さいふうさいブログ

けんちくのこと、日々のこと、いろんなこと。長野県の建築設計事務所 栖風采プランニングのブログです。

追い込みです。

2016年06月24日 | 現場16~東御市 古民家カフェ計画

さて6月も残すところ凡そ1週間となりました(焦)

海野宿で只今やっている古本カフェ工事(丸屋改修工事)は

いよいよ追い込みです

左官工事がちょうど終わったところです。

現場内は漆喰の香りがほんわか漂ってます♪

 

一応、工事予定としましては、5月中に終えるつもりだったのですけども

建物の状況が思ってた以上に悪かった事と、

大工さんの都合で、途中間が空いてしまったり等で

1ヵ月程、遅れてしまっております

お施主さんには申し訳ないのですが、引き続き、オープンまで頑張って参りたいと思います。

 

で、

6月の第2週目に大工さんは一応仕事を終えて(?)引き上げられたのですが、

まだ、お願いしてあった施工箇所があったのですケド

何故か忘れて(?)あがってしまいました

それも9~12箇所くらい。 ちょっと忘れましたの域を超えてたので

え?ええ? と、正直私共、戸惑いました。

 

しかし、仕上げ工事の段取りが、

既に大工さんの終わる時期がズレたので、

(5月一杯で終わらせるという話だった)

ここへきて仕上げ工事を更に遅らせる訳にも行かず、

(それにもう大工手間、既にアウト。もうこれ以上、日当払ってお願いする事は出来ません。)

勢い、現場監督であるうちの旦那が、大工さんのやり残していったものを

フォローすることになりました。

 

まずここ。

ボードの見切りがありません。。。なぜ? 

 

旦那さんが頑張って曲がった柱に合わせて見切りを入れました。

 

大工でもないのに、良くやったなぁ。。。

伊達に道具道楽では無い、という感じでしょうか。

 

次はここ。

巾木がありません。

左官屋さんが入った時に、親方に煽られながら

巾木を付けてる旦那さんです。

 

 

そして本棚スペースの部分。

(一番奥の障子戸が立て掛けてある部分)

両脇の壁を新設したので、入隅、雑巾摺り、廻縁を入れて欲しいと

現場監督から指示が出てたはずなのに、雑巾摺りしか入っておらず

ここも苦労して、主人が入隅の押縁と、廻縁を入れました。

あれー?やっぱり大工さん、話を上の空で聞いてたのかなぁ???

相当倒れていた既存の壁、、、

 

でも何とかしました。廻縁と入隅。

 

反対側もね。

明らかに壁が倒れているのがお分りかと思います。

部分改修の欠点は、建物の水平垂直を直せない事が一番でしょうか。

 

 

それから、ボードがどうも動いてしまう箇所があり

おかしいなぁとチェックしてみると

ご覧の通り、鉛筆で縦線を引いているところが下地のある場所なはずが

下地探知機で確認してみると、下地の入っている場所がずれていたのです!

え?!

 

まさか。。。

 

なので、効いているビスが少ない。

というか、横線のところしか、まともにビスが効いてない?!

そんな馬鹿な。。。です。

なので、ビスの増し打ちを旦那さんが行いました。

分かりますかね? 縦線とずれたところに打ったビスが、増し打ちしたところです。

ホント、気がついて良かった。

まぁ、品質管理も仕事のうちですからね。

 

これに気がついてからは、正直

大工さんの選定をミスったかも、と思いましたデス。

だって普通のボード施工ですよ?継手仕口組物じゃないのに。

 

今回の大工さんは、私共と仕事をするのは初めての方。

大工として仲間に加えてほしい、と栖風采に問い合わせのあった大工さんでした。

で、

経歴を見れば、私共が以前勤めていた設計事務所の社長であった降幡氏の元で大工修行したとありましたし、

(実際には違うみたいでしたけどね。協力会社の大工さんの元で3年?修業したという感じ)

更にはその後、社寺仏閣の施工もやってきたとありました。

ので、その経歴を完全に信じてしまい、この丸屋を任せたのですが、、、

アタター

 

