夏休みに入ったせいか、法事にお参りされる方の人数が増えました。
今日の一周忌法要には30名。
明日の個別の新盆法要には37名。
一件の法事とは思えない人数ですが、それが稀になってしまったのは近年のこと。
以前は、それこそ冠婚葬祭でしか会うことのない親類が、一堂に会することのできる場として、法事が営まれていたという側面が際立っていたように思います。
「身内だけで…」
往生された方を、身近で接してきた家族だけで偲びたい。
その気持ちは分からないわけではありません。
縁遠く、何年も会っていなかった親戚がいては、水入らずに話すこともままならなず、居心地の悪い思いをすることもあるでしょう。
それでも、その人と自分は、往生された方を通してつながっています。
法事という場に呼ばれるご縁がある人すべてが、お浄土に還られた方が残していっくださったご縁でつながっているのです。
自分が亡くした大事な人のご縁を、大切に大切に辿っていく。
大事な人が、どんなつながりの中で生き、死んでいったのかということを見据える。
そこで、自分の知らなかった新たなご縁の華が、開くこともあるかもしれません。
法事は往生された方のためだけにするものではありません。
一生懸命生き切った1人の生涯を見つめ、その上で私たちが真っ直ぐ前に進むために営まれるものでもあるのです。
おかげさまで、最乗寺の本堂・客殿は大人数に対応できるだけの広さがございます。
法事をされる際は、どうぞ多くの方に声をお掛け下さい。
小さいお子様には、お菓子の詰め合わせもお配りしておりますので、合わせてお声がけ下さいませ。
明日は初盆合同法要です。
皆さまのお参りをお待ちいたしております。