さくら・ことのは~川柳の部屋

言の葉はこだまことだまものおもひ…五七五の部屋へようこそ。

静岡たかね 2017年2月号・掲載句

2017-01-31 | 静岡たかね

<前月号推薦句> (荒牧 やむ茶 選)

  雑踏にたったひとりの背をさがす


<自由吟 富岳抄>

「ささやかなドラマ」 

  ドラマなら決まるシーンのはずなのに

  アドリブの台詞流れを変えてゆく

  おもしろいドラマは先を読ませない

  ささやかなドラマを生きて満ちたりる


<12月句会>

「コタツ」 (荒牧 やむ茶 選)

  ぬくい犬コタツ代わりに抱く午睡

  あの頃の四人家族を知る炬燵


「きっかけ」 (勝又 恭子 選)

  おなじ歌すきだと知ってうちとける

  ゆく道を決めた体験ボランティア (地位)

   
「自由吟」(互選)
 
  さりげなくたとえ話で言う本音(10票)




お天気が回復し、明るいひざしがそそがれるとほっとしますね。

もうすぐ節分。

立春も近くなりました。

カゼやインフルエンザ、胃腸炎がまだまだ流行っているようですが、
冬ごもりの季節から
待ちわびる春に向けて、すこしずつ動きだす準備をととのえていきましょう。



      
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川柳マガジン2017年2月号・掲載句

2017-01-30 | 川柳マガジン
<川柳マガジン2月号 掲載句>

  おとなにも欲しい日がある子守唄
     (川柳道「傷心」 西來 みわ 選・佳作)  

  文字化けを起こした恋が読み解けぬ 
     (印象吟 古谷 龍太郎 選・佳作)

  さわがしいいびきが止んで眠れない
     (笑いのある川柳 本荘 静光 選・特選5) 
 
  毒を秘め鳥をいざなう実の赤さ
     (全国誌上大会「邪心」 あべ 和香 選、村上 氷筆 選・佳作)

  生ききってついた眠りのやすらかさ
     (全国誌上大会「雑詠」 大脇 一荘 選・佳作)

  さいごまで熱々でした父と母
     (第15期9回 川柳マガジンクラブ誌上句会「熱々」 石田 一郎 選・六十五秀)


選者の先生がたのお名前敬称略で失礼いたします。


   
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ネット句会&咲くやこの花賞

2017-01-24 | ネット句会

<川柳塔おきなわ準備室~10万アクセス記念句会>

「自由吟」 (真島 久美子・樋口 由紀子・丸山 進・新家 完司 選)

  忘れえぬ絵が遠景になってゆく (丸山 進 選)

  あしたには切られる柚子が実を生らす (新家 完司 選)


<鈴鹿インターネット句会・1月>

「質問」 (森山 文切・橋倉 久美子 選)

  礼を欠く問いはさらりと受け流す (森山 文切 選) 


<豊前境川柳会・1月>

「芽」

  芽の出ない男にきょうも水をやる (互選52票)

  こぼれ種思わぬ場所で芽吹きだす (互選25票)


<誌上競詠・咲くやこの花賞>
第10回「凄い」

  紙オムツついに汚さず逝った父 (大野 風柳 選)




体調がすぐれず、先週は仕事もできる状態ではなく、家で臥せっているしかなくて
とうとう1週間もお休みしてしまいました。

ひどい腰痛から始まった不調でしたが、
それが幾分やわらぎだした頃から
これまでほとんど経験したことのない頭痛が出現。

決まった場所に数分おき、ときには1分間のうちに何度となく
ビリッ(あいたた)、ズキッ(いててて)と来て、
それが昼夜間断なし。
睡眠や食欲にも影響が出てきます。

さすがにこれは何かあってもおかしくないと、
頭の検査を受けましたが、さいわい異常なし。

それはひと安心しましたが、
だからといって痛みはいっこうに治まってくれず、
この状態で仕事の責任を果たすことはできません。

いつ治まってくれるのやらわからない痛みの苦痛と不安で
体力も気力もそがれていくようでした。

職場の院長や漢方に詳しい友人、ご近所の漢方薬局にも相談しながら
いくつかの薬を服用し、そのおかげもあってか
ようやく痛みのない時間が長くなってきて、
日常の用が果たせるようになり、
昨日からやっと出勤、通常どおりに仕事ができました。

