さいふうさいブログ

けんちくのこと、日々のこと、いろんなこと。長野県の建築設計事務所 栖風采プランニングのブログです。

古民家リノベーション計画

2024年11月14日 | 現場26 東御市 古民家リノベーション計画

久しぶりの古民家新規案件、はじめます

 

昨年から今年に掛けて、恐らく開業以来、最もお問い合わせが多く驚いています。

そうは言いましても、全てを受注することはできませんので、いいような悪いような

 

実は、今、動いている栖風采案件は全てコロナ前に受注した案件だったりします

その他に、海野宿の保存修理工事が毎年何かしら関わっていたり、

自宅の保存修理工事が3年前から始まっていたり

そう易々と新しい案件を請けることが出来ない状況が続いておりました。

 

そのような状況でもお問い合わせを頂きましたら

一先ず初回無料相談だけはやるように心掛けておりましたので

毎月何かしらお問い合わせがありタダ働き

そんなことで今年は少々大変でした。

 

その中で珍しくも相見積もりのお問い合わせがありました。

古民家を購入して手を入れて(リフォーム等)、暫くは別荘、週末住宅のように使いつつ、ゆくゆくは移住したい、

そのようなお考えの方が以前から多く、よくお問い合わせを頂きます。

 

相見積もりのお問い合わせをいただいた方もそのような感じで

古民家は空き家バンクで見つけ購入されたそうです

(空き家バンクで古民家を購入されて当方にお声が掛った案件はこれで3件目になります)

 

古民家を購入される方がまず気にされるのは

古民家の状態はどうなのか(白蟻にやられてないかとか、土台など腐って無いか等)

どのくらいの費用でリフォームできるのか

でしょう。

 

検索ではよく

「古民家 リフォーム 費用 相場」

「古民家 リノベーション 費用 ブログ」

「リフォーム費用 古民家」

といったキーワードが多くみられます。

 

ですので、勢い、幾らでリフォーム出来ますか? 

みたいなお問い合わせになりがちなのですが(お客様だけでなく不動産屋さんとかも)


工事の内容が定かでないものには見積もりは出来ませんし

工事の見積もりをするためには事前に古民家なら劣化状況をある程度把握して

その上で計画がなされてないといけませんし

なによりも私の仕事は設計事務所ですので

古民家調査やリフォーム改修プランを計画することが仕事になります!

と、ご説明をして

リフォームの見積もりではなく計画料の見積もりを速攻でご提示し

相見積もりの建築相談は終了いたしました

 

まぁ、こんな対応をしてしまったので

まず私にはご依頼は絶対来ないと思っておりました。

しかも、お客様は私以外にも数社同時にお問い合わせされてましたので、尚更です。

内心、今回の建築相談もサービス業務だわ~ と思いつつ

それでも古民家をリフォームしたいという人に、何かしら大雑把でもアドバイスが出来れば

それが私のささやかな社会貢献  という体なのでそれはそれでいいのです。

はい。

 

ただこのお問い合わせ下さったお客様はとても誠実な相見積もりを依頼されていました

事前に他社にもお問い合わせしていること

他社と比較検討してお返事すると伝えてくれてましたし、

そこは逆に明確で好感が持てたところです

 

あと後日、不意に海野宿の当事務所へ奥様と一緒にご挨拶に来られたりもして

それがまたご夫妻のご様子(相手からしますと私の普段の様子?)を感じる事ができて良かったです

 

そうこうしてお問い合わせ頂いてから2ヶ月あまり経ったところで

計画業務の依頼を頂くことになりまして

久しぶりの新規古民家案件となりました

 

そのような訳で、

本格的に寒くなる前に、古民家の測量だけはやっておきたいので10月頃より測量開始

とはいえ、今はスタッフもおらず、私一人で取りあえず測量しなければなりません

もちろん夫に手伝ってもらう事も出来るのですが、夫は現場が慌ただしいので

一先ず、一人で頑張ります

 

小屋裏 

構造材の感じからしてもしかすると明治期かもしれません。昭和の民家ではなさそうです。

ただ、昭和時代の改造は結構されておりましたね。

一応、アスベスト調査者の資格もありますので、

アスベスト含有建材の事前調査もついでにやっておこうと思ってます。

 

 
 
 
 
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伝統的建造物一般公開、無事に終了~第30回 海野宿ふれあい祭り~

2024年11月05日 | こんな設計事務所です(^^)

伝統的建造物群保存地区『海野宿』の第30回になる海野宿ふれあい祭り

今年も無事に終わりました!

 


2024.11.3 快晴

 

祭り前日は大雨で、、、建物公開のためのお掃除や街道に面しているガラス戸10枚のガラス磨きが出来ない

と焦っておりましたが、

雨が収まってきた夕方から夜にかけて旦那さんがガラス磨きを手伝ってくれ、

何とか室内も整い、お祭りを迎えることができました!

 

昨年2023年のふれあい祭りから協力している建物公開

今年で2回目となります。

 

江戸時代の建物の風情を出すためにお祭り限定大戸を出しました

 



来場者にはくぐり戸から出入りして頂きます

 


くぐり戸 頭上注意

 

さて、今年の来場者は111名でした!

ゾロ目

 

今年は息子も帰って来ず、ワンオペで来場者の対応をしていましたので

至らなかったところもあったかと思います

 

 

ご来場さま向けにこの建物のまつわる話を少しでも考えておけばよかったのですが

実は現在、屋敷内では上雪隠保存修理の工事中で、、、

祭り直前まで工事やら(祭り4日前にはコンクリート打ってました

工事資材の片付けやら掃除などでクタクタ


上雪隠保存修理工事中

 

疲労困憊なまま頭真っ白な状態で当日を迎え、、、

ご来場さまには建物にまつわるお話を殆どすることも出来ず、申し訳ありませんでした

 


今年も盛大に陶器展示を致しましたデス

 


逆に、私の方がごくごく普通の一般の方の古い建物に対する感想を聞けて

ある意味新鮮でした

 


来場された皆さまにまず聞かれたことは


ここに住んでいるのか?

ここは何やってるところなのか?」

でした



お答えは

ここには住んでおりません。離れで暮らしてます。

ここは事務所として使ってます。設計事務所をやってます。



また、ご意見としては

建物の貴重さを感じる

と仰る方が多かったですね。

 

一応、この建物は江戸末の建物とされています。

実際、材の状況をみてもそうだろうと私も判断しています。

ざっと見積もっても160年くらいは少なくとも経っていると思われますので

それだけでも貴重だと言えますね。

そしてこの建物一棟だけではなく、町並みとして古い建物が残っていることが何より貴重なこと。

だからこうして伝統的建造物群保存地区となっている訳です。



あと、

建物の維持は大変ではないのか

と聞かれることも多かったです。



維持の大変さに関しては

伝統家屋ならではの大変さは何と言っても

「掃除」でしょうか

気密性の低さによって、

土埃、虫、クモの巣、経年積もり積もった埃がどこからか落ちてきます

それらを清潔と感じるまで掃除するのは難しい

 

今回も建物公開するための掃除がとても大変でしたが、

こんな機会がなければ滅多に各所手を入れませんので

人の目に触れることは維持のためには欠かせないと思います(笑)

 

恐らく維持の大変さとして修繕費用のことなどを皆さん、心配されているのだと思いますが

それは現代の建築においてもいずれ修繕時期はやってきますので

基本的には大したことでは無いと私は建築屋ですので思っています。

 

あと、殆どの来場者が吹抜け部分(天井を取っ払っている部分)を見上げて

茅葺きの裏を見るのは初めて

と仰ってましたね

 

私にとって茅葺は大学時代から調査等で馴染みがありすぎて

最早、一般的な感覚を忘れてしまっておりました。

皆さんのお陰で初心に帰る気持ちです

 

本当はこの茅葺を葺き替えたかったのですが、保存地区であっても防火上、それが許されなかったので、

それならば古茅を撤去したい と思ったことも若いころはありました

ですが、撤去はしてはいけないという文化庁の保存に対する基本的な考えがありまして、

古い茅葺の上に板金屋根を被せ、茅葺をそのまま保存してに今に至るのですが

こうやって一般公開してみて、文化庁の考えは正しかったと分かります。

そう、若気の至りにならないためにも、年長者や経験者、文化を守る人達の意見を聞くことは大切です。

 

古い茅葺は保存はしますけど、しかしこの古茅からは煤埃が落ちてきて本当に困りもの

天井を張って埃止めにしたいところなのですが

それが今、来場者の皆さん、口をそろえて、茅葺が見れて良かったと仰るので

もう天井張るの止めようかな、という心境でおります

 


あと嬉しかったのは

いつも布(手拭い)飾ってますよね

とか

雛飾りされてますよね

とか

普段、海野宿を生活道路として使ってる方々がいらしてくれたこと

 


手ぬぐい額
季節に合わせて手ぬぐいを入れ変えています

 

趣味のようにやってる年中室礼のコンセプト

海野宿を行き交う人達に町並みや建物の美しさを感じてもらいたい

日本の伝統文化の一つとして五節句をテーマに季節の室礼をやる

というもので

ホント苦行でしかなかった今回の建物公開の準備も

来場者の皆さんのお言葉によってに報われました😌

 

 

と言いましても

うちは飲食店や物売り屋じゃないので

この祭りに協力したところで収益ゼロ

むしろ準備の時間を考えるとマイナスです。

 

正直、祭りなんかやってられない❗という苛立ちがあります。

 

売ろうと思えば売ることの出来る物もありますが、

慣れない事をやるには、またそれにも準備が必要で

どっちにしても手と時間と頭をとられ

何をやろうにも本業の妨げになってしまいます。

 

しかし昨年より建物公開という機会をいただいて

収益は無くても、人との「ご縁」が出来るという手応えを感じています✨

ですので、祭りに割いた時間は

営業経費と思えばいいのかなーと勝手に納得しております

(いやそれでも割には全くあってませんが❗)

 

このさいふうさいブログをご覧になってお祭りに来て下さった方もいらっしゃいました!