内容はちょいと、、、

品質的にもちょいと、、、

少なくとも降幡氏の息が掛かっているような内容では全くなかったのです。

社寺もやってたとのことですが、、、

カンナ仕上げも見当たらないし、

柱はプレーナ―仕上げのままでも平気という、、、

アタター

そこまで指示しなければならなかったのかと

 

同じ出身関係だから、と、

経歴をそのまま信じてしまった我々の落ち度です。

正確には、同じ出身とは言い難い状況だと、仲間内から聞きまして

時既に遅し。。。

安易に経歴を鵜呑みにしてはいけませんね。。。

 

そんな事でしたので、とにかく、やり残していってしまった箇所を最後までフォローして、

お施主さんには気持ちよく開店してもらえるよう頑張るしかありません。

 

炉が切ったようになっているところの板張りも、忘れられて?おりました。。。

こういうところを忘れてしまう?の?

この上部の天井が抜けているところの始末だって

あれ?お施主さんと大工さんと現場監督が居る時に、

その処置を打ち合わせしたんじゃなかったの???

 

あんまりにも、今まで打ち合わせしてきた事を忘れられているようで

しかし、もうこれ以上、大工さんを入れて工事をやっている予算も時間も無し。

で、私共が困っていたのを見兼ねた、それこそ我々と同じ出身関係の大工さんが

助け舟に来て下さいまして、この部分を仕上げて下さいました(嬉泣)

こんな僅かなところですが、あり合わせの材料を加工して下さって、

それこそカンナもちゃんと掛けて。。。

 

 

そして、この壁面の上部の小壁が、一部土壁に穴があいていて、

そのままって訳にはいかず、

板で塞ぐか、塗り壁にするか、で、

一応、塗り壁になったはずだったのですけども

ここも下地ボードを未施工のまま、引きあげて行ってしまったのです。

 

ので、この小壁も助け舟を出してくれた大工さんが

休日返上で、しかも夜の8時半まで掛かって

ボード下地をやって下さいました。

なので、左官も塗る事が出来ました!

 

あー助かりましたですよ。本当に。。。

 

大工工事部分に関しては正直、この現場は赤字です。

ですけれども、助っ人に来て下さった大工さんには赤字でも日当をお支払いしたいと思っています。

実際には、建物の状況が悪くて、大工手間が増えてしまったところもありますので

そこは後でお施主さんにきちんと説明をして最終的に調整清算していきますが、

大工さんの手が遅くて、という部分に関してはこちらが負担しなければなりませんし

(観光客としゃべっているような時間とか)

品質が保てず、改善するために掛った費用も、こちら負担です。

(だから旦那はいろんな道具も増えましたし、今回は自分で直しもする訳です)

  

まぁ、新たな大工さんと仕事をした時の、これもリスクの内ではありますけども

それでも、新たな仲間作りをしたいので、

恐れずいろんな方と仕事はしたいと思っています。

 

さて、土壇場にきて、いろいろいろいろありましたけれども、

諦めずに一つ一つ、納めていきたいと思います。

 

厨房。

実はこの空間は非常に天井が低く、梁も出ているので

難問がたくさんありました。

何度も何度も現場で寸法を当たり、

二転三転しながら、ようやくここまで来ました。

厨房機材も一部、特寸をかけてオーダーしましたし。

残す問題は換気扇。。。

 

水回りも設備が据え付けられました。

 

手洗いも保健所の許可が下りるようなサイズのものです。

 

蛇口はちょっと可愛いものに♪

 

止水栓も蛇口と同じデザインに♪

殆ど誰も気がつかないようなところですけどもね。

 

あと、ふと現場で思い立ったが吉日なワタクシで

お店に来たお客様が、直接触れる機会のあるお手洗いのスイッチプレートだけ

ちょっと可愛い陶器製のスイッチプレートはどうかなぁと

お施主さんにご提案致しまして

了解を得られましたので、こんなものを付けてみました

アクセントにいいかなぁと♪

 

 

そして、

いよいよ、

大詰めとなって参りまして

仕上げのメインといいますか、左官工事!

