ヘブンズドア その3

やっと着いた所は、ウチの仕事場のドア・・・そっくり



鍵、鍵、鍵

この本によれば・・・もう、手の中にある・・・


「銀河鉄道の夜」で、車掌さんがやって来て「切符を拝見」
ジョバンニは あせってポケットを探すと・・・ポケットに紙切れが・・・

宮沢賢治も信仰の厚い人だったネ。



中に入ると・・・

あ～、これが神とつながるパイプ
これをひねれば、ほしい物は何でも流れ入る・・・はず・・・
　ほしい物は、ネコの命
　　　　　　　毎日のフード
　　　　　　　いつもキレイにしておきたいトイレの砂
　　　　　　　病院へ連れて行けるだけのお金・・・



キーッ！なんで こんなに固く閉めてあるんだ？
そっか・・・私の心が閉めてるんだ・・・



あれ、あんな所にも、またトビラ



えー！！宇宙とつながってるぅぅぅ。
宇宙の大生命ってヤツかぁ～！

こんな風景、SF映画でみたよなぁ。



あ・・・・・あ・・・・

神様のパイプは開かずじまい
ほしい物は１つも手に入らないまま
現実の世界へ帰って来てしまいました。



かたわらには、虫の息のネコ
それから１時間ほどで、キッドくんは こと切れ
翌日、ユデ太くんは、１８年の現世を旅立ちました。
ほとんど老衰・・・

病気で亡くなる子は、口の周りやお尻が汚れているのに
ユデ太くんはキレイなまま、
老衰って、ホントはステキな終わり方なんでしょうね。

でもでも、明日から触れない、抱けない、お世話が出来ない・・・
わかっていても、淋しいです。