それも我が家と同じく江戸時代の茅葺民家に暮らされてる方です。

家のお悩みがいろいろあり、建物公開を機会に建築相談も兼ねてお越し下さいました

それだけで私としてはこのお祭りに協力した甲斐があったと思いましたですね。

 

さてお祭りの後は、

以前、厨房工事をさせてもらった海野宿上州屋さんでお疲れさん会☆

お疲れ様でーす!

 

上州屋さん、まだ海野宿に移住されてませんので

箱根から駆け付けてお団子を販売されてました☆(お煎餅屋さんなんですけどね)

上州屋さんも今回は私と同じくワンオペだったみたいです(笑)

 

看板犬 白柴のハクが可愛い~

 

怒涛のお祭り準備の疲れも

ハクに癒されて元気でました~(笑)


あ~可愛い

 

さてこれでやっと平常に戻れます。

今年もあと2ヶ月弱

焦りしかありませんが頑張っていきたいと思います

 

 

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今年も建物公開します~2024 海野宿ふれあい祭り~

2024年10月26日 | ◆年中行事・祭り・イベント

11月3日(日)私達の暮らす長野県東御市の伝建地区『海野宿』で  海野宿ふれあい祭り が開催されます!

 


海野宿扇屋 栖風采プランニング事務所

 

昨年に続き、今年も伝統的建造物に指定されている当事務所公開する運びになっております☆

とはいえ、屋敷内で上雪隠保存修理工事が続いており、建物全体を公開するのは難しいので

主屋の入口土間付近のみ公開となります

 

~建物公開~
2024年11月3日(日)午前10時30分~午後2時30分まで
お祭りの詳細についてはこちら↓
海野宿ふれあい祭り 専用ホームページ

 

*もし建築関係の方や建築相談を検討している方などで、

保存修理工事の様子をご覧になりたい方はどうぞ遠慮なく申し出て下さい。

当日、一般客で混み合っていなければ現在進行中の上雪隠工事をご案内いたします。

 

 

さてお祭りまであと1週間 

自宅工事をしながらお祭りの準備は大変ですが

気張っていこうと思います

 

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金沢建築探訪~洗い出し仕上げ

2024年08月31日 | ◆旅行記・観光

8月は、息子のイベント関係等(撮影はまさかの中止)に振り回された月でした

 

現在、金沢の大学に通っている息子・・・

信州で行われるイベント関係のために帰省するというので送迎に駆り出されたワタクシ・・・

 

迎えに行った時は金沢滞在時間、わずか28時間で観光は無しでしたので

送りに行った時こそ、金沢を観光する!と決めておりました

 

息子のイベント関係が終わり、やっと息子は金沢に帰ることに!

息子がいると私の仕事に障るし、

息子も息子で実家に居たところで退屈みたいですので

8/21に金沢へ帰ることになりました。

 

 

8/10と8/21と8月に2度も金沢へ行くなんて

運転があまり好きではないワタクシにとっては

1ヶ月のうちに片道300㎞×4回も運転するなんて人生初です(笑)

夫にはこれまで何度も北海道まで弾丸運転させてるくせにね

 

さて、今月2回目

金沢へ向けてまた早朝に出発です

8月21日朝4時、海野宿出発~

 

そして午前9時頃、無事、息子のアパートへ到着。

一旦寝てから、息子の用事を済ませるために大学へ

 

金沢工業大学

いつ見てもカッコイイ建造物です

 

息子の所属する部室まで機材を運び入れるのを手伝いついでに

大学構内、いろいろと観察

こちらは車寄せロータリーの舗装。

洗い出しで、玉石の大きさを変えてデザインされています。

 

 

 

この日は移動だけで疲れていたので観光は無し。

晩御飯は近くのつけ麺屋さんへ息子が連れてってくれました

 

 

翌日22日は、息子には息子の生活や大学があったので

ワタクシ一人で金沢観光へ出掛けました

 

車をにし茶屋街の駐車場へ停めてそこから周辺を散策することにして

まずは寺町通り(旧野田道)界隈へ。

 

加賀友禅の呉服屋さん

金澤町家がとても素敵です。

特に足元廻りがとても参考になりました。

石の納まりが丁寧で洗い出し仕上げも上品。

この旧野田道沿いの建物のポーチはどこも洗い出しになっていて地域性を感じます😉

 

 

 

 

 

 

通り周辺の一般住宅のポーチまわりも洗い出し。

 

玉石の大きさや色合いを変えてデザインされてます。

 

そして歩道の舗装も洗い出し平板、点字ブロックもイブシ色

いろいろ景観に配慮していることが分かりますね。

 

更に歩いて行きましたら

これまた素敵な建物が

暖簾に目が無いワタクシ、つい引き寄せられるように

看板をみると、老舗料亭のつば甚さんでした。

こちらの舗装も洗い出しでした。

 

つば甚さんのある通りは寺町台 伝統的建造物群保存地区内。

 

 

 

つば甚さんのお隣にはこのような伝統的建造物が並んでおりました↓

やはりポーチ周りは洗い出し。

金沢は洗い出しが多いのでしょうかね。

 

寺町台伝建地区内にはこんな凄い木造3階建てもありました

山錦楼

 

 

寺町台界隈をぶらぶらしながら

最後は車を停めていたにし茶屋街へ戻りました。

 

 

 

 

足元ばかり気になって見てしまいます

 

 

それにしても金沢は暑かった~

建築探訪はまだ続きます。

 

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20歳を祝う会

2024年08月15日 | ◆年中行事・祭り・イベント

お盆前、息子が帰省するというので、弾丸で金沢まで迎えに行ってきました

息子が小中の頃は夏休みといえば弾丸家族旅行したものでしたね!

 

今回、わざわざ息子を金沢まで迎えに行ったのは、

息子の部活動関係の機材荷物を実家に持ち込みたいからというもの。

なにやらここ海野宿や我が家をロケ地にして何か撮影を目論んでいるようです

 

まったく

こちらは暇じゃないのにね!

お盆の帰省ラッシュに巻き込まれないよう早朝に出発

いつもなら旦那さんが弾丸ドライブするんですけど、今は仕事で忙しいので

今回は私一人

 

朝、金沢の息子のアパートに到着して、翌日の午前中にはまた信州へ帰るという、、、

金沢滞在時間なんと正味28時間

一つも観光せず、

息子の汚部屋掃除と睡眠休憩のみでトンボ帰り

 

そこまでして我が家に持ち帰った息子の機材がコレ↓

これは一体何の機材?!!!

早速、この機材で、編集だかグレーディングだとか何だとかやってましたね

一応、息子は大学で放送研究会に所属しているとのこと。

 

そしてお盆と言えば、息子の誕生日もあったりで一応20歳のお祝い。

とはいえ、割とフツーの夕食だったりします

ケーキもありませーん!

 
やーっと20歳になったので、ようやく息子と酒が呑める!
 
これは嬉しい!
 
実は以前、息子の名前と同じ銘柄のお酒があるのではないかと調べたことがありました。
 
惜しくも漢字が逆ではあったものの銘柄発見✨
 
登鶴
 
それも私の故郷、北海道の酒蔵です
 
ただ...残念ながら酒蔵は廃業されてました。
 
ところが色々調べて見ると
 
その登鶴の商標登録を受け継いだ酒蔵が存在しており
 
そこに問い合わせてみたところ
 
これまた残念なことに登鶴の銘柄のお酒はもう作っていないとのこと。。。
 
 
 
でも!
 
 
しかも見ず知らずの息子にお祝いメッセージまで添えて!
 
