私達が海野宿へ移住してきてから
かれこれ
えーっと
8年目
になりました。
もう、そんなになるかなぁ
最近、ご近所さんから
ちょっとした相談?を
受けることの多くなってきた私達です。
どんな相談かと言いますと
次世代のことだったり
(娘や息子に帰ってきてもらいたいけども
なかなか帰ってこない、など)
海野宿の古い家(伝統的建造物)
をどうしたらいいか判らない、
等です。
そのように思っている方が結構いて、
古い家は保存したまま、
敷地の裏に新築を建てて住んでいる方が
意外と多いです。
そういう我が家も、主屋(伝統的建造物)の他に
裏側に昭和の家が建ってたので
そこをリフォームして現在暮らしています。
我が家の場合ですが、主屋の外観部分は
3年かけて補助金+自己資金で保存修理工事を終えていますが
内部は自己資金で直さないといけませんから
まだ未完成のままです
(ですので、とりあえず仮設的にですが
事務所として使っている状態な訳です・・・)
海野宿の伝統的建造物である家を
どうしてよいか判らない、
という、
とてももったいないお話なのですが
海野宿の保存修理工事に
20年以上携わってきた地元の設計事務所があるのですが
(私達ではありません)
残念ながら、
保存修理の補助金申請に関してだけ携わっていたようですから、
そこから一歩踏み込んだ設計者のアドバイスは
住民の方の話しによれば
殆ど無かったそうです。
(業務範囲ではないので仕方ないのかもしれませんが。)
そんなこともあってでしょうか、
ポツポツと
私達のHPやブログを見て
住まいの相談のような
お話が来るのですが、
先日も
この海野宿にご実家があるという
若い方(息子さん)からお電話がありました。
今は県外にお住まいで
海野宿に戻ろうかどうしようか、と
考えて(悩んで)いるようでした。
海野宿に戻るにも、
今の家の状態のままではいろいろ心配で
一度お話に伺いたい
とのことでした。
もちろん、同じ住民として
ご相談にいつでも乗ります
とお返事しました。
基本的には私達、
海野宿で設計の仕事を頂こう
なんて気持ちで海野宿に移住してきたわけではありません。
(えー なんでぇ?と、同業関係者によく言われましたが)
もちろん、仕事として依頼を受けた時は
責任を持ってやります!
(その場合は近いので監理に毎日でもいけちゃう
というメリットもあります☆)
それは、さておきですが
なんでもいいので私達を足がかりにしてもらって
海野宿で生まれ育った次世代の方々に
帰ってきてもらえれば
こんな嬉しいことはありません!
ですから
先日のお電話でも思わず
「是非、戻ってきてくださいよー!」
って言ってしまいました
だって
町内の草刈りなどには若い人手が必要で・・・
ではなくて
幟旗を上げるにも若い人が・・・
でもなくて
町内会の活動にも人手が足りなくて・・・
そーではなくてっ
(本当はそうでもあるのですけども、、、)
この海野宿の家と町が
受け継がれて、
住み継がれてこそ
保存された町ではなく、
観光化された町でもなく、
昔から途切れずに暮らしが息づく町
として
これからも在り続けて欲しいから。
暮らしがきちんとあるからこそ(生業も含めて)
伝統的建造物群保存地区となった今、
海野宿を訪れる旅人(観光客)は
その佇まいに癒され、
そして見聞する価値のある町となる
のではないのかな、
と
想っています
って
ちょっと大げさ?
だったでしょうか・・・
我々は、海野宿から少なからず
恩恵を受けながら暮らしています。
ですから、微力ながらも、
いつかどこかで海野宿に対して
何かしら貢献できたら、と
ずっとどこかで想っています。
(それは建物に限ったことではありません)
このように海野宿に関わりのある方々と
私達のHPやブログを通じて密かに(?)
海野宿の家のことを相談して下さるのは
私達にとっては大変嬉しいことです。
同じ住民として力になれたらと思っています。。
さし当たっては
次世代相談窓口?!
というところで☆
そう言えば以前、
山ノ内町で古民家再生の設計をさせて頂いたお施主さんの娘さんが戻ってくるに当たり、
娘婿さんの就職先をうちの主人が探してあげたことがありました。
若い世代が地元に戻る際に
就職口の問題があるかと思いますけども、
そういったことも合わせて
建築的なことだけでなく、
私達に出来ることなら
いろんな形で協力していきたいなと思っています
って・・・
なんだか
また偉そうなことを
書いてしまった・・・かな?・・・
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