 

土間

土っぽい仕上げにしました。

栖風采定番の仕上げでもあります。

有明の土と、ビリを使っての仕上げです。

 

まるで、海野宿の通りの土っぽいアスファルトと雰囲気が似て

街道とマッチした出来栄えになりました

 

こちらが海野宿のアスファルト↓

 

こちらが土間↓

 

どうでしょう。。。

画面では分かりにくいかもしれませんが、

風合いが似ています(笑)

 

これは狙ったわけではなく、偶然ではありますが

違和感なくていいかも~と現場で盛り上がっていました

 

そんな訳で、バッタバタの中、メインの左官工事は終わりまして、

あと残すは電気工事。

それが終われば、保健所の営業許可の検査になります。

 

しかーし

まだ大工さんがやり残して行った箇所がありまして、

さて、さて、さて、、、でございます。

今日はここを、うちの旦那さん、施工しておりました。

塗装して完了。

でもまだ他にもやらないといけない箇所があり、今日も旦那さんは大工さんの代わりに頑張ってます。

  

 

そして、そろそろ建具も出来あがって来る頃で、

それも楽しみ。

 

古いガラスを、新しい建具の一部に使おうかなと思いまして、

幾つかカットしました。

一応、まる模様の方を使う事に♪

 

あと建具にはちょいと色々ありまして

それについてはまた今度、UPしようと思います。

 

さてと、あと2週間程かかるでしょうか。オープンまで追い込みです!

気を抜かずに最後まで頑張ります!

えいえいおー

 

 

 

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軽井沢へ~滝めぐりと旧三笠ホテル~

2016年06月17日 | ◆古民家・伝統建築・その他見学

今日は5月下旬頃の出来事に戻っての投稿になります

そう、今の時期ですと、ちょうどジューンブライド

軽井沢に行かれる方も多いと思います。

  

ジューンブライドより一足早い5月に挙式を迎えた遠い親戚の関係で、

先月、軽井沢へ行く機会がありまして

と言いましても、挙式に参列する訳ではなく、

軽井沢まで家族を送り届ける、という、ただそれだけでしたけど、

挙式と披露宴が終わるまでの待ち時間の間、

折角なので、ちょっと軽井沢で遊んできた次第です♪

 

まずは、人が少なさそうなところがいいかな、と思いまして

(人が多いと疲れる)

白糸の滝へ。

(2016.5.22)

この時分は、新緑が眩しい頃で、とても気持ちが良かった。

 

白糸の滝

 

 

白糸の滝をみた後は、白糸ハイランドウェイを更に先に行きまして

竜返しの滝をみてきました。

 

竜返しの滝までの散策路。

いい散歩になるくらいの距離を歩きました

こういう林道は息子にとっては格好の遊び場。

走ったり

ジャンプしたり

木の枝を拾って投げたり、

いろいろやるわけです(笑)

 

そんな事をしながら、やっと辿りついた竜返しの滝。

竜返しの滝 

 

滝の水しぶきとマイナスイオン効果なのか、とても気持ち良かった~

生き返った感じです(笑)

たまにはこういういい空気を吸うのも大事ですネ

 

さて、いい空気を一杯吸ったところで、お次はやはり、何か建造物の見学をしたいワタクシ。

白糸ハイランドウェイから下ってくる道沿いに、重要文化財に指定されてる旧三笠ホテルがありました。

これは見たい!

なんですが、息子は滝で遊び疲れ、腹減った~と、ぐずり始めてすったもんだ(笑)

何食べたいの?と息子に聞けば、「お蕎麦!」

さすが信州人にすくすくと育っております(笑)

 

しかし、私は三笠ホテルを見学したいし、

息子は蕎麦が食べたいと言うし、

どうしようかと思ったら、

ちょうど三笠ホテル近くに茶屋?がありまして、

メニューには、三笠ホテルカレーと、信州蕎麦があるじゃないですかっ

 

おぉ、、、さすが信州だ。

ここはホテルカレーが売りだと思うんですけど、蕎麦もあるし!

やったー!これで息子も納得するでしょう。

で、そこでお昼を頂く事に。

 

こういうところでのお蕎麦にあまり期待してなかったのに、

美味しいお蕎麦がちゃんと出てきました!