北海道民らしい人情です😭
 
 
 
初めて飲む日本酒は登鶴がいい❗と言ってた息子の願いは叶いませんでしたが、ラベルだけでも記念に😉
 
 
 
一応、お誕生日にお酒飲む?って誘ってみましたけど
 
なにしろこの猛暑で、お酒よりもシュワシュワがいいーですって。
 
ということで日本酒は一先ずお預けとなりました
 
 
 
そして本日8月15日、20歳を祝う会(成人式なるもの)が行われ
 
息子も参加しましたが・・・
 
日頃、撮影とか編集とかグレーディングとか色編集とか言ってる息子
 
息子の髪色も編集したのでしょうか(笑)
 
 
衝撃的な髪に驚かされっぱなしです
 
 
 
 
後日談はインスタに(笑)↓

 
 
 
 
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古材の建前~土台のひかり付けから

2024年07月24日 | 現場0~海野宿 扇屋プロジェクト(当事務所)

屋敷再生プロジェクト、上雪隠保存修理工事の続きです。

 

基礎工事が終わりましたので

前回の記事はこちら↓
上雪隠 保存修理工事~シュミットハンマー

次は土台敷きです

 

隣境に面していた部分の既存土台は溶けて(腐って)しまっていましたので

土台を入れ替えます。

 

既存建物解体後 現状の無残な土台・・・

 

新しく入れ替える土台は、礎石に合わせてひかり付けします

ひかり付けとは

凹凸のある材(今回は礎石)の形状にあわせて、相手の材(土台や柱など)を削り取ることです。

いつも私達の現場をお願いしている大工さん

土台のひかり付けはこの現場で2回目。

だんだんと慣れてきたようでした

 

栗材の土台。

ひかり付けが見事です

 

土台敷きに続いて建前です

 

一旦解体した材を、根継ぎ(金輪継ぎ)等の加工をして

新築のように建前します!

 

スタンバイしている古材

 

 

建前開始です

 

棟が上がりました

 

既存の棟木 

金輪で継いでありました。

 

上棟です

 

続いて垂木。

古材の垂木にいつものタルキック

 

化粧野地板(羽重)

既存の野地板の再利用は難しいので全て新材に入れ替えました。(補助金はでないけど

 

次に化粧野地板の隙間防止用に黒いシート(アスファルトフェルト)を敷きます。(自己負担)

これも私達がよくやる手法で

古色で仕上げる化粧野地板の隙間から、その上の荒野地板の白木が見えるのがみっともないなぁと

あえて黒いシートを敷いているのです。

アスファルトフェルトがたまたま都合が良かっただけで防水紙として張っているわけではありません。

とはいえ、2次防水(いえ3次防水か)として役には立つかと思います

 

更にその上に屋根下地用としての荒野地板を張ります。
(なぜか野地板に関しては劣化状況に関係なく僅か2割程の数量分しか補助金でません

荒野地板と化粧野地板の2重構造。(ほぼ自己負担

 

さてここからが屋根工事となります。

ちなみに、こちらのアルファルトルーフィングが屋根防水用です。

 

なーんか凄いですよね

保存しなければならない上雪隠とはいえたかが小屋(←ぞんざいな言い方でスミマセン

2重の野地板に加え、2重の防水紙!

そこまでやるか?(笑)

はい

建築一家ですから(笑)

 

さすがに屋根断熱はしませんでした(笑)

生活空間として機能させる訳ではないので。

 

 

ということで今日はここまで。

ちなみに、この記事の内容は2023年2月~3月頃の工事のことです

今年度の工事について書く前に、時系列で1年前の工事について書いております

 

では次は屋根工事です。

(続く)

 

 

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上雪隠 保存修理工事~シュミットハンマー

2024年07月14日 | 現場0~海野宿 扇屋プロジェクト(当事務所)

2022年から始まっている我が家の屋敷再生プロジェクト上雪隠保存修理工事

前回の記事から1年以上も経っておりますが

まだ今年も引き続きやりますので、一先ず、前回の続きの記事を書きたいと思います

 

前回までの内容はこちら 

2022年11月29日 我が家の屋敷再生は続く~海野宿「扇屋」上雪隠保存修理工事 

 

さて、我が家の上雪隠の現状は土台が朽ちており

通常ならば、

揚前をして基礎工事土台交換柱根継ぎをするという工程をとるところですが

建物の立地上、隣家と接近していることと

加えて、以前主屋の修理工事をした際に土中からでた大量の石が上雪隠の前に山積みになったままだったため

とても揚前して基礎工事ができる状態ではありませんでした

 

ので、やむを得ず建物を一旦ばらして再度建てなおす、という手法を取ること

 

解体前

 

解体後

礎石だけの状態になりました。

 

さてここから基礎工事をやります

 

礎石のレベル確認

 

障害物だらけの中で礎石を不陸防止&補強するためのコンクリート型枠を組む。。。

まずは礎石の片側のみコンクリートを打ちます(1回目)

 

 

次に礎石の反対側の型枠を組む。

独立した礎石も一体化して繋がるようにする。

型枠が凸凹!

新築ではあり得ない姿ですね

この状態で2回目コンクリート打設。

 

更にもう一か所、一段低いところにある独立柱用の礎石を一体化させます。

3回目コンクリート打設。

 

やっと基礎完成です!(といっても2023年2月の話ですが

 

さて、ブログをご覧になっている皆さまは

これはどうなっているの?!と

思われるかと思います

申し訳ありませんが、、、とてもブログでは説明しきれません

ごめんなさい!

 

要するに、傾斜のある地盤にただ並べられている礎石を

コンクリートを使って(最終的に主屋と)一体化させる基礎工事 でした

 

 

さて、基礎工事は出来ましたがご覧の通り

狭い場所で計3回に分けてのコンクリート打設。

とてもではありませんが生コン車を呼ぶような量ではありません。

なので、コンクリートを手練りで作り打ちました。

 

その手練りコンクリート強度をですね、、、

現場監理者である市の委託設計事務所より測定するように命じられまして

一瞬、はぁ?!とは思いましたけど

(心の声:こんな上雪隠程度の小屋の補強基礎にそこまで求めるか?!)

初めての方でしたので真面目に監理しているんだなと前向き受けとめまして

(心の声:見る場所が検討違いでは?)

シュミットハンマー用意しましたですよ!

(心の声:シュミットハンマーの費用、見積もりにも当然無いけど自己負担しろと?!)

 

 

コンクリートサンプリング用の型枠

 

 

コンクリートサンプル 材齢28日の強度をシュミットハンマーにて計測

(後で分かったことなのですが、日数の計算を間違えて28日ではなく29日でした

 

ついでに主屋の布基礎も計ってみましたよ

材齢18年!(笑)

 

結果は

手練りコンクリート サンプル 材齢29日 30.2 N/mm2

手練りコンクリート ベース部分 材齢29日 33.8 N/mm2

レディーミクストコンクリート 呼び強度21N/mm2 主屋布基礎 材齢18年 43.1 N/mm2 

 

わぉ~

なーんだ。手練りでも全然大丈夫じゃない!

 

シュミットハンマーは高い買い物でしたけど

こうやって計測してみると安心できますね

 

(続く)

 

 

 

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2024年のひな飾り

2024年04月07日 | ◆年中行事・祭り・イベント

3月には9回目となる海野宿ひな祭り(2024年3月3日~3月24日がありました。

現場がとても大変な時でしたけども

今年も意地で飾りました

 

海野宿ひな祭りイベント期間は既に終了しておりますが、

当事務所だけは旧暦の3月3日(2024年4月11日)までお雛様は飾ってありますので

海野宿へ来られた方はどうぞ格子越しに覗いて行って下さい

 

さて、事後報告的な投稿にはなりますが

今年の栖風采事務所のひな飾りを一挙公開いたします!

 

まずはこちら↓ 新入りのお雛さまです。


SNSで知り合った仕立て屋さんから託されたお雛様です

とても上品で素敵なお雛様

 

更に、私共がいつもお世話になっている職人さんのご縁で

今年はインクアート作家の堀内利江さんの作品も飾らせて頂きました

 

他にも

ロマンドール人形作家さんの作品も友人から頂きましてこの通り

 

このように今年の栖風采事務所の飾りは例年に加えて新たな作品や人形達が増え

とても華やかでした

 

(現場用の資材が窓側に写ってますが、格子越しには見えないのでご勘弁を

 

今年の3月は低温で雪が多く

ひな祭り開催中、何度も雪に見舞われました。

 

 

 

そして海野宿ひな祭りといえば、夜のライトアップ

 

 

 

いつまで海野宿ひな祭りに協力できるか分かりませんが、

来年で10年目。

私としては一つの節目になるかなと思っております

 

 

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古民家の耐震性について思うこと

2024年01月25日 | ◆建築に思うこと

大きな地震が起こる度に、木造住宅の耐震性について色んな話が聞こえてきます。

こういう時こそ、ブログをまとめなければ!と久々に頑張って書いてます^^;;

 

まずは、木造(木造軸組工法)の耐震性確認法について計算方法は3種類あります。

 

・壁量計算(略算方式)
・許容応力度計算(構造計算)
・限界耐力計算(構造計算)
 

