時給1623円必要の試算も
さいたま市議会鳥海氏が代表質問
さいたま市議会鳥海氏が代表質問
さいたま市議会で9日、代表質問が行われ、日本共産党の鳥海敏行市議が最低賃金の引き上げに対する市の見解をただしました。
鳥海氏は、10月から最低賃金が改定され、埼玉県は28円の引き上げで926円となることについて、「全労連の調査では、さいたま市の最低生活費は25歳単身者で時給1623円が必要という試算が出ている。926円では8時間働いて普通に暮らすことは不可能だ」と強調。当面は時給1000円、さらに1500円の実現とともに、生計費に基づく全国}律の最賃制度の創設を国に求めるべきだと迫りました。
阪口進一副市長は「最低賃金は、物価の違いなど地域の実情に応じて決定されており、適正だ。国に要望することは考えていない」と述べました。
鳥海氏は、「時給926円では、年収200万円にもならない」と主張しましたが、阪口副市長は「最低賃金は健康で文化的な最低限度の生活を営むことができるということで決められており、生活保護水準は下回っていない」と強弁しました。鳥海氏は「本当に年収200万円で人間らしい暮らしができると思っているなら、その考え方を変えないと、市民や労働者の立場でこの問題を改善していくことはできない」と批判しました。