Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

新着古伊万里

2023-12-13 22:41:34 | 古伊万里
暫くぶりで古伊万里を入手しましたが、時代はあるものの、状態はあまり良くない品です。(故に安い)
「染付捻り文五寸皿」

恐らくは寛文期あたりと思われる江戸前期の染付小皿で、シンプルな図柄ですが存在感があります
捻り文は初期伊万里から江戸後期まで普通に登場する定番的な絵柄ですが、やはり時代なりの特長が見られ
この品のゆらゆらしたような捻り文は初期や中期の品とは違った魅力が感じられます。

画像を見ると判るように甘手の品で、貫入と沁み込んだ汚れが見られます
業者さんは漂白して綺麗にしたようですが、やはり貫入に沁み込んだ汚れはどうしようもありません。

裏文様を見ると寛文期の特長が見られますが、とりらかというと寛文でも後期の品かも知れません。
(寛文は1661年~1673年)

落款はあまり見ないタイプのものですが、陶工さんが福を真似て書こうとしたが上手く行かなかった、そんな印象です。
裏面にも大きな窯割れが見られますが、状態が良くないにもかかわらず購入したのは
このシンプルなお皿に何か感じるものがあったのは確かでしょうか。