他に、既存木造住宅の耐震診断調査方法は3種類あります。

 

・誰でもできるわが家の耐震診断(問診方式)
・一般診断法(略算方式 方法1、方法2)
・精密診断法(構造計算 方法1、方法2)
 

2階建て程度の木造住宅においては、

新築でも改修でも、耐震性の確認方法としては「壁量計算」で確認するのが一般的かと思います。

ただ、ここで問題になるのが、伝統工法の古民家の扱い

 

古民家と呼ばれるような伝統工法の住宅と、

中古住宅として扱われる程度の木造軸組工法(ここでは在来工法と呼ぶことにします)の違いは何かというと、

いわゆる木組み・継手・仕口だけを殊更取り上げての大工技術の違いをいうのではなく、

耐震性を考える場合の根本的な違いは基礎です。

基礎については、石場建てかどうかの違い

♦伝統工法は「玉石・布石基礎」
♦在来工法は「コンクリート基礎」

 

については、斜材である筋交の有無の違い(面材についてはここでは敢えて触れません)

♦伝統工法は貫工法で「筋交無し」
♦在来工法は「筋交有り」

 

ただ大正昭和初期くらいの古民家の場合は、基礎はコンクリートで、壁は貫工法の土壁という古民家もあります。

伝統工法から在来工法へ移行していく過渡期だったと思われます。

 

実は、栖風采プランニングのHPのブログは古民家再生に関する記事が多いため

(さいふうさいブログとほぼ同じ記事をHPのブログにも掲載しています)

古民家 基礎がない」或いは「古民家 基礎」という検索キーワードで、殆ど毎日ブログに訪問者があります

昨今の流行り、と言いますか、

空き家対策 や リノベーション に伴って、それが古民家だった時に、

あれ?!(コンクリート等の連続した)基礎が無い~~!

ってなるのでしょうね。多分(笑)

 

恐らくそこで「古民家 基礎 ない」等で検索して私のブログ(特に↓の記事)に辿りついているのだと思われます

 

ちなみに、「古民家 基礎が無い」と言われるような基礎は、石場建てと呼びます。

礎石(玉石)の上に直接柱を建てたり、玉石や布石の上に土台を敷く(置く)やり方です。


玉石基礎(石場建て) 柱建ての場合
(図は『伝統木造建築事典』より)



玉石基礎(石場建て) 土台敷きの場合
(図は『伝統木造建築事典』より)


布石基礎(石場建て)
(図は『伝統木造建築事典』より)


 

今のようにコンクリートが住宅の基礎に一般的に使われるようになったのはいつからか

地域性もあってはっきり分かりませんが

私が今まで関ってきた古民家から推測するに大正頃じゃないかと思われます。

なので、

明治期までの古民家は殆どが石場建てといっていいと思います。

 

コンクリートが使われるようになった大正から昭和、戦前くらいまでの古民家の場合は、

コンクリート基礎になっていたとしても、コンクリートには鉄筋は入っておらずフーチングもなかったりで

単に土台敷きのためのコンクリート(それまでの布石に代わるもの)というものだったと思います。

 

参考まで

私共が関わった古民家の中に、建設当時の設計図が残されている家がありましたので、一部お見せしたいと思います。


長野市東和田 住宅設計図(大正14年9月)

 

この矩計図の本屋部分の基礎をみますと、

栗石の上にコンクリート(無筋)の布基礎が描かれています。

一方で下屋は沓石。

この図には描かれてませんが、本屋内部の大黒柱などは石場建てです。

 

このように、建築基準法が制定される(建築基準法は昭和25年施行)の古民家は、

玉石基礎の石場建てであったり、玉石基礎とコンクリート製の基礎が混在しているものなどがあり、

これら伝統工法の場合、

耐震性の確認方法として建築基準法に基づいた壁量計算をしようにも

壁量計算では、耐震要素として評価される「耐力壁」はコンクリート基礎と土台と筋交等のある壁が一体で評価されるため、壁量計算自体不適切

 

市町村で実施されている耐震診断の一般診断法(方法1)も壁量計算とは若干違いますが、

「壁」を耐震要素として考えているため、壁に依存していない伝統工法には同じく不適切

 

耐震診断の一般診断法(方法2)が辛うじて伝統的構法向けに用意されている計算のようですが、

実はこれも柱が140㎜以上ということで使えません。

伝統工法の古民家を測量したことのある人はお分かりかと思いますが、

一棟の建物の中で柱の太さは一律では無く、大黒柱・中黒柱・小黒柱のような太い柱以外は

案外4寸(120㎜)前後の柱だったりもしますので

柱が140㎜以上と条件が付けられてしまっては耐震診断の一般診断法(方法2)も使えないのです。

 

この通り、伝統工法(石場建て)に対して耐震性を確認する術が、実は不適切な方法ばかり

 

一般の方にとってはそんな実情も知らず

昔から受け継いできた古民家などを自治体で無料でやってもらえる耐震診断をしてもらったところで

壁の少ない伝統工法は耐震性がない という残念な結果を受け、

不安になる古民家所有者の方も多いのです。

 

それでも、永い年月、耐え残って来た古民家を受け継いできた所有者ならば

本当に耐震性がないのか?

と疑問に思う方もいらして、私のところへ相談へ来られる方もいらっしゃいます

そういう方々へは、その耐震性の確認法が不適切、という話から説明を差し上げてる次第です。

 

ここから本題になりますが、

じゃ、古民家の耐震性の確認、更に耐震改修はどうすればいいの?って事になりますよね。

考え方としては2通り。

 

① 伝統工法の古民家を、在来工法の考え方で建物全体を壁量計算をして、

玉石基礎→コンクリート製の基礎+土台+耐力壁(接合補強金物も含む)にする耐震改修をするというもの。

壁量計算は建物全体で計算しますので、部分的な改修、表面的なリフォーム、リノベーションにはこの方法は使えません。

 

② 伝統工法の古民家を、限界耐力計算法を使って、

耐震要素として評価できる壁の設置制振金物などを使って耐震改修をするというもの。

こちらは石場建てのまま耐震改修することが可能になり、

コンクリート基礎を作らずとも、壁を増やしたり、耐震用の金物(制振金物など)を使って耐震性をあげることが可能です。

在来工法の手法と大きく違うのは、コンクリート基礎と壁の量に依存せずに建物の耐震性を上げることが出来る点です。

とはいえ、コンクリート基礎が不要ということを言っているのではありません。

耐力壁を作るためのコンクリート基礎が不要なだけであって

地盤や建物の不陸を起こさないための補強用にコンクリートを使った基礎は有効です。

 

私も数年前までは、伝統工法を在来工法の方法で耐震改修していました。

一番ネックだったのはコンクリート基礎と合わせて耐力壁の新設。

在来工法の考え方として耐震要素として重要なものは「耐力壁」ですからね。

耐力壁はコンクリート基礎に土台を緊結した上で耐力壁を作らないといけないので必ず基礎工事が発生します。

耐力壁の量は、壁量計算をして必要な耐力壁の長さを求め、それをバランスよく配置しないといけないのですが、

そうすると、

それまで広々と建具だけで間仕切られていた古民家特有の間取りを変更して壁を増やしたりしなければならなく

結構な改造を強いられます。

しかしこの方法できちんと耐震改修すれば新築並みの耐震性を得る事が可能ではあります。

 

【伝統工法を在来工法で耐震改修した事例】

小諸市 古民家再生
佐久市 古民家再生
扇屋主屋 保存修理工事

 

ただ、伝統民家をコンクリート基礎でやり直すというのは、本来の伝統工法とは異質なものにしてしまうため、

伝統を受け継ぐ、残す、という観点で不自然さが拭えず、これでいいのだろうか、、、と

自問自答を繰り返しておりました。

 

阪神淡路大震災が起こった1995年(平成7年)から5年後の2000年(平成12年)に建築基準法の大改正が行われたのですが、

この2000年の法改正により、最初に書いたように、耐震性の確認法として

壁量計算のみならず、許容応力度計算限界耐力計算などが適応されることになりました。

 

そのような中で2009年頃だったでしょうか。

栖風采の仕事がほぼ古民家の再生改修関係ばかりになってきたところで

限界耐力計算による伝統工法の耐震設計法の書籍に出会い

以来、ずっと限界耐力計算による耐震補強設計を取り入れたいと思っておりましたが

自力での計算も難しくなかなかその一歩が踏み出せずにおりました。

 

このように私自身の課題として、

限界耐力計算法による古民家再生設計をやりたいと十数年前から考えていたところ、

4年程前に念願のスタッフが入所したのをきっかけに

人手が増えたことと、その時設計していた古民家再生計画のお施主さんから耐震設計についてご理解を頂き

初めて限界耐力計算法を取り入れた古民家再生にこぎつけたところです。

(とはいえ計算そのものは外注です^^;;)

 

【限界耐力計算で耐震改修した事例】(現在進行形)

 

画像☟は今やってる古民家再生現場(1900年に建てられたとされる農家型茅葺屋根の伝統家屋)の限界耐力計算、一部抜粋になります。


 

 

まずは既存現状の間取りで計算すると、限界耐力計算上だと、現状のままで耐震性能が安全限界内

というような数字が出てしまってます。

どうでしょう!

