さいふうさいブログ

けんちくのこと、日々のこと、いろんなこと。長野県の建築設計事務所 栖風采プランニングのブログです。

事務所開設当初に携わった家々がそろそろメンテナンス時期

2019年05月26日 | ◆建築に思うこと

ワタクシ、栖風采プランニング(建築士事務所)を開設して、かれこれ18年目になります

開設当初に携わった家が、そろそろ何かしらメンテナンスの必要となる時期を迎えております

 例えば、我が家。

今、暮らしている昭和の家をリフォームしたのが【2004年】でしたから

今年でリフォーム後、15年目になります。

  

2~3年前程から、床暖房用の灯油ボイラーが壊れたり、お風呂やキッチンの蛇口が壊れり、取手が取れたり、注水システムが壊れたり。

そうだ昨年の暮れ頃には洗濯機も壊れました。(←これは家電だから家とは関係ないですけどね 笑)

我が家のメンテナンス 2016年総集編


 
 
 

 そして先日投稿した熱源機交換工事したS宅

【2003年】に竣工した新築物件(二世帯住宅)で、今年で築16年目ですし。

 

 更に②のS宅の工事をやりに長野市へ行ってる最中に、

なんと【2010年】に竣工した長野市土蔵再生(再生後9年目)のM宅さんから電話があり

羽アリが出た!との連絡が

写真を見せてもらうと、それは白アリの羽蟻でした

  

ちょうど長野市でS宅の工事中だったので、すぐに状況を確認しに向かったうちの旦那さん。(ホント旦那さん大忙しなの

S宅の工事に同行していた床暖房の業者さんが、実はホウ酸防蟻の出来る業者さんだったので一緒にM宅を見てもらいました。

取りあえず、羽蟻の発生した場所は未改修部分のところだったようですが、

9年前に土蔵再生改修した部分に白アリが入り込んでは困りますので、

ホウ酸防蟻の見積もりを出してもらうことに。

  
 
 更に更に先週には、

【2005年】竣工した新築物件(築14年目)のU宅さんからお電話が!

障子紙(ワーロン)が痛んできたので14年越しに貼り替えようと思ったら、障子窓が外れない、とのお電話。

その障子は吹き抜け部分の障子戸だったので、外れにくくしてあった記憶がよみがえる。

いや、外れにくくというより、コールドドラフトを感じにくくするためにしてあったのですが、多分、そのせいかと思い、当時の現場工事写真を確認する。

何とか外せたと連絡がその後あり、取りあえずホッとしました。

 

 更に更に更に数日前の事ですが、

20年前程にやった古民家再生&民宿(新築)のS宅さんからこんなメッセージが

  

ん?ん?ん?

またテレビに出たのかしら?!

   

ちょっとググってみましたら、この番組かも!

 

おーっ!

多分、この事だよね!

のうぎょうみんしゅく 一風 とある~

今までも何度かテレビに出ていて

さいふうさいブログでもこんな記事を書いた事がありました

今度は全国放送に出た!

 

それはともかくとして、

20年の結果の確認をしにおいて、とのメッセージに焦る

そしてこれからのアドバイスか・・・

家づくりに終わりはないなぁ

人生と同じですね~

   

それだけではありません。

 

 確か今年の2月頃には、ジャズ喫茶のSさん(土蔵再生22年目?)からも連絡があり

終活を考えるにあたり、所謂、終の住み家、栖(すみか)の、プランを考えたいとのお話も

 

新築であろうが民家再生であろうが、竣工後、十数年後のメンテナンス時期を通り越して、

20年近く経つと、そろそろ次のライフステージへ、という感じでしょうか。

  
正直ビビる
  
 
どの物件も

その当時、それが一番いいと思ってやってきた設計ではありますが

ある程度の年数が経ち、

こうやって何かしら連絡が来るようになると、

自分の設計した家の責任?というか、それで良かったのか、を問われる時がいよいよ来た!という感じです

  
  
そもそも、設計者って、設計しっぱなしで、その後、その家がどういうメンテナンスを必要としているか、知らないで過ごしている人も多いはず。

メンテ関係は施工した業者さんとか器具類ならメーカーさんとかメンテナンスをするので、設計者まで直接電話が来る事はあまりない。

 
 
でもうちは、設計と施工と、それぞれ別屋号で私と旦那とでやってるので

メンテナンス関係については、旦那さんのところに連絡がきますから、

私は実はその横で内心ドキドキしています

  
しかし、こうやって連絡を頂ける事だけで嬉しいもので
 
本当は、カレンダーを送るだけじゃなく、顔を出したい
  
  
 
でも本当に本当に、今は全く余裕が無いー
  
誰かも言ってましたが、子どもが中学生の時が何かと一番忙しいとか
 
中学生、もうお留守番だって出来るし、そんなに手が掛る訳じゃないのに、
 
保育園の頃の方が、案外しっかり子供を預かってくれて安定して仕事が出来たような、、、
 
小学生の頃は保育園の頃より、手は掛らなくなった割に行事が増えて時間がなくなったけど、放課後の児童クラブのお陰でまだ仕事の時間はそれでも多少は安定していた、、、
 
中学生は、部活動や課外活動などで、活動行動範囲が広くなって、放課後だけじゃなく平日から土日まで送迎が増える・・・
 
小学生の時の方が大変なはずなのに?と思ってたら、周りの人に聞くと
 
いや、中学生の時が特に送迎は一番大変だよ、と。
 
え?!!! そーなの?!!!
 
