さいとうさん家は 今 ネコ1匹だけ

イラストレーターさいとうまりの 家ネコ日報
高齢猫さん達が他界し なんと 人生で初の 猫1匹

ニノちゃんの話 その2

2011年07月02日 | 日記
自分の仕事が 遅れ気味だったので、更新が遅れちゃいました。
絵を描く仕事で、なおかつ1日1カットってのは・・・難しいですね(言い訳)。

29日の晩から朝にかけて、大騒ぎしながら ノミの薬を付け終わりました。
現在 仕事場ネコ36匹・・・自宅ノラと駐車場ノラまでは さすがに手が回りませんでしたが
自宅ノラの捕まえられる子5匹分は、今夜挑戦します。
なにせノラですから、抱き上げて・・・なんて・・・
警戒していないご飯時に、こっそりつけるつもりです。

けものんさん家の子猫ちゃん、だいぶ良くなったようです。

では、ウチのニノちゃんの話のつづき

 19年前に・・・

まだ オバサンの髪が黒くて長かった頃
当時はネコさん達の出入りは自由、飼い猫も ノラ猫も勝手に出入りしていましたし
ついでに ネコの出入り口から ホイッと子猫を捨てていく人間が 後を絶たず
常に子猫と格闘していました。
たくさん居るから 1匹増えてもイイだろう・・・なんて、ひどい話です。

そんなある日、3匹の子猫を授かってしまいました。
ウチで産まれたのは確かですが、親がだれだったのか?
全然記憶にありません。
ただ 子育てが下手な親だったんでしょう、3匹の子猫はバケネコ状態で発見。
眼球が飛び出す程腫れ上がっていました。

名前が付いていたので、2~3ヶ月の子だったと思います。
座頭の市・ニノ・サン。
白×黒のイッちゃん、黒トラのニノちゃん、茶トラで長毛のサンちゃん。

イッちゃんは 残念ながら育ちませんでしたが
ニノちゃんとサンちゃんは スクスク育ってくれました。
獣医さんでもらう目薬で、サンちゃんは片目が回復
その後、片目の半蔵と 名前が変わりました。

ニノちゃんは・・・目薬で飛び出した眼球の腫れがだんだん引いて・・・
瞼が閉じるようになっても 縮み続け、とうとう小さな肉の塊になってしまいました。
ただ、生まれてから1度も見た事が無い、生まれながらの全盲と同じなので
見えない以外は 普通の子猫と変わりなく 子猫の好奇心 全開!!
遊びを兼ねて、リハビリが始まりました。

まず最初に、鈴の付いた猫じゃらしで
直径50センチの世界からスタート、猫じゃらしを追いかけるのは 難なくクリア。
次は、鈴付きのボール。
追いかけるたびに ニノちゃんの世界は広がりました。
頭の中に 地図が出来ていたんだと思います。

時々許容値を越すと 自分の居場所が解らなくなり「にゃ~にゃ~」と呼びます。
すると大人ネコが近くまで行き シッポバ~ン!と床を叩きます。
見習って 私達も、抱き上げて連れて来るのは止めました。
手を叩いたり、床を踏み鳴らしたり、声で呼んだり・・・
とにかく 気付いて1歩踏み出したら ほめる!
ひたすら ほめる!ほめる!ほめちぎる!

まっ、こんなで 平面をクリアしました。
ぶつかろうが、何があろうが、ニノちゃんにとっては 遊びが最優先
他にネコがいっぱい居たから 出来た事なのかもしれません。
ニノちゃん1匹だけだったら、「かわいそう」が先に立って
ネコが自立するためのリハビリはしなかったと思います。

さて、平面の次は高さです。
子猫は育つに連れ、どんどん高い所に登っていきますからネ!

ニノちゃんの話は、まだまだ続きます。