すごい。


いわゆる現行法において耐震性の評価として壁量の少ない古民家は

耐震性が無い無いと言われ続けておりましたが

きちんと建てられている古民家は(小屋とか粗造なものを除く)、経験的といいますか、直感的に、

ぺしゃんこに潰れるようなものではなさそうだと感じていたものでしたけれども、

こうして計算されてみると(計算上に過ぎないけれど)

伝統工法では安全限界内だということが数字的に分かって何だか嬉しい

 

これが一般的な耐震診断をすると、古民家はNGとされるんですから、たまったものじゃない

 

ただ、これはあくまで計算上に過ぎず

古ければ古いほど、劣化があったり、

下手な改造がなされていればかえって悪影響を及ぼしていたりしますので

そこは計算に頼らず、古民家の劣化状況構造的建物見れる目を養う必要があります


(ちなみに夫は昨年、木材劣化診断士を取得しました

 

こうして限界耐力計算してみれば、なーんだ、とつい言いたくなりますが

私には今、自力で限界耐力計算する能力がないので
60歳までに限界耐力計算を身につけたいなと密かに思ってたりします


その前に、今、建築学科に行ってる息子に構造系へ進むようにそーっと仕向けているのですが、どうなるやら

 

ということで


古民家の耐震改修については、大きく2つの考え方があることを書きました。

方法については個々の事例毎に詳細に考えるべきことで、

一律の指針で進めることではないと思っています。

 

今回の能登半島地震をうけ、

ニュースや専門家の間では、様々な論議が繰り広げられていますが

大地震は発生する度に事象が違い、その都度、新たな耐震的な課題が浮上し論争、議論がなされます。

 

いつの時代も木造の耐震については同じような論争を繰り返していたことが

こちらの本を読むとよく分かります。

再度読み返してみたのですが、かなり面白い。

これを機にじっくり読みたいと思っています

 

 

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2024年 大変な幕開け

2024年01月15日 | ◆いろんな事・・・

2024年 今年初めてのブログです。

とんでもない大変な新年となった日本。

 

私は喪中にて新年のご挨拶は控えさせて頂いておりますが

新年早々の能登半島地震に私達も大慌て

 

息子が金沢で大学生活を送っておりまして、今年のお正月は信州に帰省しておりませんでした

焦りましたね。。。

取りあえず、アパートは無事ですが、いつまた大規模な余震が来るとも限らないので未だに気は抜けません。

 

 

 

新年早々大変だったのは、実はそれだけではありません。

 

昨年仕事が納まらなかった長野の古民家再生現場

仕事始めを1月5日に予定していたのですが、、、大工さんダウン

まじか、、、

昨年、本当に頑張って頂いていたので疲れが溜まっていたのかもしれません。。。

 

それだけではなく、私までダウン

 

大工さんはなんと年末からトータルで2週間近くダウン

も1月8日前後くらいから丸1週間ダウン

 

という緊急事態

 

今日は小正月ですが

何とか本日より大工さん復活され(まだ本調子かどうかわかりませんが)

私もこうして事務所のデスクにようやく腰掛けられるようになり(正直まだ本調子ではありません

日本も大変ですが、我々も大変な新年幕開けとなりました。

 

 

ワタクシは12/30から本日まで、家から一歩も出ていないので

インフルエンザに罹ったとも思えず、

1週間も微熱、頭痛、吐き気、倦怠感が続くなんて、、、なんかオカシイ

 

昨年暮れから年始にかけて、息子が帰省しなかったことと

喪中につきお正月の用意もしなくて良かったことが

逆に自分の時間が増え、返って別の無理をしてしまった気がします。

ゆっくりすればいいのに。

日頃から、あれも出来てない!これも出来てない!そんなストレスの中で

ちょっとでも時間あれば、あれやろう、これやろう、みたいな事になりまして

 

1月4日が私の仕事始めだったのですが、

昨年中に出来なかった薪ボイラーの灰取り等、結構な肉体労働をしてしまい

こういうのがいけなかったのかもしれません


薪ボイラーに溜った灰の始末


2024.1.4
8ℓバケツ×14杯の灰を篩にかけて始末します

 

 

2024.1.4
薪ボイラー 炉内の灰取り終了
ちなみに薪ボイラー 使い始めて丸10年経ちました!

 

 

更に、1月7日頃に雪の予報が出たので、雪降る前に自宅現場の片付けをしなくては、と

また肉体労働。。。

 

そんなことやってたせいで、1月8日頃から体調に異変が

 

 

何の病気かも分かりませんけど、

病院へ行くような重い症状ではなかったのでひたすら1週間程、寝てました。

ただ、もしインフルだといけないので夫とは距離を置き、食事も別々。

家庭内別居を実行しておりました(笑)

お陰様で、ひっさしぶりに休息させてもらった感じではあります。

 

しかし、1月第2週の仕事は全てキャンセルな事態になってしまいまして

折角、遠方からお問い合わせ下さってたお客様もいらしたのに

残念な思いをさせてしまいました。。。

 

ということで

私共も大変な幕開けとなった2024年ですが

兎にも角にも人手不足の中、体が資本ということで

 夫の気管支系の改善

 私の足腰筋力強化

そこら辺を今年の目標として頑張って参りたいと思っております

 

では今年も皆様、さいふうさいブログをどうぞ宜しくお願い致します

 

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今年一年を一言で表すと『立つ』

2023年12月31日 | こんな設計事務所です(^^)

大晦日です。

 

この2ヶ月程、仕事の追い込みが続いており

ブログの更新が滞っておりました

 

一応、29日が仕事納めではありましたけれども

仕事は残念ながら納まりませんでした

今年、引き渡す予定だった古民家再生現場がとうとう引き渡せず。。。

理由はいくつかありますが、結局は人手不足の一言に尽きるでしょうか。


長野の古民家再生現場

座敷の天井の張替が綺麗に納まりました

竿縁だけは既存のまま。

古い天井板は傷んでいたので板だけ新しくする作戦。

ただ、これが結構、大変な作業だったそうです

因みに天井板の塗装はお施主さん☆

 

 

人手不足、職人不足、、、

何年も前から感じてまして、私なりに手を打っていたものの

そう簡単にはいかず

しかし、そんな中でも今年は

流れが変わる

世代交代を感じる

そんな一年となったように思えます

 

タイトルにも挙げましたが、私にとって今年一年を一言で表すとすれば

立つ

 

まずは

息子の巣立ち

県外の大学進学が決まり、息子は一人暮らしになりました。

 

息子の進学を待ってたかのように

次は義父の旅立ち

 

このように今年は家族との別れが続きました。

 

ただ、悲しみとか寂しさとかはあまり無く

とにかく人手不足を埋めなければと

私も夫もひたすら仕事に奔走

 

あと、コロナが5類に引き下げられたお陰で

今年は海野宿のふれあい祭りも復活し

建物公開という企画に我が家も協力したところ

思いがけず職人さんとの出会いがありました!!!

 

嬉しいことに

今年は30代な職人さんとのご縁が3人も出来まして

とても好感触

出会いのきっかけはインスタと海野宿のお祭り。

ブログやHPがきっかけには全くなってない感じ

これも時代の流れなのでしょうか。


これからの時代を担う若い職人さん達には

私の目指している手仕事の建築を繋げてくれる職人さんとして

是非ともこちら側へ来てもらいたい!!!

と期待です。

 

私共の抱えている案件が

今年は古民家再生案件の他、

海野宿の保存修理工事があと3件、

更に、メンテナンス工事関係が4件程、

どう頑張っても私達夫婦2人でこなせる量ではなく

 スタッフ募集

 職人さん募集

 多能工歓迎

 よろずや歓迎

 アルバイト歓迎

そんな状況です

 

なんてぼやいているうちに

あと4時間程で今年も終わります。

相変わらずバタバタな大晦日

 

ということで

投稿頻度の少ないさいふうさいブログでしたが

今年も有難うございました。

それでは皆様、よいお年をお迎えくださいませ

 

 

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古民家リフォーム その後 ~パン食堂 開店一周年!~

2023年09月22日 | 現場24~上田市 古民家リフォーム

今日は2019年にお声掛け頂いた上田市の古民家改修設計案件 その後のお話です。

さいふうさいブログ 現場24)

 

4年前、明治期の蚕室造りの古民家を購入されたお施主さんより

住まいとして改修したい そして将来パン屋さんと軽食を出す店をやりたい 

というご要望を受けまして

パン製造&飲食が出来るよう予め厨房計画を含めながら住まい部分の改修計画をし、

取り急ぎ、住まい部分だけを先行工事をして、厨房関係の工事は給排水配管のみに留め

2021年にお引き渡ししてあった家です。

 

昨年2022年、いよいよパン屋さんを具体的に進めるという感じになり

業務用厨房機器の追加や営業許可(飲食と菓子製造)等、お施主さんの方で少しずつ進められていました。

 

そして2022年9月に  パン食堂 まほろば  満を持してオープンされ

ちょうどこの9月で開店一周年です!

