最終回文庫◇◇雑然と積み上げた本の山の中から面白そうなものが出てきた時に、それにまつわる話を書いていきます◇◇

※2011年9月以前の旧サイトで掲載した記事では、画像が表示されないものがあります。ご容赦ください。

私のコレクション 訳者 ラフカヂオ・ヘルン

2012年10月02日 | コレクション





長谷川武次郎が発行した縮緬(ちりめん)本は21種20冊あるそうですが、大正時代後半に息子の西宮與作が発行したラフカディオ・ハーン訳の日本昔話(JAPANESE FAIRY TALE)は縮緬加工していない大判の平紙版で5冊あります。5冊帙入りのセットで販売されたようですが、手元にあるのは、バラで2冊だけです。2冊とも程度は良好です。
タイトルは"THE FOUNTAIN OF YOUTH"(訳語は「不老の泉」「若返りの泉」など)。
所蔵のものは昭和に入ってからの重版本です。

表紙。


挿絵がいくつか入っています。泉の水を飲んだお爺さんが若返った場面。


その話を聞いたお婆さんは泉の水を飲みに行く。
いつまでたっても帰ってこないお婆さんを探しに行くと、泉のほとりにお婆さんの着物の中にいる赤ちゃんを見つける。
若返りの泉の水を飲み過ぎて、赤ちゃんに戻ってしまったという場面。



奥付。ラフカディオ・ハーンは「ラフカヂオ・ヘルン」と表記されています。



裏表紙。


手元にあるもう1冊、"THE GOBLIN SPIDER"は、次の記事で紹介します。
本当の縮緬本は1冊しか持っていません。縮緬本の状態の良いものは、かなり値が張りますからね。
手触りは柔らかくていいのですが、クタクタしているので、どうしても保存が良くありませんし、これを画像にして、わかってもらえるのか……という心配があります。まあ、おいおい紹介していきます。


縮緬本は梅花女子大学のコレクションが有名です。
http://manabiya.baika.ac.jp/el/index.php?course=7

放送大学図書館の貴重書のサイトでは、何冊かの縮緬本の全場面が見られます。
次回紹介する予定の"THE GOBLIN SPIDER"も、全場面見られます。 
http://lib.ouj.ac.jp/gallery/virtual/index.html














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