このところお酒の売価に関する税務署の調査資料を作るのに時間を取られて、なかなかブログを更新できませんでしたが
やっと更新にこぎつけました。ちなみに、数年前の法律改正でお酒の売価は、原価+販売管理費より安くしてはいけないということになっています。
(この販売管理費の計算がクセ者でありますが、いつか詳しい事情を書ければと思います)
さて、話は変わって今回の伊万里ですが、「鳥シリーズ」の4回目で、今まで紹介した中では一番古手の品を取り上げてみました。
「染付鳥文変形皿」
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ワタシが伊万里を収集し始めた頃は、「前期藍九谷」と呼ばれていたタイプの品ですが、現在は「初期伊万里」として売られるケースが多いであろう品です。
サイズ的には横16cmX縦11cm程の小皿で、柴コレの図録で見ると、この手の多くは1640~50年代の正保期の品として登場しています。
この手の品の多くは底が厚く成形されているケースが多く、この品はそれ程ではありませんが、手取りの重い品が多く見られます。
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鳥文を拡大して見ると、なんというかマンガチックな描き方でありますが、それでも目つきの鋭さはなかなかでありまして
尾の長い姿から想像すると、セキレイとかなのかも知れませんね。
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このあたりの時代から古九谷様式の全盛期は変形皿の宝庫ですが、この形は意外に少ないのではと思い購入した品です。