先の日曜日、お世話になった方の結婚披露宴に出席してまいりました。
新郎新婦ともにお寺の方で、招待客もほとんどお坊さんで埋め尽くされていました。
もちろん、祝辞を述べられる方々もお坊さん。
「お坊さんの祝辞」というだけで、何か良いことをお話ししてくださると思ってしまうのは、聞く立場にいるお坊さんも一緒です。(笑)
今回、なんとなくですが覚えていたのはこのような一節でした。
誰もが親を選ぶことはできません。
誰もが子を選ぶこともできません。
家族の中で選ぶことができるのは、夫と妻、夫婦だけです。
地球には約70億人の人がいて、単純に男女を35億人ずつに分けるなら、お互いが35億分の1のご縁で巡り合った掛け替えのない相手ということになります。
確かに家族の多くが選ぶことができない人たちの集まりなんだなぁと、しみじみ思いました。
その中で選びあった夫婦であるはずなのに、35億分の1のご縁を実感して尊く思うこともありませんでした。
でも改めて考えれば、生まれも育ちも違う者同士が、毎日「いて当たり前」の日常を過ごしているということが、夫婦としてはとっても尊いことなんじゃないかなと振り返りました。
お食事中にハート型のパンがサーブされ、新郎新婦から仕合わせのお裾分けをいただいた気分になりました。