最終回文庫 ◇◇雑然と積み上げた本の山の中から面白そうなものが出てきた時に、それにまつわる話を書いていきます◇◇

※2011年9月以前の旧サイトで掲載した記事では、画像が表示されない不具合があります。ご容赦ください。

私のコレクション *追悼*赤江瀑(11) 最後の肉筆豆本『幻啼記』(限定20部)

2012年07月05日 | 赤江瀑






ここで何度も登場し、熱烈なファンも多い赤江瀑さんが、先日お亡くなりになりました。

絶筆となった肉筆豆本です。『幻啼記』(未来工房 2011年7月7日刊 限定20部)


このようなセットになっています。




ケースは指物師の作。さすがです。





建石修志氏の鉛筆肉筆画が添えてあります。





標題部分。




本文の冒頭部分。





肉筆の裏は色のついた和紙を貼っているのですが……







裏側を見ると……




本文のつなぎ部分は……


最初から巻紙に書いていただいていれば、このような形にはならなかったでしょうに……


最終ページの裏側を見ると……




これでは雑な製本だと言わざるを得ません。
いきあたりばったりに作った(本冊だけだと良いのですが)としか思えません。


奥付に記載されるべき内容は、別紙になっていますが、「オークション形式で」とすべきところが「ー」になっていなかったのか、手書きで直してあります。





また本書は○番本という限定部数を表示した紙にも「本書は限定弐拾部発行のち第○番」と「のうち」とすべきところ「う」が抜けています。



肉筆限定20部ということで、かなりの高額な頒布金額だったのに、これはいったいどうしちゃったんでしょう。

絶筆となった作品ですが、限定本としてのレベルは、悲しいかな、かなり低いものになっています(T_T)












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