まだ頭痛が目覚まし代わりのような朝ですが、
気長にぼちぼちとととのえていこうと思います。

重篤な疾患が原因となっている不調(いまの場合は頭痛)
ではないことさえ判明すれば、あとは対症療法的に対処すればいいわけで
日常生活を過ごすなかでゆっくり改善していければと思います。

深くつきつめれば何か原因があるのかもしれませんが、
このように原因のよくわからない不調というものも、
実は人間にはよくあるのですよね。
これほど発達した現代の医学や科学をもってしても、
ほんとうはわからないことがまだまだ多いのです。

ちょっとしたバランスのくずれから不調をきたすのも
人間の常…
このところの急激な冷え込みにも一因があったでしょうか。
加えて、
最近の日常生活の過ごしかたに何か問題はなかったかと、
ふと反省してみるわたしでありました。



   
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川柳すずか 277号(29年1月号)掲載句

2017-01-12 | 川柳すずか

すずか誌ことしお初の1月号が届きました。
表紙絵は、たかこさんの息子さんが描かれています。
絵ごころのある親子さん、いいですね。
今年の表紙も楽しみです。

<すずか路>

 躓いた石を踏みきり板にする
      
 登山道蟹にならって横に這う
      
 苦しくなって初めて意識する呼吸
      
 慣れてくる寒さにもこの痛みにも
      
 歩くのをやめぬかぎりは続く道


<小休止> 前月号より推薦句

 受けとめるごくゆっくりの変化なら (柴田 比呂志 選)


<すずか路 前号鑑賞> (276号から・柴田 比呂志)

 間をおいてみればすんなり出るこたえ


<課題句>

「枠」 (橋倉 久美子 選)

 額縁をつけられた絵がかしこまる

 
「売る・売れる」 (共選)

 クリスマスグッズが売れる世の平和  (高柳 閑雲 選)


「自由吟」 (天根 夢草 選)

 りきまないときがいちばんうまくいく

 
<誌上互選> 「代表」

 慎重に決めねばならぬ代表者 (3点)

 代表で頭を下げる役回り (2点)




エッセイもいつも楽しく拝読、
(今回は岡本 恵さん、竹原 さだむさん、西山 竹里さんと3名も!豪華ですね)

人となりが伝わり親しみがわいてくる、
たかこさんの「人と句」(今回は小林 祥司さん)、
職員室の風景や風物詩、動植物がえがかれる
久美子さんの「アラレの小部屋」(今回は「図書館の干し柿」)…
などなど、おなじみの楽しいコーナーや、
難しくも楽しそうな!?スリル満点の封筒回しの記事など、
すずかは今年も読みどころ満載です♪




   
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ネット句会・12月

2017-01-04 | ネット句会

<川柳塔おきなわ準備室~毎週WEB句会・12月>

「自由吟」 (森山 文切 選)

  地模様に初めて気づく白いシャツ

  はみだしたこころの居場所さがす旅

  明日のためすこしつよめにネジを巻く


<川柳塔WEB句会・12月>

「持つ」

  ときに薔薇トゲを持つ身をもてあます (米山 明日歌 選)


<豊前境川柳会・12月>

「閉じる」

  夢でしか逢えぬひといて目を閉じる (若芽 選・互選41票)