んー
 
  
  
という事で、
 
来年は息子はきっと高校生になってると思うので
 
今よりはもう少し余裕が出ると思いたい!(←未知数ですが
 
ですので
 
あともう少しすれば(←そう言い続けて何年になるのだ?)
 
皆様のところへもっと顔を出せるようになると思いますので
 
それまで何卒、、、待っていて下さいませ
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令和最初の工事~16年前のエナーテック・ウェルエコの撤去~

2019年05月22日 | 現場23~長野市S宅 熱源機交換工事

小満の候

庭先ではアヤメが咲き

燕達が飛び交い、

新緑が美しい季節になりました

  

我が家の白いアヤメ。

  

白いアヤメの中に、一株だけ、こんなツートーンなアヤメ発見!

自然交配???

珍しい~

  

庭先のジャーマンアイリスは主屋の五月飾りに生けました

 

空を見上げれば、燕達が大忙しで飛び回ってます 

燕の飛び交うスピードが速すぎて

シャッターを切るタイミングが難しい

 

 

さて、

元号が平成から令和になり20日程が過ぎ、書類に令和1年或いはR1と書く機会がちらほら

R1・・・

思わずヨーグルトのR1が頭をよぎったりして

まだ新元号に慣れませんです

 

そんな令和になり、ゴールデンウィークが終わってホッとしている間もなく、

今から凡そ16年前に関わったS宅設備の老朽化に伴う工事を

令和元年最初の仕事としてやることになりました。

  

S宅の老朽化した設備というのは、

知る人ぞ知る、エナーテック社(2015年に倒産)のウェルエコ(電気温水蓄熱器)です。

2010年12月のエナーテック・ウェルエコのカタログ

  

ウェルエコ(電気温水蓄熱器)のタンクの溶接部分からの漏水が今年の3月頃に発覚。

 

通電制御型夜間蓄熱式機器割引を最大限に利用するために出来たようなこのタンク

容量がとにかく大きく、S宅では2700ℓタイプのタンクを入れてありました。

*中部電力においては、2015年(平成27年)3月31日をもって、通電制御型夜間蓄熱式機器割引(マイコン型蓄熱機器割引・5時間通電機器割引)の新規加入の受付けを終了しています。

 

2003年12月当時

 

 

このウェルエコのタンク、、、

いわば原子力発電の恩恵を最大限利用しようというものだっただけに

通電制御型夜間蓄熱式機器割引がヤバいくらい適用されたため

お客様にとっては割引制度が続く限りは使い続けたい代物だったと思いますが、

タンクの溶接部分の漏水となれば、流石に補修してもまたいずれ、、、となるのが予想されましたので

惜しまれながら今回、撤去することに。

給湯と床暖房の熱源機を、ウェルエコ(電気温水蓄熱器)からヒートポンプ式熱源機に総入替えすることになりました。

方針が決まれば、3月頃からタンクから漏水し続けているので、とにかく急いで工事をしないといけません

 

そうは言いましても、設備屋さんにちょっと熱源機交換をお願い!というレベルではない。。。

タンクの水抜きだけで3~4時間掛るというからさぁ大変。。。(←なのでうちの旦那さんは朝6時頃から現場で水抜き

しかも、2700ℓ貯められる大きな鉄のタンク(2130×2122×860 697㎏)

それを撤去処分するにも容易じゃない。

  

更に新しく交換する熱源機も、S宅は2世帯住宅なので給湯用機器2台と床暖房用機器2台必要。。。

また、工事するためには給湯と暖房、電気などを一旦止めないといけませんから、短期間で一気に交換しないといけない。

そうでいながら、タンク撤去工事、電気工事、設備工事、床暖房工事、4業種が絡む

総合的な建築工事としてやらなければならない工事で、

各業種の皆さんが同日に施工出来る日程を調整しないといけなく、

(特に電気工事店さんがめっちゃお忙しい

5月GW明け早々に何とか工事をする段取りがついた次第でした

 

そんな令和最初の工事をやることになったS宅

実は16年前に、建築士ではない人が企画した間取りを、栖風采で法規チェックして確認申請を提出し、現場監理を請け負った案件でした。
(今はこういう仕事は請けておりません)

  
なので、私は図面と書類上だけで、お施主さんとは面識はありません。

でもうちの旦那さんは現場監理を行いましたからお施主さんと面識はあります

  

うちの旦那さんが現場監理しながら、建築士ではないコーディネーターだか何だか訳の分からないお施主さんの知人(企画屋)と、工務店とやりとりして家が建ったのですが・・・

16年後の今となっては、

そのコーディネートの人の所在は不明、

工務店も倒産してありません。。。

 

新築してたった16年しか経ってないのに、こんな状況

  

S宅に関わった主な人達が殆ど連絡がつかなくなっている中で、

辛うじて私共は生きていた、みたいな感じ

うちの旦那さんの携帯電話なんて、20年以上も前からずーっと同じ番号!

昔の電話番号をご存知の方なら、今でもそのまま連絡が取れる状況

私達が引退するまでの間は、何とかこのまま、連絡のつく状態でいたいものですね

 

 

 
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