さいふうさいブログ

けんちくのこと、日々のこと、いろんなこと。長野県の建築設計事務所 栖風采プランニングのブログです。

薪ストーブ炉台の仕上げ候補

2013年05月16日 | 現場7~上田市 蚕室造り民家の改修

今年の春頃から工事着手を目標に進めておりました

上田の古民家改修工事ですけれども、

もう春どころか、

立夏も過ぎまして

焦りながら

図面の最終チェックや訂正、修正の繰り返し日々。

ううーー

終わらない!(超焦)

  

P1280845

図面をいくら描いても、

お施主さんに対して

一つ一つご説明し、

確認し、

承諾を得る、

というプロセスを経ないと

次へ進まないものです。

  

計画段階からずっと保留・先送りにしていた様々な課題を

今、ここで決めていかなくてはなりません。

   

大凡、一通り図面を描き上げたところで

詳しく設計の内容を説明するために

GW中

お施主さんと何度か打ち合わせをさせてもらいました。

     

ずーっと、お施主さんと共に悩み続けてきた

「茶の間」の空間をどうするか。

  

薪ストーブの設置位置

空間のイメージ

照明器具

などなど、

なんとか承諾を得ることができました

(ホッ )

 

と思いきや

薪ストーブの炉台の仕上げに

イメージの相違がありましたので

いっそいで

別の候補をチョイスして

サンプルを取り寄せてみました。

P1290265

上から2番目あたりが、

先日、お施主さんから 

こんな感じがいい、

と仰ってたもの(石の文鎮)に似ているかな。 

いいかもしれない。

 

上から3番目の玄昌石も良さそう。

  

今回の古民家改修計画では

木部は敢えて古色を施さないことになりましたので

白木のフローリングの上に置いて

色目を確認。

 

P1290271

 

P1290274

 

どうだろうか。

お施主さんに意見を聞いてみなくては

   

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井戸用ポンプの修理

2012年07月21日 | 現場7~上田市 蚕室造り民家の改修

昨日、上田市にあります蚕室造り民家の

改修計画の打ち合わせに行ってきたのですが、

ちょうど数日前から

井戸用のポンプの調子が悪くなり

水が使えなくなったそうで、

早急に なんとかしたい

お施主さんのお母様からお願いをされまして

生活に支障をきたす大事な水ですから

すぐに

設備屋さんに連絡を入れまして

修理をしてもらいました

P1220671

こちらが井戸。

P1220669

井戸の中。

P1220661

屋内の土間下に設けられているポンプ。

凍結防止のために

土間下に設置されています。

こちらのポンプは20年くらい使用されているそうで

パッキンが消耗し、

そこから漏水し、

蛇口を閉めてもポンプが作動し続けたため

ポンプの電源を落とし、

再度、電源を入れても水が出なくなったとの事。

 

電源を落としたため、井戸水が落水し

ポンプだけでは水を汲み上げることが出来なくなっていたのです。

呼び水を入れるための口があるのですが、

そこも錆びついて開かない状況。

P1220662

 

そこで、呼び水の口の交換部品と

パッキンの替えを持ってきてもらいまして

修理をしてもらいました。

  

P1220677

上が交換用のパッキン。

下が消耗したパッキン。

  

P1220678

修理の様子。

 

P1220681

修理完了。

 

無事、水が出るようになりました☆

あー 良かった良かった。

  

 

こうした修理も含め、

なんていうんでしょうか。

町のかかりつけ医のような存在としての設計者?

でありたいな

私達はずっと思っておりまして

だんだんと

よろずや化?してきたというわけです。

(特にうちの旦那さんですが

 

今日は土曜日でしたので

うちの7歳息子を連れて

またもや子連れ建築士状態 

P1220673

あぁっ

松代焼の鉢に

トノサマカエル~☆

お施主さんのお母様によれば

この鉢に住み着いている主だそうです☆

 

さてさて

肝心の改修計画の実施設計がまだまだ終わらず・・・

といいますか

まだ民家の実測調査も終わっておらず、

あーーー

頑張らねば ねば

 

 

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庄助下駄

2012年07月21日 | 現場7~上田市 蚕室造り民家の改修

昨日は蚕室造りの民家の改修の打ち合わせに行って参りました

 

玄関の沓脱石に

おぉっ! 

