さいとうさん家は 今 ネコ1匹だけ

イラストレーターさいとうまりの 家ネコ日報
高齢猫さん達が他界し なんと 人生で初の 猫1匹

デン助の思い出

2011年11月03日 | 日記
夜が明けたら、24回目の結婚記念日。

先週 体調を崩し、寝込んでいると 母から電話。
ホントは 付き合いたくもなかったけど、めずらしく「 晩ご飯を食べよう」って
レトルトのおかゆを 温めてくれてありました。
その日は おかゆを半分しか 食べられなかったけど
食事の後、母の話を聞いていると・・・
お互い 年を重ねて、考え方も変わってきたんだなぁと 感じました。

親の反対を 押し切って 結婚を決めたのが25年前。
それから1年、説得し続けて なんとか形だけは式をあげました。
ウチは婿取りなので、ヨメにいったワケではありませんが
実の母の 嫁いびり、婿いびりの激しかったコト。



自分の親だから、真綿で首を絞めるなんて事はない!
直球、ズ太いロープで グイグイ絞める感じ
時々 クッションを抱えて泣きました。

子供に恵まれない私に「子供も産まないヨメは 失格だ!」と
それでなくても 世間から そう言われて 辛いのに
親まで 同じ事を言うのか・・・

「ネコは授かるのに・・・」イヤミを言われ続けていました。

そんな時に 本当に授かったのが デン助。
生まれたばかりで まだ毛が濡れている子猫5匹を
新聞紙に包んで 仕事場の玄関前に置いてありました。
どんなに気をつけても、頑張っても、1匹死に また1匹死んで・・・
1匹だけ・・・なんとか育ったのが 白とグレーのブチ
背中の柄が チビ太のおでんに似てたので デン助

それはそれは美少年に育ちました。
今で言ったら、韓国の○○(あれっ 名前が出て来ない・・・)
やさ~しい顔の 男の子。

私が泣いていると そばに寄って来て ぺ~ろぺろ
涙をぬぐってくれました。

温かくって、嬉しくって、くすぐったくて、ついでに生臭い・・・
こんな小ちゃな子に 慰められるのが 恥ずかしくて
それからは 一寸やそっとでは泣かない オバサンになりましたョ!

デン助は・・・というと
男盛りに育ったある日、帰って来なくなりました。
仕事場の塀に 似顔絵入りの張り紙をしておいたら
酒屋の兄ちゃんが 配達に行った先で「そっくりなネコがいたよ」

半信半疑でしたが、何年か経った時に・・・いました!!
兄ちゃんが言っていたお宅の塀の上に デン助が。
ホントにいたんだぁ・・・

ずいぶん前の話ですから、きっと そのお宅で 幸せな一生を送った事でしょう。
その家の人達に 幸せを振りまいて

ネコは いるだけで 天使です(時々 悪魔にもなりますが )
人間も、天使と悪魔を繰り返し、やがては仏さんになるんですよネ。

母は 意地悪を言ってた事なんか「な~んにも覚えてな~い」と言ってます。
きっと それってホントの事なんだろうな
その時は その時なりの親心・・・だったのかも・・・

けものんさんの 嫁ぐ娘さんへの 親心のブログを読みながら
ちょっと胸が痛んだんです。

私も 憎たらしい事 言ってたんだよね
もう 御アイコ!! ネッ♪