さすが信州だわ。(そればっかり 笑)

 

で、私と旦那は三笠ホテルカレーを。

 

さて、お腹も満たされて、

三笠ホテルの見学に行こうと思ったら、

息子はどうも行く気がしないらしく、

仕方無く、私一人で見学して参りました。

  

旧三笠ホテル

 

素敵過ぎる~

 

意匠的に面白かったのは、天井。

ノタ付き(皮付き)の竿縁。

野趣あふれる感じでありながら、山小屋っぽくはなく

かと言って、数寄屋とも違い、洋館。

天井から目が離せませんでした。

このバランスは、なんていうのか

今のような建材ばかりで小奇麗に作られる空間では

ノタ付きの竿縁は難しいだろうなぁ。

この旧三笠ホテルは明治の建物(1905年 明治38年竣工)。

この時代の感性と手仕事あっての、このバランスなのかもしれない。

今、真似ても、多分、こういう雰囲気にはならないんだろうなぁ。。

 

フロント

 

階段室

 

 

これは、殿方、用をたすのが心地良いでしょうね。

 

2階客室

 

 

1階客室

 

 

素敵な照明器具♪

 

とても素敵なガラスセードです。

  

それからホテルの調度品もどれもこれも素晴らしく、

中でも初期の軽井沢彫りの家具がもの凄く素敵でした。

木彫りの家具は、重厚感と共に、これも原始的な野趣あふれる感じになりがちなのですが

このホテルにあったものは、なんて言えばいいんだろう、

凝り過ぎてなくて、それでいて彫りの手作り感がいい味わいになってる♡

そして造形もいい!

 

 

 かなり気に入りました!

 

今回は私一人での見学でしたので

足早に見たのですが、あぁ、もっとじっくり見たかったなぁ。

 

 

木造純西洋式ホテルと言われてますが

いやいや、細かいところを見てますと

しっかり日本テイストが融合されていて

日本人の美意識と、西洋の様式とが、上手くバランスよく纏められてるそのセンスが素敵でした。

 

今の時代、

ベースとなる日本的なものを失ってしまって(環境としても)

しかし、その日本的なるものを逆に再現しようとして、余計にオカシイものになってはいないだろうか。

と感じてしまいます。

やっぱり明治期の建物はいいなぁ。

 

 で、家に帰りましたら、

私が一人、見学している間に、こんなお土産を買っていたうちの旦那さんでした☆

明治28年、信州初のパン屋「山屋」が販売していた『峠のあんぱん』が復活

それがこれだそうです♪

 

 

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断熱工事がおわり、大工工事も終盤、そろそろ仕上工事へ

2016年06月01日 | 現場16~東御市 古民家カフェ計画

6月になりました(焦)

ジューンベリー

6月になり大分色づいてきました。本当にジューンベリーなのね

 

さて、

海野宿で只今やっています古本カフェ工事。

大工工事がずれこんで遅れ気味ではありますが

今月中には形にするべく進んでおります

 

5月中旬には断熱工事も終わりました。

私共の工事では、断熱施工、特に、古民家における充填断熱の場合は

「湿気の流れを妨げない断熱材」(要するに調湿する素材)を使うように心掛けております。

という事で、

またもや、さいふうさい標準仕様の乾式セルロースファイバー。

 

気密防湿シート貼り必須とされるグラスウールは、私共の仕様ではまず使いません。

というか、もう15年以上くらいはグラスウールは使ってないです。

いくら安くても、グラスウールは使いません。

グラスウールは吸湿はしますけれども、放湿はしにくい素材なため、一度吸湿してしまえば

熱伝導率は悪くなり、仕舞にはだんだんカビます。

  

住宅において、湿気をどう考えるか。

断熱性能云々の性能的な話よりも、まずそこから。

経年による湿気等によって結露して腐る家 にしてしまったら

なんぼ強い家を作っても、意味が無い。

湿気を完全に防湿するためにも気密 という発想で、寒冷地では高断熱施工を求められるのですけど

そもそも論で、そんな事、できる訳?