とても可愛らしい下駄がありました

P1220674

 

お施主さんのお母様に聞くところ

40年程前のものだそうで

お孫さんのために出してきたそうなのです。

 

あぁっ 可愛い~ 素敵☆

(こういうのに弱い私)

 

下駄の裏に製造元の情報が無いかと

ちょっと拝見させてもらいましら

  商標意匠登録

  庄助下駄本舗

  会津若松市大工町

  電九三二

とありました!

(電話番号が3ケタ!)

 

さらにネットで調べてみると

庄助下駄

台が半円で1足合わせると円になる丸型の下駄があることを知りました。

 

ほほぅ

 

更に調べてみると、

「庄助」は、福島県の民謡「会津磐梯山」に

謳われている「小原庄助」からきているそうで、

小原庄助さんは「朝寝朝酒朝湯が大好きで~」

と謳われている通りお風呂好き。

昔の五右衛門風呂の木製の底板をヒントに、

会津若松の「てんふりや」さんというお店のご主人が昭和30年に庄助下駄を創作されたそうです。

(日本はきもの博物館・日本郷土玩具博物館 「はきもの」と「玩具」のメルマガ No.069より)

 

なるほど~です!

 

P1220680 

 

ですから、

お施主さん宅にあったこの下駄は

昭和30年以降に作られた正真正銘の庄助下駄ということになります☆

てんふりやさんと、庄助下駄本舗 は

同じお店なのかしら???

気になります~

 

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3Dパース~古民家~

2012年06月19日 | 現場7~上田市 蚕室造り民家の改修

上田市で蚕室造りの民家の改修計画をしています。

只今、基本設計中なのですが、

いよいよ計画も具体的になって参りまして

お施主さんの一番の楽しみである薪ストーブの

設置位置の検討をしています。

 

どうしても平面や断面図だけでは

空間的な把握がしにくいので

今回は3Dパースを所員さんに描いてもらうことにしました。

P1220151

  

まだ製作途中のパースですが、

なかなかリアルです。

P1220153

梁の感じもバッチリ

(まだ途中なのに)

 

お施主さんのご要望通りに薪ストーブを設置するためには

検討しなければならないことがいろいろありまして

  

 近くに2間半もある大きな神棚があったり

 大黒柱が近くにあったり

 梁がとんでいたり、

 壁がずれていたり

 棟が近すぎたり、

 あとは、

 遮熱壁は造らないでほしい

 など

  

こうした様々な検討要素(条件)の中で、

どう薪ストーブを防火上の配慮をしながら

納めるかをきちんと検討しなければなりません。

(薪ストーブが原因で火事になった古民家の話もありますので)

  

こっちがよくても、

あっちがダメだー

みたいな繰り返し。。。

 

その上で、お施主さんに

出来ること、出来ないこと、

納まりの善し悪し、

使い勝手などを説明しなければなりません。

 

それを図面で説明するためには

平面図、断面図、展開図、梁伏図、

など何枚もの図面が必要になりますが、

 

その図面をもって説明されても

お施主さんが立体的にイメージすることは

なかなか難しいことと思いますので

この度はパースを用意することにしたのです。

  

新築のシンプルな家のパースと違って

うねり曲がった梁が飛び交う空間を

パースで表現するのは結構大変なのですが

ここまでPCで描けるとわかると

このソフトを私も覚えたいな~と思ったりもします。

(その前に、別のソフトをまず覚えろって怒られそうですが・・・)

 

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再び古民家の測量☆

2010年12月17日 | 現場7~上田市 蚕室造り民家の改修

P_1130161

気が付けば、今年もあと半月?!