おめでとうございます!

 

昨年オープンした時にブログを書こうと思いつつ書きそびれてしまいまして

1周年となった今、遅ればせながら、パン食堂まほろばさんについて書きたいと思います。

*写真は全て、2022年9月オープン直後にお店に伺った時に撮影したものです。

 

パン食堂 まほろば

パン食堂まほろば

とても印象的な暖簾の掛っている立派な門が出迎えてくれます。

実はこのお屋敷、上田市の景観ウォッチング~信濃国分寺編~(平成26年10月)にも載ってます。

 

 

門脇の看板

手作り感がとても独特で面白い!

 

 

こちらはお店のカード

凄くいい味を出してます!

独特な世界観♪

 

 

駐車場は2~3台くらいまで。

 

こちらは店内土間

パンのショーケースが素敵過ぎます!

他の小物達も気になるものばかり

 

食堂
インテリア、布類のチョイス、色合いが奥様らしいセンス☆

 

古民家リフォーム 栖風采プランニング

こちらの写真は昨年オープン直後に伺った時にこっそり撮影したものです。

まだオープンしたばかりで旦那様も厨房でお手伝いされておりました。

 

パンとスープランチプレート

私はリフォーム計画から工事まで関わっておりましたけども

どのようなパン屋さんをされるのか、全く知らなかったのですが

出てきたランチプレートにびっくり

ええっ どこで修業されてたの?

 

私は設計する際、あまりお施主さんに対してあれやこれや根掘り葉掘り聞かないタイプでして

(どうでもいいような話はよくする癖に)

打ち合わせの会話から好みや考えを出来るだけ汲み取るようにしているのですが

こうして最後、お施主さんの暮らし等をみて驚くパターンが多いです

 

食後のデザート♬

 

こちらは縁側スペース

扉の桟に小物が飾られているのも可愛い

 

お店は、お施主さん(奥様)の多国籍なセンスがそこかしこに光って、更に手作り感も相まって

とても愛らしく素敵な空間になってました

古いモノが上手く活かされていて、昭和感もあれば異国的でもあり民藝的でもある感じでしょうか。

ボキャブラリーが乏しくて上手く言えません(泣)

 

私共に依頼をしてくださるお施主さんって、ホント皆さん、それぞれ個性的で感心させられっぱなし!

お施主さんのご要望、そして影響を受けながら

私の感性だけでは生み出せないようなデザインを絞り出すがとても楽しい現場でした

 


パン食堂まほろば

客席は10席程(駐車場も3台くらいまで)
営業日 :火水木金 平日4日間のみ。
営業時間:午前11時~15時半(ランチは14時半)
場所  :長野県上田市国分1775
メニューやお休み等の情報はインスタグラムで発信されてますのでチェックして下さいね。→@mahoroba24

 


 

地域密着のささやかなパン食堂です!

パンとスープランチ、デザート、どれもとても美味しかったデス😋

パンのみ購入も出来ます

お近くの方やパン好きな方、是非どうぞ

 


 

~追記 イベントのお知らせ~

まほろばさんの古民家の2階(旧蚕室)で
上田市で演劇に取り組まれている石坂杏子さんfatriipmの演劇が開催されるとのことです。

場所:パン食堂まほろば 2階(*階段は昔のままです)
   長野県上田市国分1775

日時:2023年9月23日(土)①14時②17時

   2023年9月24日(日)③14時④17時

※要予約(まほろば公演では当日券のご用意もあるようです。インスタグラムをご確認ください
※受付・開場は開演の30分前

詳しくはfatriipm HP等をご覧くださいませ。

 


 

 

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古民家再生~断熱工事中~

2023年09月19日 | 現場21~長野市 古民家再生計画

長野市で進んでいる古民家再生工事。

只今、絶賛断熱工事中でございます

 

断熱工事 セルロースファイバー
勾配屋根断熱 セルロースファイバー ブローイング中

 

この夏の猛暑の中、

屋根工事と同じくらい暑く過酷な断熱工事です。

 

断熱材はセルロースファイバー。

栖風采プランニングの定番な断熱素材

 

新聞紙から出来ている断熱材で

気密を確保しにくい古民家には相性が良い断熱材だと私は考えて採用し続けております。

 

形のない屑状の断熱材なので、断熱専門業者さんに断熱施工をして頂きます。

なので、なかなか敷居の高い?断熱仕様にはなるかもしれません。

セルローズファイバーは一般販売されてませんし、ブローイングの道具も専用機械ですから

大工さんは出来ませんし、もちろんDIYも出来ません。

 

断熱専門業者さんにお願いしてまでやるような断熱仕様を採用するのには

幾つか理由があります。

一番の理由は、古民家だから


新築だったら何も断熱材をセルロースファイバーに拘る必要は無いと思います。

要は、防湿気密施工が完璧に出来るような建物であれば

別にセルロースファイバーでなくてもいいと思っています。

 

古民家はどうなのか?

古民家では完璧な防湿気密は出来ない、と私は考えてます。

出来ないから、セルローズファイバー、という選択です。

 

防湿気密って何?!と思われる人もおられるかと思います。

専門性の高いブログを目指しておりませんので詳しくは説明しませんけども、

寒冷地では、繊維系断熱材(グラスウール等)を使う場合、

防湿気密シートを室内側に張らないといけません。

しかも防湿気密シートは切れ目なく連続して隙間なく張る事が求められます。

 

古民家のような まっすぐではない、角材ではない材、様々な自然素材で作られている空間に

切れ目なく、連続して、隙間なく、防湿気密シートを完璧に張れるのでしょうか?

 

完璧な防湿気密とは、

例えていうならば、食品のプラスチック個別包装を思い浮かべてみてください。

賞味期限が刻印されプラスチックで個別密閉包装されたパンとか。例えばですけども。

もし、何らかのミスで密閉包装が出来て無かった場合

(以前実際に密閉の不良の和菓子にあたってしまったことがありました)

包装内部に空気や水蒸気が出入りし賞味期限前にカビたり腐敗してしまいます。

 

もしこれが、プラスチック包装ではなく、昔ながらの紙袋包装だったとしたら、

そのまま放置していると、パンならば知らぬ間に乾燥してカチカチに干からびることでしょう。

(これも経験済み 笑)

 

食品保存の観点から考えてみると、包装に瑕疵が無かったとしても

プラスチック包装にしろ紙包装でも消費期間を過ぎれば

どちらも食品としては安全に食べられない状態になりますが

長期間放置した場合、プラスチック包装の食品腐敗と、紙包装の食品乾燥とでは状態が違います。

 

建築の場合、

断熱材の室内側に防湿気密シートとしてビニール素材を使う考えは

(これを防湿層といいます)

室内で発生する水蒸気を断熱材内部に入れない事を目的としているため完璧さが求められています。

もし防湿層に隙間や穴が開いてしまっていては、断熱材内部に水蒸気が出入りしてしまい、結露のリスクが高まるのです。

ビニール素材と結露の組み合わせは木造にとっては最悪です。

 

ここで思い浮かべるのが、先程の食品の包装の話。

食品と木造建築を同じに捉えてはいけないとは思いますけども、

プラスチック包装による腐敗と、紙包装の乾燥。

乾燥の方が断然、いいですよね。

 

古民家に完璧な防湿気密、まるで食品のプラスチック包装みたいなことなんて

そもそも無理

と思ってますので、

古民家を長持ちさせたいがために敢えてビニールを使った防湿気密はやらない、という姿勢で臨んでいます

ただし、気密用のペーパーバリアはやります。でも防湿はやらない

しかし、防湿をやらないのなら水蒸気が断熱材を出入りしますので、

断熱材の裏側での結露のリスクは常にあり、策を考えないといけません。

 

あともう一点、防湿層について疑問に思っているのは、

断熱材の室内側だけ防湿しても、外壁側に通気層を設けている限り、

水蒸気の出入りを完全に止める事は出来ないと思っています。

更に日本的な建築であれば、真壁という柱の見える構造を活かそうとすればするほど、

建物自体の気密だけでなく、壁自体の気密も難しく、

断熱材の室内側だけ防湿しても他に隙間があるので意味がありません。

ビニールによる防湿層は結露した場合、建物に害しかないとさえ思っているので、

慎重に断熱材を選定し施工していく必要があると考えています。

 

ちなみに

大壁で古民家の外壁内外全て多い隠すような改修デザインなら

完璧な防湿気密施工が出来なくもないかもしれませんけども

それって古民家の風情もへったくれもない、現代的なものに変容してしまいますので

それもやりません。

 

