回想の古伊万里シリーズもなんと100回目となりました
残りはそれ程多くはないものの、我ながらよく収集したものだと、今更ながら思っています。
100回目の記念で良い品をと思ったんですが、何せウチにそんな立派な古伊万里があろうはずもなく
例によって、「ちゃんとした品だけど傷物」の登場と相成りました。
「染付椿花文五寸皿」
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寛文~延宝期と思われる品で、青縁や鋭い高台、大胆なデザインは寛文様式と思われますが、全体の印象としては典型的な藍九谷よりも
洗練された印象で、延宝期に近い時代の品かもしれません。
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この品、一体何の文様なのかぱっと見では判りにくいんですが、文様の部分っを拡大すると良く分かるようになります
美しい発色の染付の中に墨弾きの技法で椿の花が描かれています。寛文期の品には墨弾きを使った品が多いですが、この品はワタシの所有する中でも印象的なひとつです。
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この時代の伊万里の大きな魅力である薄く鋭い高台ですね
この品、見ての通り古い銀直しが数カ所あり、画像では判りにくいですが、見込み部分には甘手の貫入が何カ所かあります。
それでもこの品を購入したのは、「別冊太陽 染付の粋」の61ページに同じ品が掲載されていたからに他なりません。
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この書籍を購入したのが22年ほど前で、ずっと憧れだったこの品を購入したのはその10年後くらいだったでしょうか
傷物だったのも、ウチの収集品としてはお似合いの品だったとも言えるでしょうか。