北海道からの帰りに
ずっと以前から行ってみたかった福島県南会津郡にある大内宿にも立ち寄りました。
大内宿も、私達の暮らす海野宿と同じく、
国の重要伝統的建造物群保存地区です。
茅葺の民家が建ち並ぶこの眺めを見てみたかった!
ちなみに、
海野宿も昔は茅葺の民家が建ち並んだ宿場町でした。
(海野宿資料館展示写真より)
海野宿のことはおいときまして、
大内宿のことですが、
お盆中に我々は大内宿へ行ったわけだったのですけども、、、
お盆中ということもあってなのか
ものすごい観光客にあふれ
しかも、
殆どの建物が「土産物屋」となっていて
建物や街道の風情を楽しむどころか
やたらと目につく土産物の陳列と
妙に時代っぽく見せる看板に
正直、愕然としました
あぁ、大内宿は町を挙げて
観光地として生きると
と決めた町なんだな
と思いました。
私達自身も、同じ伝建地区(海野宿)に住む者として、
観光客が来るのは何故なのか、
「観光」って本当はどういうことなのか
ということを改めて問いたい。
「観光」という言葉の語源は、
中国の『易経』の「観国之光、利用賓于王」
(国の光を観るは、もって王に賓たるよろし)
という一節に由来すると言われています。
国の光(政治や文化、景観など)を観ることによって、
その国が良く治まっている様子を知る
といった意味から、
観光は、他の土地の優れた文化、歴史、自然等を見物する
という意味で使われるようになったのだそうです。
ですから、単なる、レジャー目的の観光地ではなくて
観光客に媚びらず、
観光客には、本当の「観光」をしてもらうような
そんな保存地区でありたいし、そうあって欲しい
と思う訳です。
もちろん商売をされることを否定はしません。
しかし、もっと配慮が欲しいなと
思いました。。。
(大内宿 町並み展示館からみた景色)
結局私達は、
観光客と、土産物屋さんの陳列物に圧倒されて
建物を見学する気力も失せ、
とりあえず資料館には寄りましたけれども、
息子は
早く海野宿に帰りたーい
ってあまりに言うので、
足早に帰りました。。。
下山先生のブログにも大内宿に触れた記事がありました。
伝建地区のまちづくりと観光の在り方について
是非、皆さんも考えて欲しいなと思います