江ノ島そのいち

えー、私の友人は高井さんという広報の人。久しぶりに会った高井さんは、なんだかええ男になってました。で、「裏から表からみんな見せちゃうよ」と閉館時間を過ぎてまで案内してくれたんだけど、とにかく新江ノ島水族館はいい!入り口にいきなり波がどぱんと起きる水槽があって。本当に波みたいなの。で、太平洋と繋がってるわけだし、「これって本物の波?」と聞いたら「人工だ」っていうのね。

どうやって作るのと聞いたら、「後ろにすごく大きな獅子おどしと小さな獅子おどし全部で三本あって、大きいのはお風呂一杯分くらいの容量。それが交互に水を落とすとこういう波ができる。いろいろ実験したけど、獅子おどしが一番本物の波に近いから採用したんだ」
すごい。どんなに文明が発達しても、結局一番古い物が、最新の科学に勝ってしまうのです。で、その滅多に見られない獅子おどしは写真の通り。大きいでしょう?こういうの見せてもらえるのは友人兼漫画家の特権ね。
次々現れる水槽は本当にきれい。何か森みたいに見える水槽は何だか分かる?海草なのよ。そういう、普通なら水槽に入れないものをこだわりもって展示。海の底そのままに岩を入れたり海草を生やさせたりして、生半可な苦労じゃないのにここ新江ノ島水族館は頑張っているのよね。是非見て欲しい。

それぞれの水槽にいる色んな魚に、係員さんの間では名前がついていて、この魚はこのダイバーや清掃員が好きとかいろいろあるんですって。あと、水槽に入れると他の魚にまだ食べられちゃうみたいな小さな赤ちゃんは、裏でそっとバケツや小さな水槽で飼われたりしているんですよ。亀さんとかもね。超ミニ、ミニ、ややミニ、中、やや大、大、特大みたいにわかれて裏に飼われていても白かった。魚すごいよ。働いている人たちもすごい!!


最高にキレイなのはやはりくらげの部屋と、楽しかったのはイルカショーとアシカショー。皆、命と付き合ってこその仕事だからショーも命の管理も真剣。まじめで真剣でないと働けないのが水族館だと思う。
でもだからこそ。何時間かいるだけですごく癒されるんだ。新江ノ島水族館にはなんか、私たちが忘れたものを思い出させてくれる力がある。皆、是非行ってみてください。それでね。私はこのあとで弟君に19年ぶりに会ったのです。その話はまた次の回に!!