ゆっくりできるかと思っていたお正月休みもあっというまに最終日で、
明日は仕事はじめ。
また日常がはじまります。
がんばっていきましょう。



   
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川柳マガジン2017年1月号・掲載句

2017-01-03 | 川柳マガジン
<川柳マガジン1月号 掲載句>

  おつきあいしていたはずがどつきあい  
     (駄×洒落川柳 津田 暹 選・佳作)

  透きとおる水になるまでくぐる砂
     (全国誌上句会「雑詠」あべ 和香 選・秀作
                大脇 一荘 選、村上 氷筆 選・佳作)

  俺の目を見ろという目が揺れている
     (第15期8回 川柳マガジンクラブ誌上句会「白白しい」大野 風太郎 選・六十五秀)

  旗色が見えて味方の顔をする
     (第15期8回 川柳マガジンクラブ誌上句会「白白しい」鈴木 順子 選・六十五秀)




      
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静岡たかね 2017年1月号・掲載句

2017-01-02 | 静岡たかね
たかねの新年1月号が届きました。

1年が経ち、
また1月がめぐってきましたね。
2月には、豊橋の大会で鰹さんにおあいできると心待ちにしていた1年前。
その日を待たずに(ほんとうは待っていてくださったはずですが)
鰹さんは旅立ってしまわれました。
今でも胸を衝かれる思いです。
たかねのみなさんにとっては、なおのことでしょう。

鰹さんとのやりとりがご縁で、
新年句会に投句させていただいたことがきっかけで
たかねの誌友となりました。

編集チームが新しく結成されたとのこと。
いつもお世話になるばかりですが、応援しています。
今年もよろしくお願いいたします。


<前月号推薦句> (川柳さくら 米山 明日歌 選)

  太ってはダイエットするお月さま


<せんりゅう広場 富岳抄>

「にぎやかな孤独」 

  にぎやかな人の背の影みてしまう

  ジングルベルにまぎれ悲鳴はきこえない

  たくさんの孤独で街はさわがしい

  雑踏にたったひとつの背をさがす


<7月句会>

「冷える」 (中野 三根子 選)

  こころにも一枚羽織る秋の冷え

  秋だけのしわざでしょうかすきま風 (五客)


「元気」 (望月 弘 選)

  ことさらに元気な声を出す電話

   
「自由吟」(互選)
 
  異文化にふれて五感がめざめだす(9票)




      
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豊橋番傘 平成29年1月号・掲載句

2017-01-01 | 豊橋番傘

あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

11月から年末まで、なにかとバタバタが続きました。
毎年忙しい時期ではあるのですが、
余裕もなく全力で走って、ようやく終えたような昨年でした。

ブログを書くのもおじゃまするのもごぶさたが続いており
ごめんなさい。

さて、今年はどんな年になるでしょうか。

とびぬけてよいことがなくても、
やさしい気持ちで満たされるおだやかな年であってほしいものです。

でもきっとまた毎日、
あくせく、じたばたしている自分がいるんだろうなあ。

要領のわるいわたしですが、
息切れしないように、なにごともペースを考えてぼちぼちやっていきたいと思います。

   地に生きるヒトはこころの羽で飛ぶ

   羽もたず生きる手足をばたつかせ



さて、干支の表紙絵がにわとりさんになって、
豊橋番傘ことしの1月号が届きました。

<推せん句>(11月号近詠より・鈴木 順子 選)

 一歩目を踏みだすまでの長い問い

 
<近詠>

 愛犬がわたしの歳を越えてゆく
    
 やんわりと労わられ傷ついている
    
 かくれんぼしたい日もあるお月さま
    
 酔いさめたとたん弱気になるしっぽ


<課題句>

「エール」 (藤森 ますみ 選)

 あの日から支えてくれた応援歌         


「住む」 (森 文代 選)

 住むほどにうちとけてくる街の風

 人も木も自分に合った土に住む


「傾く」 (須崎 東山 選)

 ひとことがあれば傾く恋なのに


<各・地・句・報> (森口 美羽 抄)

 まなざしはぬくく言葉の壁を越え
 



   
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