では防湿気密施工が出来ないとどうなるのか。

床下、壁の中、天井裏に水蒸気が出入りする状態になる、という事です。

 

室内から床下・壁の中、天井裏に水蒸気が入ってしまうと

高断熱仕様であれば床下や壁内、天井裏で結露しやすくなりますので

対策としては

床下、壁の外側、天井裏を通気良くすると共に

吸放湿性のある建築材料を使っておく、いう考えです。

 

あとは少し専門的になりますが

材料の透湿抵抗値のバランスを考えて材料を考えます。

合板などはよく使われる材料ですが、あれが結構、湿気を通しにくい材料なため、

ビニール程ではありませんけども、

木造建築には本当はあまり相応しくない材料の一つとして私は考えています。

湿気を通しにくい合板って、通しにくいがゆえに

常に相対湿度の高い部分(温度が低い部分、床下回りなど)

に使われると湿気っぽい状態が続きます。

と、どうなるかといいますと、脆くなりますし、カビや木材腐朽菌が発生しやすくもなります。

 

解体現場を経験すれば、建材が劣化してどうなるかって分かるのですが、

新築や計算ばかりしている分野の人には計算至上主義みたいになっていて

性能だけで材料を判断しがちなため、耐力壁に合板とか平気です。

耐震補強とかに合板を使っている事例もあるのですが、湿気が無いような所ならいいですけども、

そもそも湿気をコントロールすること自体が難しいのに

湿気に弱い合板のような材料を、強度があるからと耐震に使うなんて考え、私には理解できません。

ので、合板は下地には使っても、構造上、重要な部分には使わないという考えで現在は設計をしています。

 

ということで、話は長くなりましたが

今のところ、断熱材としては古民家にはセルロースファイバーかな、

というところで落ち着いている感じです。

ただ確実に経年でセルロースファイバーは吸湿します!

 

実はワタクシ、セルロースファイバーを始めて使う時に

素材の実験として布袋にセルロースファイバーを入れてお風呂場にずっと吊るして置いておきました。

2年くらいかな?

どうなったかといいますと、

吸放湿はずっとしていたとは思いますが、一旦吸湿してしまえばフワフワな膨らみは減りました。

 

恐らく、防湿気密が取れてない建物に施工したならば、

セルロースファイバーがフワフワなまま持続する事は無理じゃないかな、と思っています。

 

と、どうなるか。断熱性能が落ちます。

なので、吸湿して断熱性能が落ちてもいいくらいの厚みを入れておかないといけません。

それってどんな理屈なんだ?って言われそうですけどね。

性能を重視する人ならば、吸湿することを前提にして断熱材を考えないと思います。

ただ、私としましては、性能よりも健全に建物が存続することが大事なんです。

これが古民家に携わる者として譲れないところ。

 

セルローズファイバーが吸湿してフワフワで無くなっても、そこは元新聞紙(笑)

手前味噌な吸湿実験ではカビたりするようなこともなかったので

私としては木造建物には害のない素材として勝手に認定しております。

 

ただなにがなんでもセルロースファイバーがいい、とは言いません。

私は硬質ウレタンフォーム断熱材も使いますし、炭化コルク、羊毛なども使っています。

適材適所が大事だと考えています。

 

あと、断熱とは別の話になりますが

私共では古民家の防腐防蟻として、ホウ酸を使った防腐防蟻処理用薬剤を使っています。

(夫が認定施工店)

セルロースファイバーもホウ酸系薬品にて処理されていますから、類友かなと(笑)

私共が使っているセルロースファイバーは、日本製紙のスーパージェットファイバー。
栖風采プランニングも夢創も取扱事業所として掲載されてます。

 

土台周りの木部にはホウ酸系防腐防蟻処理用薬剤、

加えて床の断熱材にもホウ酸系薬品処理された断熱材、

全部がホウ酸系で守られているようなものです。

もちろん、これで絶対、白アリ予防になるとは言えないとは思いますけども。

 

防腐防蟻処理 ホウ酸


土台・大引・床下断熱押えの板、ホウ酸系防腐防蟻薬剤散布

 

ということで、断熱材の選定一つとっても深い理由があったりします。

それもこれも設計事務所ですから、しつこいくらい色々考えます(笑)

更に施工上の納まり等考えていかないとなりませんので

断熱材一つとっても、結構、難しい話ではあります。

 

なので、DIYを除いて、

設計事務所や工務店に家づくりを依頼するのではれば、

中途半端な安かろう悪かろうなやっつけリフォームではなく

やっぱり、あの時、頑張ってやった甲斐があったね

と言われるような仕事を提供したいものです。

実際、3年前に引き渡した古民家再生のお施主さんから最近ですけども、
やった甲斐があったわ、と言われてほっと胸をなでおろしました。
この件についてはいずれ改めてブログに書き記したいと思っています。←書く書く詐欺なことも多いですが^^;;

 

大工さんにとっては、このようなブローイング方式の断熱材は

断熱施工の納まり上、気流止めも含めて適切な下地作りを要求されるのでとても面倒だと思います。

特に古民家なんて。

現場監督が納めを大工さんに指示するのですけども

それでも毎度毎度、古民家の状態が違ったり、設計内容が違ったりするので

私の現場ではあーだこーだと 大工さんVS現場監督=漫才のような喧嘩状態(笑)

実に大変そうです。

 

って、どこか他人事になってますが、

設計者が適切に納まりを指示しないと本当はいけないところ

夫が現場監督やってくれてますので、そこは現場監督に任せておりまして

私はいつも二人の漫才を聞きながら現場監理をしています^^;;

 

8月には3回、断熱施工が行われまして、いつもように張り切って現場へ行って参りました!(笑)

古民家再生 断熱工事 栖風采プランニング
こちらは2階 屋根裏部屋な子供部屋

 

茅葺屋根の屋根裏を利用して子供部屋にしていますが、

茅があったとしても、天井には断熱材を施工します。

2階の床にも断熱材をいれます。

2階の床は1階の天井でもあり、1階と2階の間に断熱材を入れることで

1階と2階の室内温熱環境をお互いに影響しにくくしています。

 

なんで?!って思われるかと思いますが、

1階は暖房をして、2階は暖房をしない場合があると思います。

そのような場合の対策として、2階床には必ず断熱材を入れるのが栖風采仕様です。

 

冷暖房計画と合わせて断熱ゾーンを計画するのですが

そもそも断熱ゾーンすら考えられてないリフォームやリノベーションが多いですよね。

以前、ご相談を受けた中には新築なのに断熱ゾーン設計が出来ておらず

結露に悩まされてた方もいらっしゃいました。

これも説明すると長くなりますのでやめておきます。

 

ただ、これだけエネルギーが高騰していけば、古民家のような隙間だらけの家は

快適さを求めれば冷暖房費が大変なことになるのは目に見えてます。

 

今こそ、歯を食いしばって断熱改修の費用を捻出しましょう。

張りぼて、見栄えだけの古民家低予算リノベ、後で後悔します。。。

 

なんて強気発言ではありますが、

こちらの古民家再生工事では予算上、外壁の断熱材はやめました。

(土壁の無い部分には断熱材を入れてあります)

これも、苦渋の選択ではありましたけれども、後で外張り断熱をやろうと思えば出来ますので

そういう可能性を残して止めた経緯があります。

外壁の断熱材を中止しても断熱改修費用は1本に近いです。

 

光熱費、これからのことを考えると心配ではありますが、

1階2階床と天井には全部、断熱材を入れますので、どうにか頑張ってもらいたいところです。

 

前振りが長かった!

今回のブログの本当のメインは、本当はこれだったのですが最後になってしまいました(笑)

セルローズファイバーのブローイング施工様子のショート動画

 

最近、Instagramにリール動画を投稿するようになりまして

インスタをされている方はどうぞ私のインスタ(リール)を覗いてみて下さいね。 

 

 

断熱工事は8月では終わらず、引き続き9月も施工中です。

 

この暑さ、いつまで続くのかと憂鬱になってましたけど

9月に入ってからは朝晩は涼しくなり、熱帯夜♬も終わりになってきましたね。

それでも今日(9/19)は日中、車の温度計は外気温38℃を表示してましたよ

 

 

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一緒に仕事をしてくれる大工さん、募集中です。(長野県) 

2023年09月03日 | おしらせ

一緒に仕事をしてくれる大工さん、募集中です。

かれこれ何年も前から

何度かブログで募集を掛けておりまして

これまで何名かお問い合わせをいただきました

 

そのうち数名に、私共の案件をお願いしたりしておりましたけれども

現場のタイミングの問題や、

個人的な事情を抱えて仕事が出来なくなった方、

大工業そのものを辞めてしまわれる方などで、、、

継続的に私共と仕事を続けていける方が少なく

ここで再度、ブログにて発信してみようと思い立ったが吉日なワタクシでございます

 

