今年の2月から薪ボイラーを導入いた我が家でございますが
燃料の薪はどうしているのかと言いますと
取りあえず、2008年に解体した付属屋の廃材を薪にしています。
解体してから7年近くもの間、野ざらしのまま、こんな山積みになった廃材が屋敷内に沢山あるのです
そして処分するにも立地的に大変で
もう、どうにもこうにも困っておりました。
というのは
この我が家のある海野宿の屋敷割は短冊型でありまして
我が家だけが袋小路になっております
↓
明治7年当時 本海野村耕地墨引図面 (海野宿資料館蔵)
黄緑色のところが、我が家です。
屋敷内のものを運び出すためには、主屋の建物の中を通り抜けて(だから通り土間は絶対必要なのだ)
街道まで引き摺り出さないといけないのです
何を運ぶにも、50mくらい手に持って行ったり来たり
とにかく大変な敷地なのです。
(運動不足の私にはいい運動かもしれないけど)
資金があれば、業者さんにお願いして人海戦術で運び出すところですが
処分費は割高になってしまいます。
という事で、
人生はまだ長い!(なんて言ってると歳とっちゃうんですけどね)
ぼちぼちやろう、と
しばらく屋敷内に放置しておりました。
しかしっ 今年から薪ボイラー登場のお陰で
この廃材は薪として活用される事になったのでした☆ ヤッター!
(宅内で処理できるというのは有難い~!)
で、
この廃材を、旦那さんに丸のこで適当にカットしてもらうのですが
時々、松や杉以外の、堅木っぽいのが出て来るんです。
じゃじゃーん!
この木、何の木? 気になる木~♪
丸のこの感触だと、めっちゃ堅い!って言うんですね。
7年間も野ざらしにしていたのに、まだ木の芯はしっかりしているし!!!
おぉー すごい!
取りあえず、計量してみる事に。
重いし、堅いし、
んー
あまり見た事のない年輪。
旦那さんと二人で、何だろうと考えてた時に、ふと、思い出したのです!
もしや、
モロンボじゃない?
モロンボ。
さてこの木、何の木、
知っている方、どれくらいいらっしゃるでしょうか。
私たちは、海野宿の主屋を修理工事するまで知りませんでした。
この辺では、この木はよく土台に使われていたそうです。
かなりボロボロになってしまってますが
(もともとボロボロなところへ、更に7年間も野ざらしにしてましたしね)
形状から土台に使われていた事は分かります。
これがモロンボか。
主屋を修理していた2005年頃は、私は1歳息子の育児で殆ど現場を見れず
旦那さんから工事の報告を聞いているだけだったので
これが噂(?)のモロンボ!という感じでした。
で、色々調べたところ、
まず、手元にある建築用木材図鑑の類には載っておらず
ネットで調べまくって
とりあえず、
モロンボというのは、長野(上田・佐久)と和歌山(海草)地域の方言だという事も分かりました。
で、その
モロンボとは?!
ネズと呼ばれる木でした!
地元の人に聞いてみると、ある程度の年配の方は、モロンボをご存知のようでしたね。
針葉樹の中で一番、気幹比重が重いのだとか。そして堅い。
これを土台にって
ホント適材適所で、昔の人って凄いなって思いました。
実際に、こうやって木材に触れてみて
(サンプルを眺めているだけじゃだめ)
切ったり、臭いをかいでみたり、手に持ったり、風化の具合を経験したり、燃やしてみたり、腐らせてみたり、
色々観察しながらいじり回す事で、学ぶ事多いです!
たかが 薪くべ、じゃない~!
これは面白い貴重な経験です。
これを自宅で経験できちゃうんだから、有難い~~~!!!
さて、この木、何の木シリーズ まだまだ続きます