失速バンドライブ見て来ましたーー
その名も「失速バンドライブ」

何で失速なのか分からないけど、業界を含む色んな仕事の人たちが集まってバンドを組んでね。毎年テーマを決めていろいろやるみたい。スティービーワンダーがテーマのグループ、昭和歌謡がテーマのグループ、レッドツェッペリンのトリビュートバンド、もう色々あって面白かったのなんの!!うまいのよこれが!!鳥肌が立つくらいすごい声出すヴォーカルの人とか(もうロバート・プラントそっくり)、ジミー・ペイジ顔負けのギター弾く人とか、皆すごいんだなあ。なのにプロじゃなくて普段他の仕事をしているっていうのがすごい。日本て文化程度の高い国なんだなあって、思いました。

そんな国で漫画のプロでこざいなんて仕事しているんだから、私もほんとしっかりしなくちゃなのだわ。まあ、だけどこの夜だけは固いことなしで楽しませていただきました。写真は千春ちゃんのお友達とその息子さん。息子さんの写真撮ろうとしたら、そっぽ向いて泣きそうになったので、皆してこんなへんな顔してあやしてくれたの!!なんかさー、もう最高でしょ?こっちが笑っちやうよ。もう久しぶりにお腹の底から笑いました。最高に楽しい時間。

千春ちゃんは普段彼女とバンドを組んでいるそうで、お子さんがもう少し手を離れたら再開するそうですよ。いいないいな、音楽があって愛があって、子供も自然に育てながらその傍らに音楽があるなんて本当に素敵だと思いませんか?私もまだまだ下手っぴだけど、漫画の合間に真剣に音楽勉強して、そして彼らの仲間になれたらなあって思いました。いつかそんな彼らの仲間になれるくらいに上達したい。私の夢はね、漫画描いて描いてすごく大切にアシスタントさんたちと仲良くいい漫画描いて、その隙間に音楽があったらいいなって。ほら、私家族ないじゃない?まあアシスタントが家族代わりなんだけど、もう少し更に仲間が欲しい!皆に甘えたり甘えられたりしながら、表現を突き詰めて楽しく仲間たちと一緒の時間を過ごせたらいいなと思うの。
私は確かに40歳過ぎで、世間ではいい年で、一応漫画家で食べてるんだから、何で更にって皆が言うのは分かるんだけど、理屈じゃないの。漫画始める時もそうだったけどね、やりたくなったらもう我慢できないの。一人でも何でも始めちゃう。でも、不思議かつありがたいことに、下手でも真剣にやっていると周りに少しずつ助けてくれる人が集まってきて、なんとかなっちゃうんだよね。今回も見に行ったら、千春ちゃんが今度一緒にやろうって言ってくれた。下手でもハートがあればいいんだよって。漫画もそう言ってくれる人がいて始められた。何かそんな時代のことを思い出したの。

ココ2年くらいは硬い仕事やらせてもらって、それはそれで面白くて、偉い人にもいっぱい会えて、勉強になったし、本当によく私なんて使ってもらえたなって感謝ばかりなんだけど、何か急に権威とか権力とかとも関係ない、こういう皆でワイワイな雰囲気に戻りたくなりました。社会で頑張ることも大切、歯を食いしばって認められるためにちゃんと見えるよう努力したこの2年は、我ながら頑張ったなあって思うんだけど、でもそこから離れた所でふと、偉いとか偉くないとかじゃなくて、皆同じ人間として仲間として楽しめればそれでいいじゃんって、そういう気持ちにすごくなったの、もし自分だけ出世してもさ、皆がいなくなったらつまんないよ。成功はしたいけど、する時は皆にお祝いしてほしいもん。そして皆に応援してくれたご恩返ししたいじゃん。なんかそういう、皆のハートを信じて、優しい気持ちで生きていきたいなつて、そう思いました。
皆も色々大変な毎日だと思うけど、漫画や音楽やね、何かふっと心を柔らかくするものに触れて、そうして追い詰められないで働いてね、ってすごく思います。私自身時々仕事に追い詰められてアシスタントさんや周りへの思いやり忘れちゃうから、それは寂しいことだし、そういう風になるならあまり頑張っちゃいけないと思うんだよね。最近は本当にそう思うの。特に悲しい事件が多いじゃない最近。うつ病なのかどうか分からないけど、苦しさに紛れて家族で殺し合ったりとかさ、そういう風になって欲しくないのホントに、なんかわたしはこれから、人に優しい気持ちになってもらえるような、そういう仕事したいなあ。、手塚治虫先生もね。お医者さんの仕事だと身体は治せるけど心は癒せないから、それで漫画描き始めたんだって。私もさ、そんな志持って描きたいな。今描いているのはね。いじめられていた女の子の話なの、デジタルで夏から配信されるからもう少し待っていてね。現場はもう二話の絵に入っています。
じゃあまたねーー