大工工事の内容は、ほぼ、古民家再生(若しくは改修)です。

古民家は昭和初期から明治期までいろいろ

規模は大きいものから、部分的改修までそれも色々です。

 

ちなみに現在は

長野市で明治期の古民家再生工事中です


古民家再生 長野

2023.09.02 

 

この長野市の古民家再生現場は

 70代の大工さん(メイン)

 60代の大工さん(応援)

 50代の手元(現場監督)

 40代のお施主さん(週末のみお手伝い)

というメンバーで何とかやっていますが

古民家の改修はとても手間が掛りますので、大工さんが足りません。。。

そもそも、現場監督な夫が大工さんの手元をしている時点で、手が足りてない状況がお分かりかと思います。。。

また週末には若いお施主さんが精力的に現場のお手伝いをして下さって、見習い人工並みです


このような状況につき

工期も長引き、各方面へ色々とご迷惑をお掛けしながら

お施主さんのご理解の元、お施主さんも参加しながら、何とかこうして進めている次第です

  

ただ、次の現場も幾つかある関係で

協力して頂ける大工さんのご縁を少しでも作りたいと思いまして

こうしてブログを書いております。

 

伝統構法に馴染みが無くても、在来工法と真壁作りの経験のある方でしたら有難いです。

 

私の計画した案件を、夫が現場監督しますので、その元で一緒に仕事して下さる方、

お問い合わせ下されば、相談の上、お仕事をお願いしたいと思っています。

もし、私達と仕事をし続けていけそうでしたら、継続的にお仕事をお願いしていきたいとも思っています。


私共がこの仕事を続けられるのも恐らくあと十数年。

残された期間にどれだけのことを遺せるのか、そんな事を考える年頃になりました。

失われてゆく伝統だけでなく、在来の大工技術の継承を、

私達の現場  で  次世代に繋げられる  現場になれば、という想いと、

私達の経験  を  次に渡したい  という気持ちがあります。

 

現場エリアは長野県の東信を中心に、北信、中信あたりの案件が多いです。

労災と傷害保険には加入しておりますので安心して現場入りしてもらえます。

 

建築家作品のような見た目ばかりの張りぼてな仕事ではありません。

地味にきちんとした仕事をお願いしたいと考えてます。

そして、大工仕事が単なる下請として扱われるのではなく、

誰かの記憶に残るようなお仕事として関わって頂けるような現場です。

 

もし、私共に興味を持って下さる方がいらっしゃいましたら

是非ご連絡ください!

 

または、お知り合いの方で、古民家とかやってみたいな~と、ぼやいてる大工さん居ませんか?

このブログを見て、俺が力になってやるぜ!っていうような稀有な方、居ませんか?


ご連絡をお待ちしてます。

*お問い合わせ先は
このブログのメッセージフォーム、若しくは
栖風采プランニングのお問い合わせフォームからお願い致します。

 

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頑張るしかない~長野市の古民家再生現場~

2023年07月25日 | 現場21~長野市 古民家再生計画

信州も梅雨が明け夏本番です

今日は風鈴を出しました

エアコンの無い古民家事務所。

せめて耳から涼を感じましょう


さて、昨年よりやっております長野市の古民家再生現場。

本来なら今年の春くらいには終わる予定でしたけども、

私共の海野宿関係の工事が2件、年度末に重なってしまい

こちらの現場工期が延びてしまっております。

お施主さんには多大なご迷惑をお掛けしながら工事を引き続き続けさせてもらっているところです。

 

外観はまだこのような状態。

土壁の無い部分(白い養生シート部分)にはこれから断熱材を施工し、

その後、全体に通気胴縁と通気水切り(上下)をつけて、縦板張り仕上げにします。

 

先日、エアコンの先行配管をしてもらいました。

南側に位置する居間(天井高 凡そ3400㎜)に設置するエアコンから、台所の天井(天井高2200㎜)の上を通って北側へ。

 

 

屋根裏部屋に設置するエアコンから、1階水回りの天井裏を通って北側へ。

 

 

外壁の仕様上、エアコンの配管を隠蔽にできると現場で提言があり

外壁仕上げは板壁ですし、何かあっても板壁なら大工仕事で対応できると思い、

お施主さんとも相談して見栄え的に隠蔽配管に決めました。

もちろん、ドレン管は断熱仕様です。さもないと壁内や天井裏などで結露して大変な事になりますからね。

北側外壁 エアコン用配管(左は居間用、右は屋根裏部屋用)

 

配管用コア抜き

エアコンを取りつける壁は土壁なのでそのままでは取り付けられません。

なので大工さんに無垢板で下地を作っておいてもらいました。

 

 

コア抜きの残骸

流石です

ちょっとした配慮がなされている事がこの画像から分かりますか?

 

 

現場では相変わらず

ここどーする!

と質問攻めな日々

制振ダンパーの取りついている壁にレンジフードを設置することにしてあったのですが、

防火用の下地の事を考えるのを忘れておりまして、

現場から、このまま真壁でレンジフード付けていいのか?と質問。

レンジフードの背面に梁が。。。

 

いえ、いけません

じゃ、どーする。

 

レンジフードの背面には防火用ボードを張って欲しい。

けど、真壁納めにするなら、梁はどーするんだ?!

となる。

 

現場では、梁を削るか? と提案もありましたが、

それは耐震上、ダンパー上、駄目!

じゃ、どーする。

大壁にするのか?

いや、しない。

じゃ、どーする。

というやり取りのオンパレード(笑)

 

一応、私なりに解決策の提案をしたのですが

(レンジフードと取付部分だけ大壁)

そうすると見切りが必要になったり、

レンジフード下部のタイル貼りの納まりにも影響が出る。

さて、どうする。

ということで、見切り部分の納めだけが未だ課題検討中となっております

 

 

インスタでも呟いております↓

 

こちらは対面式キッチンの手前、カウンターになるところです。

既存差鴨居より左側は居間、右側は台所。

既存差鴨居が、プラン的に微妙な位置に掛っていたので

ここをカウンターにすることで居間にも台所にもしないゾーンに。

 

そのため、天井が複雑になりました

お陰で、断熱材の納めもちょっと複雑

(断熱材は基本的には連続になるよう納めるもの)

図解してみましたが、、、分かりにくいですよね

そう、分かりにくいんです。

ので、うっかり断熱材を拾い忘れたりする部分です

(私が拾い忘れた張本人デス

 

 

断熱材は基本的には乾式のセルローズファイバーを入れますが

セルローズが吹きこめないようなところは各種断熱材を使います。

(高性能硬質ウレタンフォーム、羊毛、炭化コルク等)

 

さて、そんなことでガタガタと現場では

どーする攻撃を受けておりますが、

取りあえず只今、断熱施工待ち

いつもの断熱屋さん

複雑な現場工程なため、部分的にブローイングしてもらう予定です。

 

このとおり、なんだかんだと私の古民家再生現場は工期が長いのですけども、

コロナ禍中に始まったこの現場は

 ウッドショック

更にウクライナ危機を受け

 資材高騰

 建材メーカーの値上げラッシュ

という荒波の中、

これらの影響を受けたり、受けずに済んだ部分もあったりしながら

どうにかこうにか頑張っています

 

ウッドショックについては、

影響はあったにはあったのですが、

一周回ってこのところ、材木価格は落ち着いてきて助かった~という感じ。

とはいえ、材種によっては相変わらず入手困難な材料もあり、

代替品を考えるのが毎度、頭の痛いところです。

 

ただ、建材製品は軒並み値上げでどうにもなりませんですね。

設計で選んでいた建材や設備品が、この工事の間に何度も値上げされ

先に購入しておくという手もあるものの

そこは古民家再生なので、既製品と相性が悪く、

大工工事が終わらないとオーダーを確定できないものもあり、

ストックしておくわけにもいきません。

 

メーカーさんの中には

値上げの口実といいますか、品番シリーズ毎、廃番にして一新するメーカーもあり、

ここ2年の間で3回の値上げ、というメーカーもあります。

 

品番と価格が安定しないということは、こちらも都度、余計な労力(確認作業、納まり再検討等)を割かなければならず

事務所では悲鳴を上げながら一人頑張っております


インスタ見れる方はこちら↓

 

 

さて、次々と値上げが決行される中、

私の現場では、まだ大工工事が終わって無いという状況ではあるのですけども

設備機器関係を本決めして(←これは私の仕事)

注文の段取りに入りました(←こちらは旦那の仕事)

 

私達のこんなに長丁場の工程でも、

見積時のまま値上げせずにやって下さる有難い職人さんもいて感謝しかありません!

 

一方製造メーカーはそんな義理人情はなく、淡々と値上げしてあとは知らんという感じですが

取引先の営業マンに救われたり(救われなかったり)、いろいろです。

 

こんな調子だと我々はお盆もままならない感じになりそうですが

とにかくこの現場を形にするまで頑張るしかありません

暫く追い込みが続く見込みですので

関係者の皆様、どうか宜しくお願い致します

 

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