<近詠>
つつがない日々に感謝の家族膳
背負うものいくつかあって飛べぬ羽
アルコール今日いちにちの毒を消す
朝が来るああ今日も生かされている
<課題句>
「包む」 (藤原 緑郎 選)
売り言葉笑顔で包み返される
ほほえみであなたの嘘も包みこむ
「嘘」 (懸 さだ彦 選)
嘘ひとつつけずあなたを傷つける
こりもせず優しい嘘を待っている
「いのち」 (鈴木 順子 選)
いのちまで社会制度が値ぶみする
枯れてなおいのちの色が増す深み
<各・地・句・報> (岩田 明子 抄)
ほどほどのジェラシーならばスパイスに