久しぶりの古民家新規案件、はじめます
昨年から今年に掛けて、恐らく開業以来、最もお問い合わせが多く驚いています。
そうは言いましても、全てを受注することはできませんので、いいような悪いような
実は、今、動いている栖風采案件は全てコロナ前に受注した案件だったりします
その他に、海野宿の保存修理工事が毎年何かしら関わっていたり、
そう易々と新しい案件を請けることが出来ない状況が続いておりました。
そのような状況でもお問い合わせを頂きましたら
一先ず初回無料相談だけはやるように心掛けておりましたので
毎月何かしらお問い合わせがありタダ働き
そんなことで今年は少々大変でした。
その中で珍しくも相見積もりのお問い合わせがありました。
古民家を購入して手を入れて(リフォーム等)、暫くは別荘、週末住宅のように使いつつ、ゆくゆくは移住したい、
そのようなお考えの方が以前から多く、よくお問い合わせを頂きます。
相見積もりのお問い合わせをいただいた方もそのような感じで
古民家は空き家バンクで見つけ購入されたそうです
(空き家バンクで古民家を購入されて当方にお声が掛った案件はこれで3件目になります)
古民家を購入される方がまず気にされるのは
古民家の状態はどうなのか(白蟻にやられてないかとか、土台など腐って無いか等)
どのくらいの費用でリフォームできるのか
でしょう。
検索ではよく
「古民家 リフォーム 費用 相場」
「古民家 リノベーション 費用 ブログ」
「リフォーム費用 古民家」
といったキーワードが多くみられます。
ですので、勢い、幾らでリフォーム出来ますか?
みたいなお問い合わせになりがちなのですが(お客様だけでなく不動産屋さんとかも)
工事の内容が定かでないものには見積もりは出来ませんし
工事の見積もりをするためには事前に古民家なら劣化状況をある程度把握して
その上で計画がなされてないといけませんし
なによりも私の仕事は設計事務所ですので
古民家調査やリフォーム改修プランを計画することが仕事になります!
と、ご説明をして
リフォームの見積もりではなく、計画料の見積もりを速攻でご提示し
相見積もりの建築相談は終了いたしました
まぁ、こんな対応をしてしまったので
まず私にはご依頼は絶対来ないと思っておりました。
しかも、お客様は私以外にも数社同時にお問い合わせされてましたので、尚更です。
内心、今回の建築相談もサービス業務だわ~ と思いつつ
それでも古民家をリフォームしたいという人に、何かしら大雑把でもアドバイスが出来れば
それが私のささやかな社会貢献 という体なのでそれはそれでいいのです。
はい。
ただこのお問い合わせ下さったお客様はとても誠実な相見積もりを依頼されていました
事前に他社にもお問い合わせしていること
他社と比較検討してお返事すると伝えてくれてましたし、
そこは逆に明確で好感が持てたところです
あと後日、不意に海野宿の当事務所へ奥様と一緒にご挨拶に来られたりもして
それがまたご夫妻のご様子(相手からしますと私の普段の様子?)を感じる事ができて良かったです
そうこうしてお問い合わせ頂いてから2ヶ月あまり経ったところで
計画業務の依頼を頂くことになりまして
久しぶりの新規古民家案件となりました
そのような訳で、
本格的に寒くなる前に、古民家の測量だけはやっておきたいので10月頃より測量開始
とはいえ、今はスタッフもおらず、私一人で取りあえず測量しなければなりません
もちろん夫に手伝ってもらう事も出来るのですが、夫は現場が慌ただしいので
一先ず、一人で頑張ります
小屋裏
構造材の感じからしてもしかすると明治期かもしれません。昭和の民家ではなさそうです。
ただ、昭和時代の改造は結構されておりましたね。
一応、アスベスト調査者の資格もありますので、
アスベスト含有建材の事前調査もついでにやっておこうと思ってます。