さくら・ことのは~川柳の部屋

言の葉はこだまことだまものおもひ…五七五の部屋へようこそ。

静岡たかね 2016年12月号・掲載句

2016-11-29 | 静岡たかね

<せんりゅう広場 富岳抄>

「秋」 

  太ってはダイエットするお月さま

  食欲の制御がきかぬ秋である

  そっと手をつなぎたくなる秋の暮れ

  ささやかな膳にゆたかな秋を盛る


<10月句会>

「ついで」 (長澤 アキラ 選)

   ついでだと毎日見舞うぬくい友


「ボタン」 (薮崎 千恵子 選)

   うっかりと押せぬボタンが多すぎる

   消去するボタンひとつで終わる恋


「自由吟」(互選)
 
   今もまだあの子をさがすかくれんぼ(4)



敬称略で失礼しております。


10、11月号と休刊で心配していましたたかねの、うれしい復刊12月号が届きました。



      
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川柳すずか 275号(28年11月号)掲載句

2016-11-14 | 川柳すずか

すずか誌11月号が届きました。
たかこさんが今回描かれた表紙絵は、ばら でした。

<すずか路>

 ひとの血の赤さぬくさを知る仕事

 持ち慣れたのは縫い針よりも注射針

 血管もひともなだめてなせば成る

 みなちがう人だからいいチーム力
      
 病む老いるなかにもひとのすこやかさ


<小休止> 前月号より推薦句

 すぐそこと聞いた目的地が遠い (鈴木 裕子 選)


<課題句>

「濁る」(青砥 たかこ 選)

 澄んだ水一滴の血で濁りだす

 濁り水吸っても花のうつくしさ

 
「根」(共選)

 球根が芽を出す日まで水をやる  (西山 竹里 選)


「自由吟」(吉崎 柳歩 選)

 おばちゃんにおばちゃんの役ちゃんとある

 
<誌上互選> 「いよいよ」

 いよいよの時にかぎって入る邪魔 (11点)

 いよいよの時にわたしが試される (2点)


<他誌に紹介されたすずか…「中日川柳」>

 打楽器が原始の鼓動よびさます




お名前敬称略で失礼いたします。

11月に入って、にわかに仕事が忙しくなりました。
インフルエンザワクチンの推奨時期でもあり、
予約のある団体さんの健診が重なり、
さらにはこの冷え込みの増す時期、体調をくずす人が増え…とあって、
毎日ばたばたとしています。

12月には歌のほうも
合唱祭とだいだいリートコンサートの、ふたつの本番をひかえており、
練習&レッスンの予定が臨時にも入ってきます。

11月から年末までは、毎年どうしてもあわただしく、
あっという間に過ぎてしまいます。
毎日、1日が終わるとぐったり…ですが、
まずは体調をととのえながら、その日その日のやるべきことをひとつずつです。

のんびりぬくぬく~の時間も合間にはさみながら、
やっていきたいと思います。

みなさまも体調をくずすことなく、
冬も楽しくあったかくお過ごしくださいね^^



   
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ネット句会ほか入選句おぼえがき

2016-11-04 | ネット句会

<川柳塔おきなわ準備室~毎週WEB句会・10月>
「自由吟」(森山 文切 選)

  銃持てば決して撃たぬとは言えぬ (佳作)

  やわらかく抱かれてかたくむすばれる

  驕りだと知らぬ善意にある微罪 (人の句)

  1本の毛さえゆずれぬ情報化 (人の句)

  砂の城こわれる前にこわす癖 


<豊前境川柳会・9月>
「頼る」

  頼られておとなになったドラ息子 (星野 睦悟朗 選・互選23票)


<川柳塔WEB句会・10月>
「こころ」

  逃げやすいこころにかける鍵はない (小島 蘭幸 選)


<川柳展望ネット句会・10月>
「声」

  アホやなぁ声にこもったあたたかさ (互選20票)


<誌上競詠・咲くやこの花賞>
第7回「さすが」

  最期まで父はさすがの父でした (徳永 政二 選)




お名前敬称略で失礼しております。



   
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豊橋番傘 平成28年11月号・掲載句

2016-11-01 | 豊橋番傘

<好句往来> (9月号から・真島 久美子 選)

 パソコンを切ってわたしを初期化する


<推せん句> (9月号近詠より・鈴木 順子 選)

 せまい窓からも見えますひろい空

 
<近詠>

 仕事にもリハビリが要る休み明け

 一歩目を踏みだすまでの長い問い
    
 さびしさに慣れてくるのもさびしいね
    
 安心毛布代わるものにはまだ会わぬ


<課題句>

「壁」 (安藤 義昭 選)

 まなざしはぬくく言葉の壁を越え        


「義理」 (飯田 伶子 選)

 義理ひとつ果たした肩に軽い風

 義理で出た席での酒は肩がこる


「あやふや」(寺部 水川 選)

 あやふやな態度が罪な恋になる



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