カレンダーとにらめっこしながら、

どうしても年内に

測量だけはやらねばっ

と、慌てて

今日は上田の蚕室造りの民家の測量に

出掛けました

  

先日、体調を崩していた私ですが、

そのワタシのわるーい風邪菌が、、、

きっと所員nanaさんに移ってしまったのでしょう。

nanaさん、具合が悪くなってしまい

(朝から病院で点滴をうっていたそうで・・・)

測量へ来ることが出来ませんでした。

(ごめんよ~ nanaちゃん。。。)

  

ということで、

本日は主人と2人で測量へ行って参りました。

前回の測量の続きで、

今日は座敷廻りから測りました。

   

P1130169

こういうのに弱い私です。

床脇の天袋の襖戸。

銅製の千鳥の引手がとっても可愛い

P1130170

襖絵の中で飛んでいるみたいで

こういう日本的な遊び心が大好きです。

そして、違棚。

P1130184

よーく見ると

違棚の壁際のところに

筆返しの曲線に沿って

雑巾摺というんでしょうか

付いています

初めて見ましたー

固い欅の木で、こういう造作をするのは

凄いことだと思うのです。

座敷廻りは、本当に

工芸品の集まりだと思います。

P1130201

本日は、なんだか引手の写真ばかり

撮ってしまいました

  

古民家の座敷については、

現代の生活に必要がないということで

平気で壊してしまうような

古民家再生も見かけますが、

(大概、そういう再生をする人は

歴史的な視点を持ち合わせていない

建築家に多いような感じがします)

私には、座敷を壊すような提案は

なかなか出来ないこともあり、

設計の案件を失うことも過去にはありました。。。

  

日本の文化って、

ちょっと敷居が高い感じはしますが、

一度、興味を持ちだすと、

ものすごーく深くて

そうそう容易く習得できるものではなく、

故に、

長く楽しめて探求できるものだと思うのです。

 

私自身、古民家に関しては

大学時代を含めると、

かれこれ20年近く関わり続けていて、

未だに掘り下げている状況で、、、

まだまだ知りたいこといっぱいです。

飽きないのです☆

  

流行り廃りの無い建築を目指す上で、

自分自身に流行り廃りがあったんでは

元も子もないと思うのですが、

私に関しては、まーだまーだ

古民家 深いです

  

さてーーー

今日の測量で

やっと、やーっと

平面の測量が終わりました。

とにかく、本当に大きい民家なのです。

お施主さんが言っていましたが、

民家というよりもこの建物は

「工場」。

そう、蚕室という工場。

生産のための建物でもあるのです。

 

さて、これでやっと

現状平面図を書いてもらえます。

(nanaちゃん お願いしますね☆)

  

で、私は、お正月に一杯

やりながら?!

プランを考えます!

(今日は有難うございました!!!)  

え?なんのことって?

内緒です

  

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蚕室造り民家の測量

2010年11月22日 | 現場7~上田市 蚕室造り民家の改修

P1120719

先週末には、

今度は上田市にあります蚕室造りの古民家の

測量に行ってきました

(ここのところ古民家の測量が続いています

  

さて、こちらの蚕室造りの古民家は

明治初期の建物で、

間口12間×奥行4.5間の総2階建(本建)部分に

更に増築がなされ、

全長間口14間もある

とても大きな蚕室造りの古民家です。

  

こちらのお客様からは

今から約2年半程前にお問合せを頂きましたが、

途中、お客様の事情により

1年程、間を置きまして、

今年から改修計画を再開することになりました。

  

2年前に一度、軽く測量をしてありましたので、

下図を持って再度測量へ行ったのですが、

なにしろ間口14間もある古民家ですので、

そう簡単には終わりません

  

一応、どこまで測量するかの目標を定めて、

測量に挑んだのですが、

そう甘くはありませんでした

  

「測っても測っても終わりませーん」

(nanaさん)

「民家2件分はあるからなー」

(主人)

「今の住宅だったら3件分はあるよねー」

(私)

  

・・・

  

この建物を全部、測量し終えるのは

いつになるのだろう

ちょっと途方に暮れつつも

  

以前にも書きましたが、

設計に必要な現状図面としてのみならず、

記録用としての図面が描けるだけの

測量をします。

  

と言いますのも、

私共にしてみますと

携わった古民家はどれも 文化財 なのです。

(国や県、市などから文化財指定されているか否かではなくて!)

設計の業務を終えた後も、

古民家の測量資料は貴重な資料となります。

ので、

詳細に測量をするように心がけています。

が、

そればかりに執着していると

設計業務が進みませんので、

設計の進行に合わせて何回かに分けて

測量をするようにしています

 

P1120767

2階には蚕棚がまだ残っていました。

  

さて、今回の測量では

目標としていたところまで

測量を終えることが出来ませんでした。。。

ので、

また近々、測量へ行こうと思います

  

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