2012年07月24日 01時09分55秒 | インポート
3月末、ふとしたご縁で我が家に一泊した奄美の高校生ロックグループ「寸止め海峡」のご両親からパッションフルーツを送って頂きました。
パッションフルーツ、話には聞いたことがありますが果実を見るのは初めて。
説明書に従い底部を切って安定させ、上部を蓋のように切り取ると、中にゼリー状の果実。
スプーンですくって食べてみると、うーん ♪ 南国の味覚 ♪
向こう三軒両隣にお裾分けしましたが、まだ沢山残っていて家中南国の香りに包まれています。味わってみたい方、どおぞお出で下さい!

「あなたへ」という映画を見ました。
福島県双葉町に住む若い夫婦が、福島第一原発事故放射能汚染によって愛知県安城市に避難。周囲の暖かい手助けの中で元気な赤ちゃんを出産、育児に励む姿を名古屋学芸大学の学生がドキュメンタリー映画に作成。
映画として素晴らしい内容・出来栄えで多くの人に観てもらいたいと思います。

映画を見るまで気付かなかったのですが、7月18日付、中日新聞夕刊15面「脱原発へ26年目の訂正」に大きく掲載されていた大沼夫妻でした。

2時間の一時帰宅許可のため、安城市から6時間余を掛けてふるさとに到着した時、まず行ったことは、
町に掲げられている横断看板「原子力明るい未来のエネルギー」の「明るい」の上に「破滅」の文字を掲げ 「原子力 破滅 未来のエネルギー」と訂正したこと。
この標語は、彼が小学生の時、標語コンクールで選ばれたものでした。
双葉町は警戒区域となり、全町民が避難。平穏な暮らしが町ごと奪われてしまいました。

いったん事故が起これば、人間の力で制御出来ない原発に頼らない社会にして行こうという国民の意識が高まっています。

一方、野田政権や電力会社は日本経済や電力供給への影響をおどし文句に、原発再稼働の必要性を強調。
この種の説得方法を社会心理学では「恐怖喚起コミュニケーション」と呼びます。(7月20日中日新聞17面特報より引用)
次世代の子どもたちのために!未来の人間社会のために!
目先の利益に捉われない選択をするための情熱(パッション)を持ち続けたいと思います。

補足:
この果物パッションフルーツの名の由来は「情熱」ではなく、花(トケイソウ)の姿がキリストが磔にされた十字架を思わせるということからパッション(受難}と付けられたということです。マタイ受難曲のpassionです。

この映画「あなたへ」は、名古屋学芸大学の学生がドキュメンタリー映画に作成したもので、映画館で上映されている高倉健さんの映画とは別です。どちらが先作られて名付けられたのかは調べてなくてごめんなさい。