Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

回想の古伊万里 10

2019-08-08 23:42:27 | 古伊万里
 お盆も近くなり、さらに10月からの増税対応等で忙しくなりそうなので、書けるうちに書いておきます。

昨日も書いたように、「蛸唐草バブル」(仕掛け人は中島先生ですね)の時代を知っている者にとっては
値段が安くなっても、妙なトラウマがあって典型的な蛸唐草の品は購入の対象にはなりませんでした。
しかし、そんなワタシにも中期の蛸唐草文の品を購入する日がやってきました。
そして購入したのが今回の品で、名付けて「松皮菱形蛸唐草六寸皿」で、前回の花唐草に続き、蛸唐草の珍品のように思います。



見て判るとおり、見込を三方に分割し、そこへ松皮菱形のデザインされた蛸唐草が描かれています。



蛸唐草文の描き方は中期の丁寧さを感じさせますが、恐らくは享保~宝暦あたりの品と想像されますが
裏面を見た限りでは特に上手という訳ではなく、蛸唐草の変り種といった感じです。



この品、以前に同手をヤフオクで発見したことがありますが、その品はウチの品と違い
見込み中央部の二重圏線が絵付けされておらず、何か違和感を感じたものでした。やはりこのデザインは
中央部の二重圏線によって引き締められているということかも知れません。

以前のブログでこの品を紹介した折、先輩コレクターさんと「松皮菱が家紋のお家の特注品では?」
と言う点で意見の一致を見たものでした。