さいふうさいブログ

けんちくのこと、日々のこと、いろんなこと。長野県の建築設計事務所 栖風采プランニングのブログです。

保育園の参観日~新園舎ほぼ完成~

2011年03月19日 | ◆建築に思うこと

昨日、うちの6歳息子の通う海野保育園の

参観日がありまして、

祖母も連れて行ってきました。

  

昨年の秋頃から新しい園舎の建設が始まって

ようやく今週より新しい園舎が使えるようになり、

昨日は参観日に兼ねて

新園舎のお披露目となりました。

   

8角形の遊戯室でリズム運動です

P1140350

 

P1140352

うちの6歳息子もカモシカのように

飛び駆け抜けます。

これくらい思いっきり走るので

先生方が何人も滑って転んでしました

  

P1140348

さくら・さくらんぼのリズム体操は

なかなか良いです

お陰で息子の体がとても軟らかくなりました。

  

さくら・さくらんぼ保育を実践している保育園の建物には

このような8角形の遊戯室が設けられているところが多いようです。

それもこれも、この駆け回るリズム体操のためですね。

 

中庭から見た外観です。

P1140326

 

P1140323

  

  

海野宿へ繋がる通りから見た外観↓

P1140031

  

通りから園舎をいつも見ていて思うこと。

この園舎を設計した方に

申し上げたいことがあります。

せめて、

地域に馴染む素材と色彩に配慮して

外装の仕上げ材料を選択して欲しかった

です。

 

そうしてあげないと

地域に対して建築主さんの顔が立ちません。

地縁の中で役割を果たす建築主さんに対して

設計者がもっと親身になる必要がある 

と思うのです。

  

なぜなら、町会では既に

このような造形の建物に対して

モノ言う方もいらっしゃるようです。

こういう特殊な地域ですので、

そうした時に建築主さんは

困ることになるのではないかと

思うのです。

  

それでも、

これだけ園舎が立派になりましたし、

これからたくさんの園児達が

ここから巣立っていくことになるでしょう。

  

我が息子も、

来週には卒園を迎えます。

たった1年しか海野保育園には通えませんでしたが

本当にいい保育園でした!

  

私が仕事をどうしてもしなければならないので

何が何でも

保育園に息子を預けたい

と ばかり考えていましたが

  

実際の感覚としては

預かってもらいながら

園に育てて頂いた、と

本当にそう思えるものでした。

 

  

親が子供を育てるのは

当たり前ですけども

地域、学校、いろんな人の手を借りて

人は育つのだな

当たり前なことに

改めて気付きました。

  

あと一週間で卒園。

なんだかあっという間で

こうして子育てが

瞬く間に過ぎ去っていくのだろうと思うと

子供との生活を

一日一日大事にしたいなと

息子の寝顔を見ながら思います。

 

  

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 古民家暮らしへ
にほんブログ村

にほんブログ村 住まいブログ 自然素材住宅へ
にほんブログ村

にほんブログ村 住まいブログ 女性建築士へ
にほんブログ村  

  

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

たそがれ

2010年12月07日 | ◆建築に思うこと

P1130095

 

先週のことです。

6歳息子の通う海野保育園の年長さん達は、

埼玉県にある鴻巣ひかり幼稚園へ

マイクロバスに乗って

年長交流会に出掛けて行きました。

今回で5回目くらいになるでしょうか。

日帰りですので、夕方時分に帰ってきます。   

見慣れた風景や建設中の園舎を

写真に撮ったりしながら、

子供達の帰りを待っておりました。

P1130101

 

私達の暮らす

重要伝統的建造物群保存地区「海野宿」の

街道のすぐ裏手にある保育園。

建設中の園舎を見つめながら

想うこと

  

それは、

  

この地域に、

何故このような 造形 の建物なのかな?

思うのです。

 

前にも書きましたが、

さくら・さくらんぼ保育のために

8角形の遊戯室が設けられていることは

よくわかります。

P1080198

(模型写真)

8角形を取り巻くように繋がっている下屋は

高さが低めに抑えられて

実際、建設中の空間を見ても

良い感じです。 

  

それに対して、

三角形の屋根△△△部分や、

全く庇のない部分等が

私的にはちょっと気になります。

何故、その形なのかしら?