高断熱高気密住宅やってるところで頑張っているところはありますが

気密施工が不良だの、そんな現場記事をよく見ます。

そんな完璧施工を現場施工に求めなければならない断熱のための気密防湿施工、、、

それ事態が不自然。

 

毎度、同じ事書いてますが

そんな訳で、ここ8年間くらい、古民家で充填断熱する場合はセルロースファイバーを使っております。

セルロースファイバーの素材は新聞紙ですので、調湿に優れ、湿気の流れを妨げません。

そして、屑状の断熱材のため、古民家のような真っ直ぐでは無い材料に馴染みもよく

隅々まで断熱材を吹き込む事ができます。

 

ただし、屑状の断熱材なため

ボード状の断熱材と違い、専門の断熱屋さんでないと施工できません。

この機械がブローイング用のもの。

いつもはトラックに乗せたまま施工されるのですが

ここは海野宿。

街道にトラックを横付けして施工していると観光客の迷惑にもなりますので

機械を現場に降ろしての作業となりました

 

断熱施工を、大工さんが兼ねる現場 は未だに多いかと思いますけど

高断熱化を推進するようであれば

充填断熱の場合は、専門の断熱施工屋さんにお願いするのが家としても安全です。

 

安全って?

 

充填断熱施工の不良は、致命的に建造物の耐久性を落としめる可能性が高いからです。(性能的に熱損失を気にされるでしょうけども)

つまり、壁内等で発生する内部結露のリスク。(高断熱の場合)

何度もいいますが、壁内などでおこる内部結露が長年続くと、建物が腐りやすくなり劣化します。

劣化した木部に耐震性能もへったくれもなく、金物で緊結しようとも、構造計算上強度があっても、

腐った木部では、その性能も発揮はできません。

 

そんな訳で、とにかく、腐らないような配慮をした家づくり、を、特に古民家の改修では努めておりまして、

(だって100年以上も残ってきた建物を、今更の改修で腐らせてしまったら申し訳がつきませんもの)

このように断熱施工専門業者さんにきちんと断熱施工をお願いしております。

 

大工さんに施工してもらうような断熱施工に比べれば、少々お高い断熱工事費にはなるんですが、

私共はその辺もお客様に最初から説明して、標準仕様でこのような断熱施工をしています。

  

 

 

施工風景。

密度凡そ55㎏で135㎜厚強でブローイング。

135㎜も?!って思われそうですが、これで熱抵抗値が凡そ3.3。

と言われても、普通はピンときませんよね。すみません。

 

セルロースファイバーを隅々まで吹き込むためにも、隙間があってはいけないため

逆を返せば、

セルロースファイバーが吹き込める状態、というのは、隙間を塞ぐことに通じます。

(隙間があると、そこからセルローズファイバーがブローイングで飛び出してしまう

 

壁 施工中。

 

この壁は、いろいろありまして

結果的には、外壁から室内側に柱一本分ふかして壁を新設しました。

外壁は腐朽が酷く、修理が必要なのですが

今回の工事では修理できません。(予算外)

  

しかし、いずれ外壁の保存修理工事をやることになるでしょうから、

カフェを営業しながらでも外壁工事が出来るようにと、壁をふかしました。

更に断熱と防音を兼ねてセルロースファイバーを吹き込みましたです。

はい。

  

 

袋の中にセルローズファイバーが入ってます。

今回の工事では25袋くらい使ったようです。 

 

 

断熱工事終了です。

  

断熱工事が終わった後は、大工さんに床を張ってもらい、壁の下地を張ってもらい、

いよいよ仕上げ工事になる訳です。

 

20㎜厚のパイン材。

 

 

塗装工事も入りつつ、

大工工事もやりつつ

畳屋さんも先日の日曜日に採寸に来てくださいました。

 

畳屋さんも思わずびっくりするくらい、歪んでいるこの建物。。。

 

敷居の下をご覧ください。

これだけ不陸している敷居。。。

部分改修はこうなってしまいます。

 

本来ならば、全体的に改修して建物の水平垂直を直した方がいいんですが、、、

予算の問題、それだけの問題でもなく、、、歯がゆい思いをしながらの改修工事です。

 

正直、これだけ歪んでいる建物の中にいると

少しめまいを感じるくらいです。

柱も目で見てすぐ分かるくらい傾いていますし

傾いたまま改修しなければならないことが辛い。。。です。

 

そうは言いましても

長年、空き家だった建物が使われるようになるんですから

良しとしましょう!・・・

 

さて、今月一杯で目途がつくように、あと1ヵ月しかありませんが

最後、追い込み頑張りましょう!

 

 

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