と。

遠くから見ると、

結構 目立つ 感じなのです。

(模型のように 園庭に

植樹されれば、目立たないかも)

  

まだ、建設途中ですので、

どんな感じの建物になるかは

よくわかりませんが、

素朴に

その「形」の意味を

問いたくなります。

  

私は決して

伝統的な造形を期待しているのではありません。

  

施設建築は住宅に比べ

規模も大きく目立ちます。

だからこそ、

地域においては

シンボリックな建物になります。

  

海野宿の街道とその周辺には

「歴史かおるまち海野宿景観形成住民協定」による

協定区域が 一応 定められています。

また海野宿に訪れる観光客は

裏の方まで足をのばす方もいます。

  

保育園の園舎の建設地は

協定区域を道路を境に外れているので、

住民協定は関係が無い、

ということになるかもしれませんが、

そこは、設計者の良心といいますか、

こと造形に関しては

空間と構造との関連によるものなので

設計者(建築家)の領域。

建築主(施主)が造形に対して

突っ込んだ意見を出すことは

そうはありません。

設計者にゆだねられている領域であるが故に

もう少しだけ

配慮があっても良いのでは?

と思ったのです。

  

なんて

私など、えらそーなことを

言える立場では全くありませんが

(スミマセン

素朴に想うまでです

  

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 古民家暮らしへ
にほんブログ村

にほんブログ村 住まいブログ 自然素材住宅へ
にほんブログ村

にほんブログ村 住まいブログ 女性建築士へ
にほんブログ村

  

 

 

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

しょうぼうじどうしゃ じぷた

2010年03月24日 | ◆建築に思うこと

「しょうぼうじどうしゃ じぶた」

という絵本があります。

息子が2歳くらいの時に

よく読んであげた絵本で、

1963年初版から今でも愛されている絵本です。

P1070443

  

この絵本のお話は、

小さな消防車の じぷた が、

他の大きな消防車の活躍に比べ、

小さいと馬鹿にされていたのが、

隣村で山火事が起きて、

道が狭い等の理由で大きい消防車が出動出来ず、

小さい消防車の じぷた が出動、大活躍し、

一躍人気者になる

というお話です。

 

今日は、なぜ、

この絵本の話をしたかと言いますと、

  

下山先生のブログ

~建築をめぐる話・・・つくることの原点を考える~

(お気に入りのブログのところにもリンクを貼ってあります)

本末転倒の論理・・・・「複雑系」のモデル化を誤ると

という記事の中で、

建築界における本末転倒な論としての一例に

阪神・淡路震災の後の神戸の復興について

書かれておられまして、

  

それを読んだ瞬間に、

絵本「しょうぼうじどうしゃ じぷた」のことを

思い出したのです。

  

記事一部抜粋 ↓↓↓

阪神・淡路震災のとき、神戸の市街の道幅が狭く、消防自動車が火災現場に近づけなかったため火災が大きくなった、という報道をよく聞いたものです。
私はそのとき、それはおかしい、道幅が狭いのが分っていたのなら、なぜ小型の消防車を常備しておかなかったのか、と思ったものです。火災が大きくなったのは、単に道幅が狭かったからだけではないはずです。
   だからと言って、神戸では「復興」にあたり道幅が広げられ、建物は高層化され、
   「道」をはさんで繁く見られた近隣のお付き合いはできなくなってしまいました。
農村地域では、狭い道幅のところに対応するため、小型の消防車を常備するのがあたりまえ。その上、水道が普及する以前につくられた防火用水槽(地下)が、今でも現役です。

  

いつも頭のどこかで 

何かがおかしい、、、

感じざるを得ない建築を取り巻く様々な状況の中で、

  

とてもシンプルなことに気が付かないでいることに

(自分も含めてですが)

いつも、下山先生のブログを読みながら

ブログのタイトル通り 

『つくることの原点』 を考えさせられます。

  

絵本のストーリーとは

少しずれた見解かもしれませんが、

私にとっては

下山先生の記事と 絵本のお話が

頭の中で勝手に有機的に繋がったのでした。

  

(k.m)

 

にほんブログ村 住まいブログ 女性建築士へ
にほんブログ村

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 古民家暮らしへ
にほんブログ村

にほんブログ村 住まいブログ 自然素材住宅へ
にほんブログ村

  

  

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

トイレのおはなし

2009年05月31日 | ◆建築に思うこと

先日、また展示会に行ってきました。

(株)小泉中部さんの”こいずみ春のグランドフェアー”

です。

会場は ビッグハット で、

ビッグハットへはまだ行ったことが無かったし、

一度行ってみたかったこともあって、

私達家族と所員の4人皆で行ってきました。

   

小泉さんの展示会には初めて行ったのですが、

すごーい サービスが良くて、楽しかったです。

沖縄のソーキそばや和牛ステーキ、焼きそば、

などなど無料サービスなんです 

その他 いろんな景品も頂いたし、オークションなども

あってなかなかすごい展示会でした。

    

それはともかくとして、

今回は、実は、特売品のトイレが欲しくて

行きました。

未完成である古民家の主屋で

とりあえず仮事務所を構えていますが、

まだ水周りが出来ていません 

所員もトイレがなくて辛そうだし、

今年こそはっ 水周りぐらい、、、作らねば~

と、

この展示会を機会に、

便器を買っちゃえ~

となりまして、

INAXのサティスを買ってきました☆

   

今年の4月からモデルチェンジをしたサティスですが、

低流動圧対応ブースターが備わっていることと、

そのブースターがこの4月からの新商品では、

便器の機能部分に内蔵されたところが魅力でした。

それから、更に嬉しいことに、

便座部分の内側に継目がないんですー!

   

トイレのお掃除って、なかなか大変ですけれど、

男性が使用して汚れやすい部分と、

女性が使用して汚れやすい部分が、

それぞれありますね。

座って使用すると汚れやすいのが、

便座の裏側です。

  

便座を上げて使用する男性のことを考えると、

便座の裏の汚れは非常に気になります。

(男性はあまり気にしてないのかもしれませんが)

   

うちの主人は洋便器では立って使いません。

なぜかというと、やはり汚すから気を遣ってのこと

らしいのですけど、

お陰で私は今まで便座の裏のことまで

あまり気にせずに済んでいたのですが、

   

息子の保育園から、

男の子には立っておしっこができるように

家庭で教えてあげるよう、言われてまして、

うちの洋便器で立ってさせるようにしてから、

気がついたんです、、、

   

座って使用した直後に、

便座を上げて使用する場合、

便座の裏に跳ね返ったモノが

便座の内側の継ぎ目をつたって

流れてきている。。。

便座を上げなければ、

そのまま、便座裏に跳ね返ったままなんでしょうけれども。。。

なのでっ

その継ぎ目が、結構汚れてるんです 

   

そんなことをちょうど感じていたところでしたので、

INAXのサティスの便座が、

そんな細かいところまで配慮されていることを

会場で説明を受けまして

即、採用決定となりました。

   

次に、リモコン。

追加料金なしで3種類のリモコンの中から選べるのですが、

うちの所員がー

  

所長っ! 英字タイプにしませーん?

  

なんて言うので、

まあ事務所用だし、見た目重視ってことで、

スマートリモコンの英字タイプにすることにしました。 

一応、観光地の海野宿だし、

当事務所へ外国の方も来るかもしれませんしね 

   

(k.m)

にほんブログ村 住まいブログ 女性建築士へ
にほんブログ村

    

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

住宅瑕疵担保履行法

2009年03月10日 | ◆建築に思うこと

P1010790

先日、住宅瑕疵担保履行法に関する
講習会に行ってきました。

この法律が施行されるにあたり注意が必要だなと、
感じた点は保障される瑕疵の範囲についてです
一般の方から考えれば、住宅に発生した
瑕疵すべてについて保障してくれる
と思われてしまいそうですが、実際に保障されるのは、
構造的な部分と、漏水に関する部分、
であり、法律の名前からイメージされる範囲より
狭いようです。

このあたりの認識のずれが実務では多く発生して
いきそうなので詳しい説明が重要になりそうです。

この法律の履行義務は、実際に工事を行う施工業者さん、
または売主である宅建業者さんですが、仕様規定等設計
の打ち合わせの段階から考慮しなければならない部分が
あるので法律の内容の把握、実際の現場の状況を見てい
きたいと思います。

(k.f)

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする